複合機のプルスキャンとは?プッシュスキャンとの違いをご紹介!
本記事では、複合機におけるプッシュスキャンとプルスキャンの違いをテーマに解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機のプッシュスキャンとは?プルスキャンとの違いについても解説!
パソコンなどのデバイスから複合機にアクセスしてデータを取り出すプルスキャンと、複合機から直接デバイスにデータを送信するプッシュスキャンという仕組みがありますが、具体的にどのような違いがあるのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
名前が似ており、プルスキャンとプッシュスキャンとの区別がつかないという方には必見です。
まずは、プルスキャンの特徴からみていきましょう。
『プルスキャンとは?』
プルスキャンは、パソコンから複合機にアクセスしてスキャンデータを取り出すことです。
現在リリースされている複合機の多くはプルスキャン機能を搭載していますが、古すぎる機種を使っている場合はできないこともあるため注意しましょう。
プルスキャンを活用することで、USBを経由したりデバイス間の無意味なデータのやり取りを回避したりできるため、スキャンデータの共有という観点では効率的にできます。
『プッシュスキャンとプルスキャンの違い』
次に、複合機におけるプッシュスキャンとプルスキャンとの違いについて、みていきましょう。
そもそも名称から考えれば分かりやすいです。プッシュは押す、プルは引くという意味です。
プッシュスキャンは押してスキャンするということですので、複合機からボタンを押してスキャニングします。
これが一般的なスキャナーと呼ばれる機能の使い方で、99%の方がこのやり方ですね。
逆にプルスキャンとは、引いてスキャンするという意味で、パソコン側から複合機に置いてある原稿の読み取り指示を出すスキャン方法です。
私も今までの人生の中でプルスキャンができるかどうかを聞かれたのは、過去3人しかおりません。
複合機におけるプルスキャンとプッシュスキャンのメリット・デメリットを解説!
プルスキャンとプッシュスキャンの仕組みやメリットなどをよく理解したうえで、複合機を活用すればより使用性も高まります。
複合機を印刷するだけの用途で使い続けている方にとっては、業務での活用の幅が広がりますので、ぜひこの機会にスキャン機能についても知っておきましょう。
少し複雑だと感じた方向けに、プルスキャンとプッシュスキャンのメリットを下表にまとめました。
メリット | デメリット | |
プッシュスキャン | ・作業が簡単にできる | ・特になし |
プルスキャン | ・画像の加工がしやすい ・家庭用向けとしては用途が広い |
・1枚1枚原稿をセットしないと読み込めない |
『プッシュスキャンのメリットとデメリット』
複合機においてプッシュスキャンのメリットは、やはり作業が簡単にできることです。
原稿をセットして複合機のスキャンボタンを押すだけで、パソコンに保存できます。
デメリットも特にありません。
何枚もある原稿でも複合機の自動原稿送り装置にセットすれば、すべて自動で読み込んでくれますので、いちいち一枚一枚読み込まなくても大丈夫です。
『プルスキャンのメリットとデメリット』
一方、複合機におけるプルスキャンのメリットは、画像の加工がしやすいところです。
パソコンからスキャンする時に細かい指示が出せるので、デザイン系の業種の方で極たまに使われる方がいらっしゃいます。
ただ、今ではプッシュスキャンでもかなり細かい設定が可能になっています。
デメリットとしては、1枚1枚原稿をセットしないと読み込めないことです。
なので、普通の事務作業としては全く使い物にならないので、基本的にはプッシュスキャンでしか皆様も使わないでしょう。
ただし、これは業務用の話であり、家庭用だと少し様子が違います。
家庭用は自動原稿送り装置が脆弱でそもそも使い物にならないことが多々ありますので、そう言った場合はプルスキャンで使われる方も多少はいらっしゃるようです。
また、家庭用だとプッシュスキャンの設定ができないというトラブルも割とありますが、何故かプルスキャンだけはできるといったこともありますので、そういう環境だとプルスキャンを使わざるを得ないですね。
複合機のプルスキャンとプッシュスキャンの上手な使い方を紹介!
複合機からスキャンデータをパソコンに取り込みたいという方もいるのではないでしょうか。
プッシュスキャンが業務上、一般的だということは前述したとおりですが、この機能を活用するには事前に複合機とパソコン側での設定が必要です。
それでは、詳しくみていきましょう。
『事前設定』
まず、複合機側の設定ですが、事前にデータを送信できるパソコン情報を宛先として登録しておかなければなりません。
機種によっても操作方法が異なりますが、原則としてメールアドレスやIPアドレスで紐づけが可能です。
次に、パソコン側で事前に行う設定ですが、主に下記のような手順で進めます。
- Windowsログオンのためのユーザー名とパスワードの確認
- フルコンピューター名の確認
- 共有フォルダーの作成
これらの流れは、基本的にWindowsOSを想定してまとめています。
ログオンする際には、ユーザー名もしくはユーザーID、そして設定したパスワードをセットで入力する必要があるため、紛失しないよう十分注意してください。
『プッシュスキャンの手順』
プルスキャンとプッシュスキャンの使い方を理解することで、複合機でのデータのやりとりをスムーズに行うことができ生産性も上がるでしょう。
ここでは業務上、一般的に行われるプッシュスキャンの手順について解説しています。
基本的に、スキャンデータをメール添付して各種デバイスに送信したい場合は、プッシュスキャンによって複合機から直接デバイスに伝送可能。
わざわざパソコンを活用しなくても、シンプルに複合機の操作をするだけで簡単にスキャンデータを送れるところは業務上、時間短縮に繋がりメリットも大きいです。
例えば、下記のような使い方をすると業務効率化が図れます。
- 複合機でデータをスキャンする
- メールソフトを立ち上げてパソコンに送信する
- パソコンでスキャンデータを受け取る
- データを保存する
このように、複合機からパソコンにスキャンデータを保存するまでの流れをボタン1つでできてしまいます。
さいごに|複合機のプルスキャンとプッシュスキャンを活用しよう!
今回は、複合機のプルスキャンとプッシュスキャンの機能とその使い方について解説してきました。
基本的に単数でしか読み込めないプルスキャンは、業務用として使い物にはなりませんが、家庭用などで用途が広がります。
目的に合った使い方を心掛けながら、複合機のプルスキャンとプッシュスキャンを活用してください。
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