複合機の「A4R」とは?仕組みやメリットについて解説!
複合機でコピー・印刷する際に「A4R」と表示され、意味が分からないと感じたことがある方もいますよね。
そもそも、「R」とはどのような意味なのでしょうか。
結論から申し上げますと、「R」は「Rotate(回転)」の頭文字です。
本記事では、複合機での印刷時に表示される「A4R」をテーマに解説しています。仕組みやメリットについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
複合機の「A4R」とは?仕組みについて解説!
ここでは、「A4R」の意味や仕組みについて解説します。
『A4Rの「R」とは?』
A4Rは、複合機などでA4サイズの用紙を縦長(短い辺から給紙される向き)の向きで印刷すること。A4サイズは、日本でもっとも多用されている書類・コピー用紙の規格で、長さは縦21cm×横29.7cmです。
また、用紙の向きのことを、IT用語で下記のように呼びます。
- 縦向き:ポートレイト
- 横向き:ランドスケープ
そのため、「R」はランドスケープの頭文字だと思われていますが、A4Rの「R」はランドスケープの頭文字ではありません。そもそも、ランドスケープのスペルは「landscape」のため、頭文字は「L」です。
A4Rの「R」はランドスケープではなく、ローテート(Rotate)の頭文字。ちなみに、ローテートの意味は回転です。
つまり、A4Rとは、A4サイズの用紙の向きを90度回転させて、複合機にセットするという意味です。
『印刷時にA4Rと表示される仕組みは?』
複合機の印刷時にA4Rと表示された場合、給紙トレイにセットする用紙は横向き(用紙の短い辺から給紙される向き)でセットします。
ちなみに、複合機で印刷する際に「R」の表示があるサイズは、A4RとB5Rのみです。
A4とB5サイズの用紙は、給紙カセットや給紙トレイに縦・横でセットできますが、A3とB4サイズの用紙は、縦にしかセットできません。理由は、セットできる用紙の向きが縦しかないためです。
複合機の「A4R」で印刷する際のメリットとは?
それでは、複合機の「A4R」で印刷する際のメリットとデメリットについて紹介します。
『A4Rのメリットは?』
A4Rで印刷するメリットについて、みていきましょう。
A3からA4の縮小コピーで必要
複合機でA4Rの印刷をすると、A3からA4への縮小コピーができます。
複合機は画像を一旦記憶してA4サイズに縮小後、90度画像を回転させてから印刷できますが、アナログ方式の複合機では読み取った画像をそのまま印刷します。B4以上の用紙では、一般的な複合機のサイズで対応していないため、縦長向きにはセットできません。
縦・横印刷を意識しなくてもよい
A4は、複合機に原稿を縦・横にセットでき、用紙も縦横どちらの向きでも印刷できます。そのため、原稿の向きや印刷したい向きを間違えてしまうことがあります。原稿をセットした向きに合わせて、A4やA4Rの設定を選べば、印刷時に縦・横印刷を意識しなくてもよいでしょう。
『A4Rのデメリットは?』
通常、給紙カセットから用紙の向きが自動で選択される場合、縦(用紙の長い辺から給紙される向き)が選ばれます。
その理由は、A4Rで印刷すると、複合機内で回転する長さが長くなってしまうため。
ちなみに、複合機の寿命で回転数は大きなファクターで、A4Rでの印刷とA4での印刷を比較すると約1.4倍も回転数があがります。また、ドラムの消費量も、A4Rで印刷した方が増加します。
『A4Rで印刷したくない場合の対処法は?』
複合機でA4Rの印刷をしたくない場合は、方向を選択設定しましょう。
A4Rではなく、A4を選択すれば固定した向きで印刷することができます。
画像を読み取って、印刷する用紙をA4R・A4を自動で選択するタイプの複合機の場合、メニュー画面で「読み取り方法」を選択しましょう。自動画像回転の種類を設定すれば、A4Rで印刷しないようにできます。
複合機の機種によって設定の変更方法が異なるため、分からない場合は取扱説明書で確認するか、「株式会社じむや」までお問い合わせください。
さいごに|複合機の「A4R」の仕組みを理解しよう!
複合機のA4R印刷は便利ですが、意味が分かっていなければ印刷方向を間違えてしまう原因となってしまいます。
今回、複合機の「A4R」の意味や仕組みについて解説してきました。
最後に、本記事の内容とまとめます。
- 「R」は「Rotate(回転)」の頭文字
- A4Rは、複合機などでA4サイズの用紙を縦長の向きで印刷すること
- 複合機には用紙の適応サイズがある
- A4Rは縦・横印刷を意識しなくてもよい
- 複合機でA4Rの印刷をしたくない場合は、方向を選択指定する
本記事が、複合機のA4Rが知りたい方の参考になれば幸いです。
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