VPN接続時に複合機が使用できなくなる原因とは?対策方法も紹介!
VPN接続をしている際に、複合機が使えなくなるトラブルが起きることがあります。
VPN接続が原因でのトラブルが発生した際に、その対処法を知っておけば慌てずに済みますよね。
本記事では、複合機のVPN接続について解説しています。また、複合機が使えなくなるトラブルの対処法も紹介しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
VPN接続とは?複合機に組み込む理由について解説!
ここでは、VPN接続を複合機に組み込む理由について解説しています。そもそも、VPN接続とは何なのでしょうか?詳しくみていきましょう。
VPN接続とは?
VPNは、「Virtual Private Network」の略。日本語では、「仮想専用線」という意味です。
一般的なネットワークは、インターネット回線を利用しながらも、そこに特定の人しか利用できません。そこで、セキュリティの高い安全な仮想のプライベートネットワークを作り、その空間で接続できる仕組みがVPN接続です。
一般的には、特定の人にしか利用できないセキュリティの高い専用回線を敷設する場合、非常に高額な費用がかかります。
しかし、VPNは一般的なインターネット回線に仮想の専用線を構築するため、低コストでセキュリティ性の高い専用回線が利用できるというメリットがあります。
複合機にVPN接続が必要な理由とは?
セキュリティの低い回線を使った通信では、情報を盗難されるリスクがあります。
複合機は、紙媒体の書類を電子データ化することができますが、その電子データをパソコンなどで保管する場合、セキュリティ面でいえば必ずしも安全ではありません。
一般的には、保管している電子データを取り出して利用したり、他でデータ伝送する際にインターネット回線やWi-Fiなどの回線を接続したりしている方も多いでしょう。
インターネット回線やWi-Fiなどを活用してネットワークに接続しているということは、複合機もパソコンと同等のセキュリティ被害が発生する可能性があります。
理由は、複合機から顧客や自社の重要なデータが盗まれるのを防ぐため。複合機に接続する回線もセキュリティ対策をしておきましょう。
VPN接続時に複合機が使用できなくなる原因とその対処法を紹介!
VPN接続時に複合機が使えなくなる原因は、複合機との接続が切断されて繋がらなくなっているためです。ここでは、複合機にVPN接続が繋がらない原因と対処法を紹介します。
VPN接続が繋がらない原因は、下記の3つ。
- LANケーブルの接続が切れている
- 接続情報の取得ができていない
- OSに不具合がある
それでは、詳しくみていきましょう。
LANケーブルの接続が切れているときの対処法
VPN接続が切れ、繋がらなくなっている場合、まずLANケーブルを確認してみましょう。
無線接続ではなく、有線接続で複合機と通信端末やパソコンを接続している場合、LANケーブルがきちんと接続されていなかったり、断線していたりすることでVPN接続できないことがあります。
単にコードが抜けていただけなら、接続し直せば問題ありませんが、破損による断線の場合は新しいケーブルとの交換が必要になります。
接続情報の取得ができていないときの対処法
複合機と接続しているパソコンのIPアドレスやDNSサーバーの情報設定が手動設定になっていると、VPN接続ができない場合があります。
自動設定ではIPアドレスやDNSサーバーの情報を、VPNサーバーから自動で割り当ててくれます。しかし、手動設定になっていると自動で割り当ててくれないため、IPアドレスやDNSサーバーの情報が無視されてしまいます。
対処法としては、パソコン側の設定を自動設定にするだけ。その具体的な方法は、下記の手順を参考にしてください。
- コントロールパネルの「ネットワークとインターネット」を選択
- 「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
- 「アダプターの設定の変更」をクリック
- 「ローカルエリアの接続」を右クリックして「プロパティ」を開く
- 「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」と「IPアドレスを自動的に取得する」の2つの項目にチェック
上記の手順で、複合機がIPアドレスやDNSサーバーを自動取得してくれます。設定方法の変更はOSによって設定方法が異なるため、取扱説明書などをよく確認して操作してください。
OSに不具合があるときの対処法
過去にWindows10で、アップデート後にVPNを使用しているデバイスとの接続が切れる不具合が発生したことがありました。
その際は、Microsoftがこの問題を深刻と捉え、すぐに緊急アップデートをリリースしましたが、その際、この緊急アップデートが必要かどうかの判断をユーザーに委ねていました。
そもそも、OSの不具合が原因でVPN接続が切れて複合機が使えなくなっていても、それに気づかないことも珍しくありません。
このケースでの対処法は、複合機と接続しているパソコンのOSのバージョンに合った更新プログラムを見つけてインストールすることです。
さいごに|VPN接続することで安心して複合機が使用できる!
複合機は重要なデータを扱うことが多く、ネットワークを通じて重要な情報をパソコンやサーバーなどとやり取りしているため、悪意を持った人間が外部から不正アクセスしてきて、重要なデータが盗まれたり改ざんされたりする恐れがあります。
そのため、セキュリティの高いVPN接続しておくことで、安心して複合機が使用できるでしょう。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- VPNは、「Virtual Private Network」の略。日本語では、「仮想専用線」という意味。
- セキュリティの高い安全な仮想のプライベートネットワークで接続できる仕組みがVPN接続
- セキュリティの低い回線を使った通信では、情報を盗難されるリスクがある
- VPN接続が繋がらない原因は「LANケーブルの接続が切れている」「接続情報の取得ができていない」「OSに不具合がある」
- 破損による断線の場合は新しいケーブルとの交換が必要
- パソコン側の設定を自動設定にするだけで複合機のVPN接続が復旧する可能性がある
- 複合機と接続しているパソコンのOSのバージョンに合った更新プログラムを見つけてインストールする
本記事が、複合機のVPN接続について知りたい方の参考になれば幸いです。
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