重送検知とは?複合機トラブルを回避できる仕組みを徹底解説!
重送検知によって、複合機におけるトラブルを事前に回避できます。
本記事では、複合機における重送検知について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機における重送検知とは?特徴と仕組みについて解説!
複合機を使用していると、ときにはトラブルが発生することもあります。
その複合機で発生する可能性があるトラブルの1つが重送です。
重送とは、複数の用紙が重なったまま機器内に送り込まれること。例えば、複合機のプリンター機能使用時に発生すると、印刷する用紙が同時に送られたことで複数の用紙に重複して印刷されてしまいます。
また、重送はスキャナ機能使用時にも発生する可能性もあり、スキャナ機能使用時に発生した場合には原稿を読み飛ばすことになってしまいスキャンが失敗してしまいます。
複合機で重送が発生してしまうと、原稿が読み飛ばされたり、機器内に用紙が詰まったりする可能性もあるため、なかには重送検知機能が搭載されている機種も存在します。
ここでは、そんな重送検知機能の特徴や仕組みについて解説しています。
詳しくみていきましょう。
『重送検知の仕組み』
複合機で重送が発生した場合、そのまま作業を続けていると機器に重大な問題が起きてしまう危険性があります。
そのため、重送が発生したら、すぐに今行っている作業をストップさせなければなりません。
スキャンや印刷を大量に行う際、ずっと複合機の前で待機しているというわけにもいかないため、重送が起きたことにすぐ気付けない場合もあるでしょう。
重送検知機能搭載機であれば、複合機自体が重送の発生を察知してくれます。
検知機能がどういった仕組みで重送の発生に気付くのかといえば、機能搭載機に超音波発生装置とセンサーが搭載されており、機能稼働時には発生装置が超音波を発信。そして、複合機内に送られてくる紙に当たった超音波の反射を受信したセンサーが用紙の厚さ、長さ、重なりをチェックします。
『重送検知スキップで一時的に機能停止』
重送検知機能が複合機で重送が発生したことに気付いたらどうなるのかといえば、現在行っている作業を一時ストップさせます。
つまり、印刷時の発生の場合は印刷が一時ストップ。スキャナ機能使用時の場合は、機器内への原稿の送紙が一時ストップするということです。
検知した時点で、複合機が企業を一時的に停止してくれるため、作業継続によって機器に重大な問題が起きるのを防いでくれます。
また機種によっては、一時的にストップした時点でのジョブが保存されているため、用紙の重なりに対処した後は作業を最初からやり直すことなく再開できる場合もあります。
複合機で重送検知機能を設定するには?手順と注意点も解説!
重送検知機能はすべての複合機に備わっている機能ではありません。
機能搭載機は、出荷段階では機能がオンになっていることがほとんどのようですが、中古購入やリース・レンタルでの導入の場合、前のユーザーが機能をオフにしている可能性があります。
その場合、機能がオンになるように設定しなければなりません。
ここでは、その設定の手順と設定時の注意点を解説しています。
詳しくみていきましょう。
『重送検知の設定手順』
重送検知機能の設定手順は、メーカーや機種によって異なっています。
一例として富士フィルムの複合機「DocuCentre-VII C7773」での手順を下記にまとめました。
- ホーム画面で認証情報の表示エリアを押す
- 機械管理者IDを入力し、機械管理者モードに入る
- ホーム画面で「仕様設定/登録」を選択する
- 仕様設定から共通設定に入り、「その他の設定」の順に押していく
- 原稿の重送検知から「確認/変更」を押し、「する」を選んで決定する
機種によっては、検知の設定を用紙ごとに切り替えることができたり、検知時の動作が細かく設定できる機種もあるようです。
設定の手順だけでなく、設定できる内容も機種によって異なっているため、どんな設定ができるかわからないときには取扱説明書を確認するかメーカーや専門業者に聞くことをおすすめします。
『設定時の注意点』
前述しましたが、機能搭載機でもオフ設定になっていたら、重送を検知してくれません。
また、設定の手順だけでなく、設定できる内容も機種によって異なっているため、実際に設定を行う前に確認しておきましょう。
設定した方が安心ではありますが、オンにすると検知する度に作業が一時停止します。
例えば、スキャンする原稿にラベルや付せんが貼られていたら重送していると判断してしまい、問題がなくても作業がストップしてしまうこともあるので注意してください。
さいごに|重送検知を設定して複合機トラブルを回避しよう!
今回は、複合機における重送検知について解説してきました。
印刷時における紙の重なりを通知してくれて便利な一方で、毎回の通知に手を煩わせてしまう恐れもあるため注意が必要です。
スキップで通知を回避できますので、ぜひ業務内で効率よくご活用ください。
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