複合機の修理費用を抑える方法はある?保守契約とリースの活用法を紹介!
オフィスの頼れる味方、複合機。でも、突然の故障に頭を抱えたことはありませんか?
「修理費用が高すぎる!」「もっと安く済ませる方法はないの?」そんな悩みを抱えている方もたくさんいるはずです。
実は、複合機の修理費用を賢く抑える方法はあります。それは、保守契約とリースの上手な活用です。
本記事では、複合機のコストを大幅に削減できる秘訣をわかりやすくお伝えします。
ぜひ、最後まで読んで、オフィスの経費を賢く削減する方法を見つけてください。
目次
複合機の修理費用はなぜ高い?保守契約とリースで賢くコスト削減!
複合機の修理費用が高額になる理由は、その内訳と複雑な構造にあります。
一般的な修理費用は基本料と技術料、部品費用で構成されています。
また、機種によっても金額は大きく変動します。
保守契約とリースを組み合わせることで、長期的なコストを抑え、安定した運用をしていきましょう。
自社のニーズに合わせて最適な契約形態を選択することが、複合機の運用コスト削減の鍵です。
『複合機修理費用の内訳を知ろう』
一般的な修理費用は、基本料、技術料、部品費用の3つです。
まずは基本料ですが、こちらには修理スタッフの派遣料が含まれています。
技術者が現場に来るだけでも一定のコストがかかるのです。
そもそも技術料は、実際の修理作業にかかる人件費。複合機は精密機器なので高度な専門知識と技術が必要となり、その分が費用に反映されています。
部品費用は、修理に必要な部品の代金です。
複合機には多くの精密部品が使われているため、交換が必要になると高額になるケースもあります。
例えば、ドラムユニットやトナーカートリッジなどの消耗品は比較的高価。これらの交換が必要になると修理費用が跳ね上がります。
また、複合機の種類によっても修理費用は大きく異なります。
家庭用や小規模オフィス向けの機種なら修理費用は数万円程度で済む場合もありますし、大規模オフィス向けの高性能機種では修理費用が10万円を超えることも珍しくありません。
【消耗品の価格目安表】
部品名 | 目安金額 |
トナーカートリッジ | 5,000円~20,000円 |
ドラムユニット | 10,000円~30,000円 |
定着ユニット | 20,000円~70,000円 |
転写ベルト | 15,000円~40,000円 |
給紙ローラー | 1,000円~5,000円 |
スキャナーユニット | 30,000円~100,000円 |
※メーカーによって異なりますので、目安程度に留めておいてください。
『中古品やスポット保守の落とし穴』
コスト削減のために中古の複合機を選んだり、スポット保守(必要なときだけ修理を依頼する方式)を利用したりする企業もありますが、これらのコスト削減対策にも注意が必要です。
中古複合機は初期費用を抑えられる反面、下記のようなリスクがあります。
- 部品の供給が終了している可能性がある。(一般的に販売終了から5~7年)
- メーカー保証が切れている場合が多い。
- 故障のリスクが新品より高い。
- カウンター保守に加入できない可能性がある。
スポット保守も一見コスト削減に効果がありそうですが、故障のたびに割高な修理費用が発生する可能性があります。
特に中古機では故障リスクが高いため、長期的には割高になることも少なくありません。
『保守契約とリースがなぜ重要なのか?』
上述した問題を解決し複合機の運用コストを効果的に管理する方法として、保守契約とリースの組み合わせが注目されています。
保守契約は、定額で修理やメンテナンスサービスを受けられる契約です。
主なメリットは、下記のとおりです。
- 突発的な高額修理を回避できる。
- 定期的なメンテナンスで故障を未然に防げる。
- 修理費用の予算管理が容易になる。
一方、リースは複合機を購入せずに借りる形式です。
リースを利用することで、下記のメリットがあります。
- 初期費用を抑えられる。
- 最新機種への入れ替えが容易になる。
- 機器の減価償却や税務処理の手間が軽減される。
賢い企業では、この保守契約とリースを組み合わせて利用しています。
この組み合わせにより毎月の費用が予測可能になり、予算管理が容易になるのです。
また、常に最新の機器を使用できるため、性能低下や故障リスクの軽減ができます。
修理やメンテナンスの手間を省くことは、業務効率の向上にも一役買ってくれます。
高額修理費用を回避するためにも複合機に保守契約は必要?種類と見落としがちな注意点を解説!
複合機を導入する際、保守契約の必要性について悩む企業は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、複合機の安定した運用と予期せぬ高額修理の回避のためにも、保守契約は非常に重要です。
保守契約には主に、下記の4つの種類があります。
保守契約の種類 | 主な特徴 |
カウンター保守契約 |
|
キットトナー保守契約 |
|
スポット保守契約 |
|
年間保守契約 |
|
これらの契約は、企業のニーズや予算に応じて選択してください。
【関連記事】
複合機の印刷枚数が少ないなら業者修理も可能な年間保守がおすすめ!
印刷枚数が少ない場合(月間500枚以下が目安)、年間保守契約やキットトナー保守契約が適しています。
特に年間保守契約は、複合機にトラブルが発生しても修理費がかからず、メーカーと直接契約を結べるため安心です。
ただし、トナーやドラムなどの消耗品は自己負担となり、純正品以外の使用は保守サービスの対象外となる可能性があるため注意してください。
複合機のトナー消費が多いなら修理対応可能なカウンター保守がおすすめ!
月間印刷枚数が500枚を超える場合は、カウンター保守契約がおすすめです。
カウンター保守は印刷枚数に応じて料金が変動し、印刷単価が1枚あたり固定されています。
特に、月間印刷枚数が3000枚を超える場合や、大規模オフィスでの使用には適しています。
『保守契約を結ぶ前には契約内容と免責事項の確認をしよう』
保守契約を結ぶ際は、下記の点を必ず確認しましょう。
- 契約期間と更新条件
- 保守点検の範囲と頻度
- 消耗品の扱い(含まれるか否か)
- 緊急時の対応
- 免責事項
特に、天災や火災などの不可抗力による故障、移動に伴う調整、指定外の使用条件による故障などは通常の保守点検の範囲外となるケースが多いため注意してください。
『意外と知らない保守契約の落とし穴』
保守契約には、下記のような落とし穴があります。
- 消耗品の自己負担
- 純正品以外の使用リスク
- 契約更新の注意
- 対応時間の確認
- 修理部品の供給期間
これらの落とし穴を避けるためには、契約内容を十分に理解し、自社の使用状況に合わせた最適な契約を選択することが重要です。
また、定期的に契約内容を見直し、必要に応じて変更することも検討するとよいでしょう。
消耗品の自己負担
年間保守契約では、トナーやドラムの交換費用が含まれていないことが多いです。
純正品以外の使用リスク
純正品以外のトナーを使用すると、保守契約の対象外となる可能性があります。
契約更新の注意
年間保守契約は通常、最長5年まで更新可能です。更新を忘れると再契約できなくなる可能性があります。
対応時間の確認
休日や夜間の対応が必要な場合は、契約内容に含まれているか確認が必要です。
修理部品の供給期間
複合機の販売終了から5~7年程度で部品の供給が終了する可能性があります。
修理費用の心配から解放!リースで最新複合機を賢く使おう!
複合機のリース契約は、修理費用を懸念する企業にとって魅力的な選択肢のひとつです。
初期費用を抑えられるだけでなく、いくつものメリットがあります。しかし、もちろんデメリットも存在するため慎重に検討していきましょう。
『リース契約のメリット・デメリットを徹底比較』
リース契約のメリット・デメリットを表にまとめましたので、ご覧ください。
リース契約のメリット
資金の効率的運用 | 月々一定のリース料で済むため、運転資金を留保できます。 |
税務上の利点 | リース料は全額経費処理が可能で、財務比率を悪化させません。 |
事務の合理化 | 資金調達、償却事務、諸税の申告・納付などの管理事務をリース会社に任せられます。 |
陳腐化リスクの回避 | 経済的耐用年数を考慮した期間でリースすれば、常に最新の製品を使用できます。 |
借入枠の温存 | 銀行の借入枠を使わずに設備投資が可能です。 |
原価意識の徹底 | リース料という形で明確にコストを把握できます。 |
環境関連法制への対応 | リース会社が適切に処理するため、法律を気にする必要がありません。 |
リース契約のデメリット
総額の高さ | 購入よりも総額が高くなる可能性があります。 |
契約期間の制約 | 通常3〜6年の長期契約となり、短期利用には不向きです。 |
中途解約の困難さ | 原則として中途解約はできず、違約金が発生する可能性があります。 |
所有権がない | リース期間中は所有権がリース会社にあるため、自由な処分ができません。 |
『リース期間終了後の3つの選択肢』
リース期間終了後の複合機については、下記の3つの選択肢があります。
- 再リース
- 買い取り
- 返却
当初のリース料に比べて、割安な料金で継続利用できます。
所有権を取得できますが、残存価値を考慮する必要があります。
新しい機種へのアップグレードが可能ですが、返却条件は要確認です。
『リース契約で注意すべきポイント』
リース契約を結ぶ際には、下記のポイントに特に注意が必要です。
契約期間の確認
複合機の法定耐用年数は5年です。そのため、リース期間は5年程度を目安に考えるのが適切です。
契約期間が長すぎると、途中で機器の入れ替えが必要になる可能性があります。
また、最初の見積もりよりも契約期間が長くなっていないか確認しましょう。
期間が延びると総支払額が増加する可能性があります。
解約条件の理解
原則として、中途解約はできません。
やむを得ない事情がある場合でも、残債務を全額支払う必要があることがほとんどです。
契約前に解約条件を十分に理解しておきましょう。
総額の確認
リース料には本体価格以外に固定資産税、保険料、金利などが含まれるため、購入よりも総額が高くなる可能性があります。
複数の見積もりを比較し、総支払額を確認してください。
スペックとオプションの確認
高スペックすぎる機種や不要なオプションを選ぶと、リース料が高額になります。
自社の実際の使用状況に合わせて、必要十分なスペックとオプションを選択することが大切です。
見積書の詳細確認
リース期間やリース料率、カウンター料金などの詳細を細かく確認しましょう。
不明な点があれば、必ず営業担当者に質問し、納得のうえ契約を結ぶようにしてください。
保守契約とリースの組み合わせ?複合機修理費用の更なるコスト削減へ!
ここまでの解説で、保守契約とリースは複合機の導入・運用において重要であることが分かっていただけたのではないでしょうか。
両者を適切に組み合わせることで、さらなるコスト削減を可能にします。
『【実例紹介】保守契約+リースで年間のコスト削減に成功』
なかには複合機の導入にあたり、保守契約とリースを組み合わせることで大幅なコスト削減に成功した企業もあります。
月間印刷枚数が約5,000枚でスポット保守を利用していましたが、頻繁な故障と高額な修理費用に悩まされていました。
そこで、メンテナンスリース(保守付きリース)を導入したところ、下記の3つの効果が得られたのです。
- 初期費用の削減
- 安定した月額費用
- 故障リスクの軽減
高額な複合機の購入費用が不要になりました。
リース料金と保守料金が一本化され、予算管理が容易になりました。
定期的なメンテナンスにより、故障頻度が大幅に減少。結果として、年間の大幅なコスト削減に成功しました。
『自社に最適な組み合わせを見つけるための6ステップ』
複合機導入にあたり、運用中の故障に対処するための修理も考慮した場合における考え方について、下表でまとめました。
1.現状分析 |
|
2.ニーズの明確化 |
|
3.複数の見積もり取得 |
|
4.比較検討 |
|
5.契約内容の確認 |
|
6.導入後の評価と見直し |
|
複合機のメーカーや機種によって、修理にかかる頻度や経費に違いがあります。
そもそも、複合機自体に耐久性の個体差が若干あり、それに応じて修理する頻度にも影響します。
自社に合った複合機と思っていても、契約内容で状況が変わることもあるため、導入後は定期的な評価と見直しについて検討しましょう。
さいご|複合機の保守契約とリースをしっかり活用するなら株式会社じむやへ!
本記事では、複合機の修理費用を抑えるための保守契約とリース活用について詳しく解説してきました。
保守契約とリースの特徴を最後にまとめておきます。
- 保守契約は、突発的な高額修理を防ぎ、安定した運用を実現します。
- リースは初期投資を抑え、常に最新機種を利用できるメリットがあります。
- 両者を組み合わせることで、さらなるコスト削減と効率化が可能です。
複合機の運用方法を見直すだけで、オフィスの経費を大幅に削減できる可能性がありますので、ぜひ自社の状況に合わせて最適な方法を選んでみてください。
複合機の導入や運用でお悩みの方は、ぜひ株式会社じむやまでご相談ください。あなたのオフィスに最適なソリューションを見つけていきましょう。
無料の予約システム「タダリザーブ」
最新記事 by 堀田直義 (全て見る)
- 複合機は熱に弱い?原因と対処法を解説!夏の暑さには要注意! - 2025年3月3日
- 複合機のNAS設定の方法とは?アクセスできないときの対処法なども解説! - 2025年3月3日
- WindowsOSのパソコンから複合機を使えるようにするには?追加方法と手順を解説! - 2025年3月3日
- 複合機で三つ折り印刷する設定とは?手順やZ折りとの違いについても解説! - 2025年3月3日
- 複合機(コピー機)におけるおすすめの高速機は?用途別にメーカー比較! - 2025年3月3日