小型複合機をリースするメリットとは?料金相場や選び方など解説!
小型複合機のリースについて詳しく知りたいですよね。
小型複合機を購入せずに利用できるリースは、初期費用が抑えられるなどのメリットがありますが、料金相場が分からないという方もいることでしょう。
本記事では、小型複合機をリースするメリットや料金相場、選び方などについて解説しています。
ぜひ、参考にしてください。
目次
小型複合機をリースするメリットと4つの機能について解説!
まずは、リース契約の仕組みについて解説します。
『リース契約の仕組みとは?』
リース(lease)を和訳すると、「賃貸借」という意味になります。そのため、リース契約におけるリースとは、設備機器をリース会社が購入し、希望する企業に賃貸借することだと解釈できます。
そもそもリース契約は、設備機器を購入するのではなく、リース会社から一定期間借りて利用する仕組みです。そのため、設備機器をリースした企業は、契約で交わした料金を毎月リース会社に支払わなければなりません。
『小型複合機をリースする3つのメリットとは?』
小型複合機をリースするメリットには、次の3つが挙げられます。
- 初期費用がかからない
- 継続的な設備投資が不要
- 全額経費として計上できる
それでは、詳しくみていきましょう。
初期費用がかからない
企業が小型複合機などの設備機器を導入する場合、初期費用の負担が大きく、決断しにくいというケースもあることでしょう。リース契約によって、購入にかかる多額な初期費用がかかりません。しかし、月々のリース料金が発生しますので注意しましょう。
継続的な設備投資が不要
小型複合機などの設備機器を使用し続けている間に、故障や不具合が生じてくるケースも少なくありません。その度に、修理費用を支払っていると、結果的に膨大な出費に繋がりますよね。
また、定期的に最新機種が登場しています。リース契約では、設備の使用予定期間に合わせて期間を設定できるため、リース期間が終了すれば、新しい機種を導入することもできるでしょう。
設備の陳腐化の防止にも繋がり、継続的な設備投資が不要なことは大きなメリットといえます。
全額経費として計上できる
購入した小型複合機は企業の資産ですが、リースしている場合、毎月のリース料金は全額経費として計上できます。その理由は、設備機器の所有権が、リース会社にあるためです。また、小型複合機にかかる固定資産税はリース会社が支払いますので、節税にも繋がることはメリットといえるでしょう。
『小型複合機の4つの機能とは?』
小型複合機の機能は、主に次の4つが挙げられます。
- 印刷
- 自動原稿送り装置
- スキャン
- FAX
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
印刷(カラー・モノクロ)
小型複合機には、カラー印刷とモノクロ印刷が選べる機種と、モノクロ印刷のみが選べる機種が存在します。
カラー印刷できる機種は、コピーした原稿やパソコン・タブレットから出力したそのままの色で印刷できます。しかし、モノクロ印刷のみの機種の場合、白黒でしか印刷されません。
リース料金は小型機種が方が安く、低ランニングコストで運用できるため、用途や予算に応じて選ぶ必要があります。
ちなみに、カラーで印刷した方がモノクロで印刷したより、カウンター料金(カウンター保守契約)が高くかかります。
自動原稿送り装置(ADF)
ADFとは「Auto Document Feeder」の略で、自動原稿送り装置と呼びます。
複数の原稿をコピーする際に印刷したい順番に並べて置いておけば、自動で1枚ずつ読み込んでくれる装置のことです。
ADF搭載機種は、複数の原稿をコピーしなければならない場合でも自動的に送ってくれるため、業務の効率が上がります。
スキャン機能
スキャン機能は、小型複合機でもほとんどの機種に標準搭載されている機能です。スキャン機能を使えば、画像や文書などをデジタル静止画像の情報に変換し、データとして取り込むことができます。
プルスキャンやプッシュスキャンといった方法があります。
FAX機能
小型複合機にもFAX機能が搭載されている機種が存在します。電話回線をあらかじめ準備しておく必要がありますが、ビジネスにおいてFAXを活用する企業であれば、導入を検討しましょう。
また、FAX機能が搭載されている小型複合機であれば、FAX専用機器を導入する必要はありません。
小型複合機のリース料金の相場と選び方について解説!
次に、小型複合機のリース料金の相場について、詳しくみていきましょう。
『小型複合機のリース料金相場』
複合機のリース料金の相場は、最新機種や高性能機種、搭載されている機能が多い機種ほど高く設定されています。そもそも、一般的なリース期間の算定方法は、下記の公式に当てはめて計算されます。
- リース期間の上限:法定耐用年数10年未満×120%
- リース期間の下限:法定耐用年数10年未満×70%
そのため、リース期間は約3年~6年が一般的です。ちなみに、小型複合機のリース期間は、5~6年で契約される企業も少なくありません。
小型複合機の一般的なリース料金の相場については、下表をご覧ください。
小型複合機のスペック | リース料金の相場 |
連続印刷速度:15~20枚/分 | 約7,000円/月 |
連続印刷速度:25~30枚/分 | 約9,000~10,000円/月 |
連速印刷速度:40~50枚/分 | 約13,000円/月 |
モノクロ印刷のみなど、搭載されている機能がシンプルな小型複合機であれば、月々5,000円以下でリース可能な場合もあります。しかし、一般的には上表の相場を参考にしてください。ちなみに、ハイスペックな機種の場合、月額20,000円を超えることもありますので、用途や予算に応じて選びましょう。
『小型複合機の3つの選び方』
ここでは、小型複合機の選び方について解説します。ポイントは次の3つ。
- 持ち運びやすさ
- 対応サイズ
- 電源タイプ
それでは、詳しくみていきましょう。
持ち運びやすさで選ぶ
業務用の小型複合機は、メーカーや機種によって大きさはさまざまですが、男性の大人一人で持つのが少し厳しいぐらいの重さがあります。
オフィスに据え置くのであれば、通常の複合機の方が圧倒的に機能面では優れています。しかし、移動する場面が多い企業であれば、小型複合機を選ぶことで大きなメリットを発揮します。そのため、持ち運びやすさで選ぶこともポイントといえるでしょう。
コピー用紙の対応サイズで選ぶ
小型複合機の用紙の対応サイズは、機種によって異なります。ビジネスでの標準用紙サイズはA4用紙ですので、そのサイズであればほとんどの小型複合機で対応しています。
しかし、A3用紙に対応していない小型複合機も珍しくありません。また、標準サイズではない用紙で印刷したい場合もあることでしょう。用紙の対応サイズで選ぶこともポイントです。
電源のタイプで選ぶ
小型複合機には、次の2つの電源タイプが存在します。
- AC電源
- 内蔵バッテリー電源
AC電源の場合、コンセントから直接電源を供給する必要があるため、コンセントがなければ使用できませんが、バッテリー残量を気にせず使用できます。ちなみに、両方の電源に対応している機種もありますので、用途に応じて選ぶとよいでしょう。
【2024年12月】最新の技術トレンドを紹介!複合機がビジネスの未来を変える!
近年の複合機業界では、技術の革命がおきていることをご存知でしょうか。最新技術の導入により、一昔前のオフィスワークとは雲泥の差があり、まさに目から鱗の大変貌を遂げています。
クラウド、モバイル、AI。これらの技術が融合した複合機は、ビジネスの効率化と生産性向上にすばらしい効果をもたらしています。
それでは、最新のオフィス事情を覗いてみましょう!
クラウド連携で業務をもっとスムーズに!キヤノン「Cloud Connector」
クラウド連携という言葉は最近よく耳にしますが、「実際どうなの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
キヤノンが2024年9月にスタートした新サービス「Cloud Connector」は、「imageRUNNER ADVANCE」および「imageRUNNER ADVANCE DX」シリーズの複合機とクラウドストレージの連携をいとも簡単に実現します。
PCがなくても、直接印刷やスキャン送信が可能となり、リモートワーク環境でもスムーズな情報共有を実現できます。メールアドレス登録だけで利用開始でき、IT知識がなくても導入できる手軽さが特徴です。
現在は小型複合機への実装はなされていませんが、Cloud Connectorは仕事の質と速度を一気に引き上げる最良の選択肢となりえるでしょう。
- 月額1,200円/台
- Dropbox、Google Drive、Microsoft Teamsなどのクラウドストレージに対応
- PCを介さず直接クラウドストレージにアクセス可能
- メールアドレス登録だけで簡単に利用開始可能
モバイルプリンターで印刷をどこでも快適に!
最新のモバイルプリンターは小型・軽量でありながら、驚くほどの高機能を実現しています。HP、EPSON、Canonといった大手メーカーの製品では、Wi-Fi接続やスマートフォンアプリとの連携で、オフィスの外でも印刷が自由自在です。
例えば、エプソンの「PX-S06」シリーズ。こちらの製品は内蔵バッテリーを搭載しており、電源のない場所でもカラー約50枚、モノクロであれば約100枚も印刷可能となっています。リモート作業が多くなった現代営業マンの強い味方ではないでしょうか。
ただし、注意点もあります。大半のモバイルプリンターは印刷に特化しているため、スキャン機能を搭載していません。用途に応じて機能を確認することが重要です。
それでも、この小さな相棒があれば外出先での資料作りもラクラクこなせます。クライアントとの商談で「今すぐ印刷できますよ」なんて言えば、鮮やかな印象を残せてしまうかも。モバイルプリンターで、あなたの仕事ぶりがさらに輝くこと間違いなしです。
AI搭載で業務効率化!未来の文書管理術
AIを活用した複合機は、文書管理の効率を大幅に向上させてくれます。例えば、京セラの「TASKalfa」シリーズでは、AIを活用して手書き部分を強調するスキャンや画像の解像度向上機能が搭載されています。
例えば自動文書分類機能では、スキャンした文書をカテゴリ別に整理し、高度な検索機能で必要な情報を素早く見つけることが可能です。また、AIによる解像度調整や天地判定などの自動設定機能も充実していて、直感的で手間のかからない操作を実現します。
ただし音声認識技術による操作については、複合機への導入はまだ限定的です。リコーなどの企業が音声認識AI技術の研究開発を進めており、今後さらに技術が進化することでより便利な文書管理環境となることが期待されます。
業種別活用事例!小型複合機がもたらす驚きの変化とは!?
小型複合機の導入が、様々な業種にどのような変革をもたらしているか、想像したことはありますか。実はこの小さな機器が、業務効率化やコスト削減、さらにはお客様サービスの向上まで、幅広い分野で効果を発揮しているのです。
例えば、医療現場では患者さんの待ち時間短縮に貢献したり、教育機関では学習環境の改善に一役買ったり。小売業では接客の質を上げ、建設現場では図面管理を効率化するなど、その活用法は多岐にわたります。
「本当に小型複合機一台でこんなにも業務が変わるの?」と疑問に思われるかもしれません。しかし、実際の導入事例を見ると、その効果は想像以上であることがわかります。
それでは、各業種での具体的な活用事例を見ていきましょう。きっと、あなたの仕事にも応用できるヒントが見つかるはずです。
医療現場での活用!患者サービスが向上する理由とは?
医療現場における小型複合機の導入は、患者サービスの向上と業務効率化に大きく貢献しています。
それでは、実際に小型複合機を導入した病院や医療現場を例にして、これらの効果について詳しく見ていきましょう。
スペースの有効活用
Aクリニックでは、キヤノンの「Satera」シリーズのモノクロレーザー複合機を導入しました。こちらの複合機は幅、奥行き、高さのいずれもコンパクトで、特に高さが抑えられているため、狭い受付カウンター下の足元に設置することが可能です。
フルフロントアクセスが可能なため、用紙やトナーカートリッジの交換、紙詰まりの処理もすべて前面から簡単に行えます。
業務効率の向上
Sateraは、スリープ状態からすぐにプリントを開始する機能を持ち、モノクロタイプの場合6秒以下で最初の1枚を印刷できます。
Aクリニックでは診療明細、処方せん、領収書など1枚ものの印刷が多いため、この高速印刷開始機能が業務効率の向上に大きく貢献しています。また、スキャン機能を使用して紙の文書を電子化し、患者ごとのフォルダーを作成して一括管理することが可能になりました。
迅速な情報共有
医療現場における小型複合機の活用によって、情報共有の迅速化が実現しています。例えば、ある在宅医療を行う診療所Bでは、ブラザーのモバイルプリンター「PJ-763MFi」を導入しました。
この超小型プリンターの活躍により、患者宅でその日の診療内容や次回の訪問予定を「紙」として即座に印刷し、患者さんに渡すことができるようになりました。
教育機関での導入!学びの環境が劇的に変わる!
教育現場における小型複合機の導入が、学びの環境をどのように変えているのか、具体的な事例を見ていきましょう。
学習効率の向上
春日井市立のC中学校では、エプソンのA4カラーインクジェット複合機「PX-M791FT」を導入しました。こちらの学校では、1人1台のChromebookを活用した授業が行われており、各フロアに設置された複合機を通じて生徒たちは自由に印刷することができます。
テスト前には生徒同士でノートを印刷し合うなど、まるで大学生のように自由なスタイルで学びを深めています。
学習資料の管理
同校では、スキャン機能を活用して教科書やノートをデジタル化し、クラウドストレージに保存しています。生徒たちは必要な資料にいつでもどこでもアクセスできるようになり、紙の資料の保管スペースも大幅に削減されています。
また、教師はインターネットで見つけた資料を印刷して配布することで、生徒一人ひとりの興味やタイプに合わせた個別最適な学びを実現しています。
授業での活用
広島市立のD小学校では、各教室に小型複合機「EW-M5071FT」を導入しています。
生徒自身がレポートをまとめてカラープリントすることができるようになりました。児童は自分の成果物を手元で確認できるため、モチベーションが向上し、学びの見える化が進んでいます。
以上のように、小型複合機は教育現場で多くの利点をもたらし、学びの環境を劇的に変える重要なツールとなっています。
小売業での活用!顧客満足度がアップする秘密は?
小売業における小型複合機の活用は、業務効率と顧客満足度の向上に大きく貢献しています。実際の導入事例をもとに、その秘密を探ってみましょう。
コンパクト設計で店舗スペースを有効活用
衣料販売店Eでは、富士フイルムの小型複合機「Apeos C320 z」を導入しました。狭いバックヤードにも設置可能なコンパクト設計により、限られたスペースを有効活用できるようになりました。
また、1回線で電話とファクスを使用可能になり、通信コストの削減にも貢献しています。
効率的な店舗運営で顧客サービス向上
小型で安価なA3対応インクジェット複合機を100台導入した企業Fでは、コンパクトな設計ながらA3サイズに対応し、本部から一元管理することで店舗運営の効率化を実現しました。
パート社員を含む約4,000人からの月次報告書をファクスで受信し、各店舗でフォルダ保管できるようになったことで、通信費や用紙代の削減と労務管理水準の向上につながり、結果として顧客サービスの質が向上しています。
多機能性で業務効率アップ
ある小売店舗Gでは、「Apeos C320 z」などの小型複合機を活用して、クーポン券、プライスカード、POPなどの出力に活用しています。
タブレット端末から簡単に印刷できる機能により、エリアマネージャーが各店訪問時に迅速に資料を作成できるようになり、顧客への情報提供スムーズ化、顧客満足度の向上につながっています。
このように、小型複合機の導入は、スペースの有効活用、業務効率化、そして多機能性による顧客サービスの向上を通じて、小売業の顧客満足度アップに貢献しているのです。
小型ながら高機能な複合機が、小売業の業務革新を支える重要なツールとなっていることがわかります。
さいごに|小型複合機をリースする際の保守内容は確認しよう!
複合機は精密機械ですので、使用し続けていると大きなトラブルや故障、部品・消耗品の交換の必要性が生じてきます。これらにかかる費用は、リース契約を締結していればかかることはほとんどありません。
お得に小型複合機を利用したいなら、リース契約はおすすめです。しかし、保守内容はしっかりと確認しておきましょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- リースとは、設備機器をリース会社が購入し、希望する企業に賃貸借すること
- 小型複合機をリースするメリットは、初期費用・設備投資が不要、経費計上できる
- 主な機能は「印刷」「自動原稿送り装置」「スキャン」「FAX」
- 一般的なリース期間は約3.5~6年
- 小型複合機のリース料金の相場は約5,000~20,000円
- 小型複合機の選ぶポイントは「持ち運びやすさ」「対応サイズ」「電源タイプ」
- リース契約時の保守内容もしっかり確認することが重要
リース料金に保守にかかる料金が含まれている場合もありますが、契約によっては別途に多額な料金が請求されるケースもあるため注意しましょう。
本記事が、小型複合機をリース契約する際の参考になれば幸いです。
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