複合機のセキュリティにゼロトラストという新たな考えを取り入れよう!
デジタル化の進む近年では、情報セキュリティ対策の重要性は高まり続けています。
みなさんも独自の対策を講じられていることでしょう。
本記事では、近年注目されているゼロトラストについて詳しく解説します。
また、セキュリティ対策で忘れられがちな複合機についてもしっかりとアドバイスしていきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機のセキュリティはなぜ重要?ゼロトラストとは何なのか!?
近年、セキュリティ対策での考え方にゼロトラストというものがあります。
悪意のある第3者による攻撃は年々増えており、その手口もどんどん巧妙になっています。
そのため、これまでと同じ考えで対策を行っていては防げません。
手口がどんどん巧妙になっていっている悪意のある第3者の攻撃を防ぐには、これまでとは違う考えを取り入れる必要もあります。
ここでは、これまでとは違う考えといっていいゼロトラストとは何なのか。
また、どうして複合機も、そのゼロトラストの考えでセキリティ対策をする必要があるのかを解説していきます。
『ゼロトラストとは』
ゼロトラストのトラストとは、「信用」「信頼」といった意味の英単語。ゼロは、数字の「0(ゼロ)」で、数量が空っぽであることを意味する数です。
「信頼」「信用」が何もなければ、信用もできません。
これまでのセキュリティ対策は危険性の高いのは外側のみであるため、外からの攻撃に対してのみ警戒して、内部から外への対策はほとんど行っていませんでした。
しかし、何も信用しないということは内側も信用しないということです。
内側も信用しないのですから、内側と外側とを分けず、ネットワークに繋がるすべてを信用せず、危険だと考えて対策を講じるというセキリティの考え方が「ゼロトラスト」です。
- 新しい技術が取り入れやすい
- さまざまな雇用方法に対応ができる
- 情報漏えいリスクを軽減できる
- さまざまな働き方で実現できる
このゼロトラストの考え方によるセキリティ対策には、これらのようなメリットもあります。
『複合機は多くの情報を含んだIT機器』
どうして複合機でも、ゼロトラストの考えでセキリティ対策をする必要があるのでしょうか。
理由としては、ネットワークと繋がっている事務機器であり、多くの情報を含んだIT機器でもある複合機には、下記のようなセキュリティリスクがあるためです。
- ネットワーク経由で悪意のある第3者に攻撃される
- 電話回線経由で不正アクセスされる
- ヒューマンエラーによる情報漏えいの
- 不正操作による情報漏えいの
- 記憶媒体によって情報を持ち出される
- 印刷結果の持ち出しや盗み見による情報漏えいの
こうしたリスクのある複合機に対して、何の対策も行わないのは危険。そして、複合機のセキュリティリスクは、外側だけでなく内側にも存在しています。
従来のような内側と外側とを分けて、その境界線で対策を講じる方法では防げないリスクもあるため、複合機でのセキリティ対策ではゼロトラストの考えで対策をする必要があるのです。
複合機のセキュリティ対策!ゼロトラストを適用するには?
セキュリティリスクが外側だけでなく内側にも存在している複合機では、ゼロトラストの考えで対策をすべきです。
しかし、具体的にはどういったことをすればよいのでしょうか。
ここでは、複合機の対策でゼロトラストを適用するには、どうすればよいのか詳しく解説しています。
『複合機をエンドポイントとして認識する』
ゼロトラストの考え方で複合機への対策を行う場合にもっとも重要なことは、複合機をエンドポイントとして認識することです。
そもそもエンドポイントとは、「端点」「終点」「末端」といった意味の英単語。IT用語では、利用者が直に触れて操作する機器、もしくは通信ネットワークの末端に接続された機器・端末を意味します。
ゼロトラストの考え方でのエンドポイントは、通信ネットワークの末端に接続された機器・端末の方です。
内側は比較的安全であるというこれまでの考え方で行う対策では、外と内の間に設置されたネットワーク端末のみがエンドポイントとされていました。
しかし、安全なところはどこにもないというゼロトラストの考え方では、複合機に加え、ネットワークに接続しているパソコンや自宅を含めた社外で使用するデバイスも対象に含まれます。
つまり、ノートパソコンやタブレット、スマートフォンなども含めたすべてをエンドポイントと認識する考え方です。
『ゼロトラストの具体的な手法』
ネットワークと繋がるすべてをエンドポイントと認識し、セキュリティ対策を行うにはどんなことを行えばよいのでしょう。
エンドポイントに対して行う対策は、エンドポイントセキュリティと呼ばれています。
例えば、悪意のある第3者が不正な動作をさせる目的で作ったマルウェアを迅速に検知できるように「マルウェア検知体制の導入・強化」を実施。
また、「エンドポイントの監視体制を整備・強化」するといった対策がエンドポイントセキュリティの具体的な手法の一例です。
また、複合機のHDD内のデータを暗号化して情報を保護するといったこともゼロトラストの考え方での対策の手法ともいえます。
さいごに|複合機もゼロトラストを実現したセキュリティで安全に!
今回は、複合機のセキュリティ対策について、ゼロトラストという概念をもとに解説してきました。
日々進化するデジタル社会では、時代に適したセキュリティ対策が求められますね。
複合機のことでご不明なことがあれば、販売店やリース会社に問い合わせてみてください。
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