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富士フイルムビジネスイノベーションの複合機の特徴や評判【メリットやデメリットは?】

富士ゼロックスの複合機の特徴や評判

 

※2021年4月に富士ゼロックスから「富士フイルムビジネスイノベーション」に社名変更しました。
記事はそれ以前に書いたものなので、ゼロックスとなっております。

 

富士ゼロックス製の複合機で最大の特徴と言えば、顧客満足度NO1と言われるカラー精度の高さが人気の秘訣です。

 

ことく業界においてはコピー機の元祖や先駆けとも呼ばれている富士ゼロックス製品ですが、複合機業界では絶対的王者として古くから信頼を寄せられているメーカーのひとつです。利用者のシェアも業界No.1を誇るメーカーで、複合機に関しては全国のセブンイレブンの店舗に導入されていることでも有名ですね。

 

1970年代ごろまではコピーする行為そのもののことを「ゼロックスする」と呼んでいたほどで、国内ではじめて普通紙に印刷ができる技術を生み出したのが富士ゼロックスなんです。

 

まさに複写機の生みの親ともいうべき存在であったことが当時の様子や風潮からも伺えます。

 

昔から高級品志向であったため、官公庁や大手一流企業などの一部でしか導入できないものでしたが、確かな精度や品質には定評があり、瞬く間に国内でのシェアが拡大していきました。

 

製品の評価が特に注目されがちですが、購入後やリース契約後の保守メンテナンス面においても非常に充実しており、都心部のみでなく地方にも各所拠点を構えているため、故障時やトラブルの際にも手厚く親切な対応力に定評もあります。

 

例えば富士ゼロックスの担当者が遠隔で複合機の備品状態をチェックしてくれており、複合機の各部品において動きにわずかなずれや誤作動が生じた際にセンサーが反応するように設計細工されているため、紙詰まりが起きたりインクのトナーが切れかけていたりなどトラブルが発生すると、すぐに状態を察知してすぐに新しいものを交換しに来てくれます。

 

使用中に突然トナーが切れてしまい業務の進行が大幅に遅れてしまう・・・なんて心配もしなくて済みますし、社内で備品管理をする手間も省けるという利点もあって大変便利です。

 

ゆえに大手企業などで使用する頻度が高く、扱う人の数も多い企業には向いているでしょう。

 

OA関連の業界人である私から見ても富士ゼロックス製の複合機はカラーコピーの写りが非常に綺麗だと実感できます。

 

ただ、ここで申しあげている「綺麗」と言われる所以の基準として、見た目の発色具合や装飾的な芸術性を表すものではなく出力の対象となる画像データ上の色を原本に限りなく近い状態で出力することが可能であるという意味での「写りが綺麗」を指しています。

 

ですので原本よりも過度に美しく、クリエイティブに出力できるという意味ではありません。

 

もし仮にそういった出来栄えを求めているのであれば、富士ゼロックス製品よりも、キャノン製の複合機での出力の方がより優れていると私は感じます。

 

出力の美しさのみでなく、多くのユーザーが要望する印刷のスピードやタッチパネルの操作性などにおいても評価が高いこともポイントです。

 

なので複合機の導入を初めて行う企業など、製品の扱いに不慣れなスタッフが多い環境などですと使い勝手がよいため非常に向いていると思われます。

 

他にも特徴的な機能としては、富士ゼロックスが独自に開発した「ドキュワークス」という専用ソフトにも定評があります。

 

こちらはお使いのPCにインストールし、設置されている複合機とネットワークを連携させることで、PC上にある
様々なファイルを管理しつつ、複合機にも共有させることで速やかに出力やデータ送信ができる便利な機能です。

 

次に価格帯についてですが、富士ゼロックス製の複合機は、各社メーカーの中では他メーカーと価格を比べても高額といえる部類に入ります。

 

俗にいう「高級メーカー」としてジャンル分けされることが多いです。

 

私は以前、大手OA機器メーカーでもあるシャープの複合機販売店に在籍してた時があるのですが、その時に営業先で他メーカーとなる富士ゼロックス販売店の営業マンとバッティングした事がありました。

 

私と富士ゼロックス営業マンは同じ様なスペックである、25枚機対応のA3カラー複合機をお客様に提案しておりました。

 

価格を比較してみたときには私の属するシャープ販売店で取り扱っていた複合機の方が10万円程度安かったのですが、取引先の社長さんが「10万円しか差がないんだったら富士ゼロックスにするよ」と速決で決められてしまい、結局その際には商談開始10分で富士ゼロックスの営業マンに負けてしまったというような経験があります。

 

後で聞いた話によると、取引先の社長さんはもともと色々なメーカーの複合機を使用した経験があったようで、その中でも性能がよかった富士ゼロックス製品が一番良いという認識があったとの事です。

 

各メーカーと比較したうえで少々お値段は張ってしまいますが、その分信頼度や使用時の満足度が高い傾向にある、それが富士ゼロックス製の複合機のクオリティということなのでしょうね。

 

 

 

富士ゼロックス製の複合機を導入している企業の特徴は?

 

富士ゼロックス製の複合機をリース契約されている企業の多くは、印刷会社や広告会社などりデザイナー関係の職種で利用されるシーンがやはり多く、クリエイティブな職種でMAC製のパソコン使っている企業ではほぼどこでも富士ゼロックス製の複合機を採用しています。

 

といいいますのも、MAC製のパソコンは出力する際に色の調節が細かくできたり、唯一取り扱いが可能な特殊フォントである「平成2書体」や「モリサワ体」を組み込む事が出来るのですが、製品ラインナップの中でも比較的低価格帯である定価200万以下の複合機であっても、それらの処理を問題なく対応出来るのは富士ゼロックス製の複合機のみなのです。

 

どのメーカーでもMACパソコンからプリントアウトすること自体は当然可能なのですが、上記のようにほかのPCでは再現できない特殊な使い方をされる企業にとっては、出力の際の色写りの制度等も含めて必然的に富士ゼロックス製の複合機一択になるわけです。

 

両面印刷や製本印刷など印刷方法に関しても特殊な出力に対応しているため、クリエイティブ系の企業には圧倒的に好評です。

 

他にも服飾系などのアパレル関連企業にも人気で定評があります。

 

洋服や雑貨類、インテリア系や小物アイテムなどはちょっとした色の誤差によりクレームなどのもとになりかねない大事な要素でもあるため、営業ツールなど紙ものの資料に表示する際など、中実に商品の色合いを再現できる富士ゼロックス製しか選択しないというケースも少なくありません。

 

建築関連のデザイン会社などでよく用いられる設計図で、CADを使った図面などがありますが、CADで描かれた細かい建築物の線なども忠実に美しく再現して出力してくれるので同ジャンルの企業においても富士ゼロックス製品は大変好評です。

 

これまでの実績などから歴史ある企業でもあり、様々な大手企業や官公庁との取引もあり信頼とブランディングにおいて富士ゼロックスの評価は間違いなく本物です。

 

高品質で安定性を求める企業にとっては価格云々より確実性をもとめている思考のところが多く、そういった企業では確実に導入のシェアを確立しています。

 

ブランド力やクオリティ性を重要視する企業には、これからも手厚い支持をうけることは間違いない企業のひとつでしょう。

 

 

 

富士ゼロックス製の複合機はトラブルが非常に少ない

富士ゼロックスのメーカーとしての知名度やブランディングを押し上げている理由がもうひとつあります。

 

それは耐久性に優れていることで、とにかくトラブルや故障になりにくいという事です。

 

私もこれまで過去に色々なメーカーの複合機を見てきましたが、「この複合機を選んでいたら間違いない」と言えるメーカーは「富士ゼロックス」「キャノン」「京セラ」です。

 

上記に富士ゼロックス製の複合機の特徴や利点などについて、色々と細かいポイントをあげましたが、結局のところ、リース契約される企業にとっては単純なコピー・プリンター・スキャナ・FAXという基本的な複合機としての
機能が当然使えるもので、故障やトラブルが少ない事が最大の強みになるということは間違いありません。

 

耐久性の面においてそもそも脆弱な製品では、どんなに異次元を超越するような機能が備わっていたとしても所詮
2流メーカーであるという判断を下されてしまうわけです。

 

その点「富士ゼロックス」「キャノン」「京セラ」の複合機は、初期不良などのトラブルが他メーカーに比べ極端に少なく、使用していく中でも大きな故障はほとんど起こらないということもあり、販売価格が高くなったとしとも富士ゼロックスを選ばれる方は少なくありません。

 

 

 

逆に導入においてデメリットとして挙げられる特徴とは?

 

これまでは富士ゼロックス製の複合機に関してメリットとなる特徴をメインにご紹介しましたが、では反対にデメリットとして感じられる点はなんでしょう?

 

まずは先にも触れたように「価格帯」です。複合機メーカーで主なブランドと言われるのがキャノン・リコー・富士ゼロックスの製品と言われていますが、その中でもやはり価格帯としては高額になります。

 

機能精度やサポート体制の充実度などから見て仕方ないとは思いますが、技術面やクオリティにおいて需要のない企業にとってははっきりいって無駄なコストとしか考えられないケースも少なくありません。

 

複合機としての基本的な機能が備わっているだけで充分と考える企業にとっては、富士ゼロックス製の複合機を導入することはある種デメリットでしかないのかもしれません。

 

他には中古品の入手がかなり困難であるという点もあります。

 

他メーカーですと型落ちの複合機などで中古品を安く購入できたりしますが、富士ゼロックス製の複合機に関してはリユース品となったものはメーカーで回収してしまうケースがほとんどであるため、中古品が市場に出回ることは滅多にありません。

 

富士ゼロックスが中古品を扱わない理由としては、パーツを仕入れるルートがないため、故障時の整備やオーバーホール時に必用な部品の調達などができない為です。

 

新品の製品のようなサポート体制も整っておらず中古品をたとえ手に入れたとしても修理などの需要が生じた際に対応してもらえないということもあります。

 

ゆえに少々型落ちした製品でも安く導入したいと考えている企業にとっては不向きなメーカーともいえるでしょう。

 

また複合機を扱う際の初作動、つまり立ち上がりが遅いという意見もあります

 

様々な導入事例のある企業からのアンケートによると、シャープや京セラ製の複合機では立ち上がりの速度が速いことに定評があるのに対し、富士ゼロックス製は比較的酷評気味という結果が出ています。

 

精度の高さに定評がある反面、こういった弱点もあります。

 

トナーの使用量に合わせて適切な料金算出となるカウンター契約という手法が主流ですが、富士ゼロックス製品の場合、このカウンター料金においても少しお高めな設定になります。

 

業界最安値と言われるのが京セラの複合機と言われていますが、モノクロでの単価が0.7円程度、カラーでも7円程度の算出となっていますが、富士ゼロックス製品ですとモノクロの単価で1.2円、カラーですと12円程度にまでふくれるため大量に印刷物を使う企業ですとかなりのコストオーバーになる可能性がありますので、正直導入には不向きと言わざるを得ません。

 

しかしながらそういった企業がたの声にも全く耳を傾けない富士ゼロックスではありません。

 

当然ながら多くの需要に備え比較的ミドルクラスでリーズナブルに使いたい方向けの製品も開発されています。

 

人気の複合機では、富士ゼロックスならではの高精度な機能はあまり損なわず、かつ印刷速度のスピードアップと価格も見直されコストパーフォーマンスにも着目したバランスのよい価格帯の複合機のモデルもあります。

 

やはり業界でもトップクラスのメーカーだけに、価格帯だけ見てしまうと他メーカーに比べ高くなってはしまいますが各企業における重要視されるポイントに応じて各社比較して検討してみるのが大切だと思います。

 

高ければ良い、安ければ悪い、というわけではなく各メーカーがそれぞれ一長一短なので特徴部分がより適しているポイントの多いメーカーで導入を選択してみるというやる方がもっともよいのではないかと思います。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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