部品点数とは?複合機のエコロジー化を推進する理由など解説!
複合機は、数多くの部品によって構成されています。
一般的に、部品はそれぞれに制作コストがかかるため、部品点数が多いほど価格が上がります。
このような背景から、複合機制作に必要となる部品点数を減らすことで、制作コストと時間を軽減することも可能。
しかし、部品点数が減ると、その機器の品質が落ちることも懸念されます。
本記事では、複合機の部品点数と品質との関係性などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の部品点数について解説!
ここでは、部品点数の特徴や品質との関係性について解説しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
『部品点数とは』
部品点数とは、複合機などの機器に使用されている部品の数のこと。
ただしモーターのように、1つの部品がさらに細かな複数の部品で構成されていることもあるため、正確な数え方は決まっていません。
そのため、どう数えるかによって部品点数は変わりますが、モーターなどのようになかの部品がさらに分解できるものでも1つとして考慮した場合、一般的なカラーコピー機の部品点数は約3,000点(ネジも含め)です。
しかし、なかには3万もの部品点数が存在する複合機もあります。
『複合機の部品点数と品質との関係性』
約3万点もの部品が使われている複合機。部品点数を減らすことで、下記のメリットがあるといわれています。
- 開発費が削減できる
- 開発期間が短縮できる
- 生産性が向上する
開発費が削減できる理由は、単純に使用する部品の数が減るため。
部品点数が多いと組み立て作業が複雑になり、時間がかかりやすく、組み立てミスが発生する確率も上がります。
そのため、部品点数が少ないほど開発期間が短縮でき、生産性を向上させることが可能。
ちなみに、複合機を購入する側にも「導入コストが下げられる」「補修部品の管理費が下がる」といったメリットがあります。
開発費が削減できて、より多く作れるようになれば、複合機の販売価格が下がります。
部品点数が多い複合機ほど構造がとても複雑なため、メンテナンスの頻度が高くなり、長い年月の間に必ず交換しなけばいけなくなる部品が出てきます。
そもそも、複合機の部品数を削減することのデメリットとして機能の低下が挙げられますが、各メーカーは部品点数を削減しながらも機能は落とさないよう努力しています。
複合機の部品点数からみる!エコロジー化を推進する理由を考察!
コストダウンの観点から、複合機だけでなく、さまざまな機器で部品点数を減らす努力が行われています。
またエコロジー化の観点から、部品数を削減を行うメーカーも少なくありません。
エコロジー化とは地球環境や自然、そして人間や動物などの生態系との間の調和や共存を念頭に置いて、人間社会の持続可能な開発や経済発展を目指すこと。
例えば、キャノンでは複合機の使用部品に、使用済み機器を分解して再利用したリサイクル・リユース部品を最大限取り入れたGP405REMモデルという環境型デジタル複合機をリリースしています。
コラム:再生機(リフレッシュ複合機)とは?【中古機との違い】
部品を作るためには、エネルギーとそれぞれに材料が必要です。
またリサイクル・リユース部品の使用だけでなく、複合機の部品点数を減らすことで、作るのに必要なエネルギーを省エネに繋げることが可能。例えば、下記の3つです。
- 材料の削減
- 廃棄物の削減
- 在庫削減
つまり、将来的にはコストダウンの観点からだけでなく、エコロジー化の推進のためにこれまでよりも部品点数を削減した複合機が増える可能性があるということです。
さいごに|複合機の部品点数は品質に影響することはない!
今回は、複合機の部品点数について解説してきました。
複合機業界では、すでにコストダウンとエコロジー化の両方の観点から、品質を落とさず、部品点数を削減する努力が行われています。
また、そのようなエコロジーの観点から、将来的に環境を意識した複合機が続々と登場してくることでしょう。
部品点数の削減によって品質への影響が心配されますが、部品点数の削減によって複合機の品質が落ちるということではありません。
ぜひ、この機会に複合機の導入や見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
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