業務用複合機の重さやサイズ寸法(大きさ)はどのぐらい?平均100kg以上あるので気を付けろ!
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円でリース・販売している株式会社じむやの堀田です。
今回は複合機の重量についての記事です。
意外に軽く見られがちですが、実はめちゃくちゃ重いんです。
目次
売れ筋の業務用A3カラー複合機の重さやサイズ一覧
※以下の表は「自動両面原稿送り装置(ADF)」や「給紙カセット」も含めた、一般的な構成の状態の重さや設置寸法なので、メーカーのホームページの仕様とは数値が違っています。
メーカー | 機種 | 分速 | 重さ | 幅×奥行×高さ (mm単位) |
---|---|---|---|---|
キャノン | C3520F II | 20枚機 | 93kg | 565×736×1,128 |
キャノン | C3530F II | 30枚機 | 93kg | 565×736×1,128 |
コニカミノルタ | bizhub C227 | 22枚機 | 103kg | 585×660×1,168 |
コニカミノルタ | bizhub C258 | 25枚機 | 118kg | 615×685×1,152 |
コニカミノルタ | bizhub C308 | 30枚機 | 118kg | 615×685×1,152 |
京セラ | TASKalfa 2552ci | 25枚機 | 120kg | 602×665×1,236 |
京セラ | TASKalfa 3252ci | 32枚機 | 120kg | 602×665×1,236 |
ゼロックス | DC-VI C2264 |
23枚機 | 94kg | 616×659×1,119 |
ゼロックス | DC-VII C2273 |
25枚機 | 132kg | 636×723×1,141 |
ゼロックス | DC-VII C3373 |
35枚機 | 132kg | 636×723×1,141 |
ゼロックス | DC C2000 |
20枚機 | 49kg | 648×627×634 |
東芝 | e-STUDIO 2010AC |
20枚機 | 99kg | 575×767×1,178 |
東芝 | e-STUDIO 2515AC |
25枚機 | 109kg | 585×775×1,214 |
シャープ | MX-2631 | 26枚機 | 108kg | 608×650×1,234 |
リコー | MP C2504 | 25枚機 | 116kg | 587×685×1,160 |
複合機の重さは100キロが平均!
大体どのメーカーも分速が大きくなれば、重さも比例して重くなる傾向にあります。
分速20枚機で大体100キロ前後、分速25枚機で120キロ前後となります。
運搬するとなると一人では不可能なので、2人は最低でも必要でしょう。
運搬会社の方でも高速機になると、分解して運ぶ事もあります。
それでも49㎏あるので、ブラザーやエプソンの様な小型の物を想像しているとトラブルになるので、気を付けましょう。
複合機の幅は60㎝が平均!
こちらも重さと同じく、高速機になればなるほど幅は大きくなります。
お客様から「事務所が狭いけど置けますか?」という質問がよくありますが、設置寸法は70㎝の幅を見ておけば何処でも設置が可能です。
階段作業がある場合でも、同じく70㎝あれば問題ありません。
現在の建物は最低でも70㎝の幅があるように設計されているので、特に心配はないでしょう。
昔の複合機の場合は、幅が80㎝ぐらいありましたので、設置ができないというケースもありました。
複合機の奥行は70㎝が平均!
あまり奥行を気にされる方は多くないですが、たまに長方形型の事務所だと奥行もコンパクトが良いという方もいらっしゃいます。
複合機の高さは115㎝が平均!
冒頭に書いた通り、先ほどの複合機の一覧は「自動両面原稿送り装置(約15㎝)」「給紙カセット(約30㎝)」が含まれておりますので、高さが気になるならこれらを抜いてもいいかと思います。
ただ、自動両面原稿送り装置が業務用複合機のキモと言っても過言ではありませんので、おすすめしません。
重い複合機の適切な設置場所を知ろう!
複合機はオフィス環境で重要な役割を果たす機器です。
正しい設置場所を選ぶことは、効率的な業務やトラブルの回避につながります。
- 配線のしやすい場所
- スペースが十分にとれる場所
- 水平であることは必須
- 利用頻度の高い部署の近く
このようなポイントで、複合機の適切な設置場所について詳しく見ていきましょう。
『配線のしやすい場所』
複合機は電源とネットワークにつなぐことが必要です。
コンセントやLANポートが近い場所であれば、配線は短く済むので見た目もすっきりとなります。
設置場所は壁際や机の背面など、配線を目立たなくさせることによって、転倒のリスクを防ぐことにもつながります。
機能的な場所にこだわるあまり、安全面がおろそかにならないように気を付けてください。
『スペースが十分にとれる場所』
複合機は一定のスペースを必要とします。
設置場所は複合機の寸法に合わせて選び、周囲に余裕を持たせてください。
メンテナンスや日々の作業を行いやすくするために、紙の出し入れなども考慮していきます。
理想は前側1m、左右50~60㎝ほど余裕を持たせてください。
家庭用などの小型なタイプであっても、机や棚の上などで十分にスペースが確保できる場所が適切です。
『水平であることは必須』
複合機は正確な動作をするために水平に設置する必要があります。
大型の複合機は特に振動が発生しやすいので、水平でない場所では紙詰まりや印刷のズレが発生する可能性があります。
水平を保つために調整可能な脚を使用するか、床自体に調整を施すなどしておくとよいです。
複合機を動かした場合は、配線を踏んでしまっていないかも注意が必要です。故障・火災・転倒のトラブルを防ぐためにも、十分に配慮してください。
『利用頻度の高い部署の近く』
複合機を日常的に利用する部署に設置することで、利用しやすく業務効率向上につながります。
以下に、利用頻度の高い部署の例を3つ挙げてみます。
- 営業部門
- 人事部門
- マーケティング部門 など
複合機の設置場所は広めの通路や共有スペースに近い場所がおすすめです。
それでいて従業員が頻繁に通る場所であることが理想的。そうすることで必要な文書をすぐに印刷でき、作業効率にもつながります。
それぞれの部署に設置する場合、複合機の利用例も掲載していきます。
営業部門
営業部門では新たな取引のための契約書や提案書、顧客情報などの印刷が頻繁に行われることが想定できます。
スキャンしたデータをチーム全体で共有するなども複合機の利用で考えられます。
人事部門
人事部門では従業員の情報管理や採用活動が主な業務です。
個人情報や給与明細など、機密性の高い文書の印刷やスキャンが頻繁に行われるので、設置場所には十分に気を配る必要があります。
マーケティング部門
マーケティング部門では、プロモーション資料の作成や市場調査が主な業務です。
プレゼンテーション資料や市場データのレポートなど、重要な文書の印刷が頻繁に行われます。
重い複合機には危険もつきまとう!?
オフィスや学校、家庭にも身近に存在する複合機。その存在感からは想像もつかない危険性が潜んでいます。
複合機そのものの大きさと重量からくるリスクは、到底無視できないものです。
特に、地震大国である日本では地震時の転倒リスクが考えられます。
また、移設時のリスクも深刻な問題です。
『地震などで倒れる危険性』
地震時に、複合機が揺れて倒れることで人や物に甚大な被害を及ぼす可能性があります。
単純に大怪我をしてしまうことは容易に考えられますし、例えば重たい複合機が避難経路を塞いでしまうことで二次的な災害を引き起こしかねません。
これらのリスクを軽減するためには、複合機を床面に固定することが有効。タイルカーペットなどの上に設置されている場合には、専用の耐震ストッパーを付けることが推奨されます。
『移設時の危険性』
複合機の移設時には、重量と精密さからくるリスクがあります。
複合機は大型の精密機械であり、ちょっとの振動や衝撃であっても故障する可能性は十分にあります。
複合機の重量は大型のもので100kg以上と非常に重く、移設時には十分な注意が必要。移設が原因で故障した場合、保証期間内であってもメーカー保証を受けられない場合もあります。
また、リース契約の複合機は勝手に別の場所に設置することは認められていません。
このような理由からも、複合機の移設は専門の業者に任せることが最良です。
重いけれども多機能な大型複合機のメリットを紹介!
大型の複合機は多機能性と高性能を備えており、ビジネスシーンでの利用が一般的です。
以下に、大型複合機の主なメリットを4つに分けて紹介します。
- 高速で大量の印刷が可能
- 高解像度な品質
- 大容量の給紙能力
- 多彩なアプリケーション
詳しく見ていきましょう。
『高速で大量の印刷が可能』
多機能・高性能な複合機は、その力強い印刷能力によってオフィスでの活躍が見込まれます。
一般的に複合機は1分間で20~40枚、機種によっては100枚近い印刷が可能。大量の文書を短時間で印刷する必要がある場合、例えば大規模な会議資料の準備や、大量の報告書の作成などにおいて非常に便利です。
これほどのスペックがあれば、突然の会議などでも慌てることなく準備することができます。
また、連続して大量の印刷を行うこともできます。
一度に多くのページや部数を印刷する必要がある場合などや、大量のパンフレットやカタログの制作にもおすすめ。
しかし、複合機の高速かつ大量印刷能力を維持していくためには、適切なメンテナンスが必要です。
定期的な清掃や部品の交換など、適切なタイミングで必要なメンテナンスを行うことによって、長期的に性能を維持した印刷を行うことができます。
『高解像度な品質』
普段生活していても割と目にすることのある解像度ですが、これは一定の範囲内のドットの数を指していて、dpi(ドットパーインチ)という単位になります。
解像度が600×1200dpiと表記されていれば、1インチ(2.54㎝)の中に横600ドット、縦1200ドットの点を打つことができるということです。
このdpiが高ければ高いほど点の密度は高くなり、解像度が高いと言えるわけです。
ビジネス向けの複合機では高速かつ大量印刷をすることに重きを置いていますので、この点に関して言えば家庭用のプリンターや複合機のほうが優勢ではあります。
しかし、近年の技術の進歩は目覚ましく、ビジネス向けの複合機であっても、人の目では一見して判別がつかない高精細な印刷を可能としています。
プレゼンテーション資料や報告書などで必要となる写真や図表のディティールを鮮明に印刷することで、より品質が求められるビジネスシーンに対応していると言えるでしょう。
『大容量の給紙能力』
給紙能力の高さは生産性向上に欠かせない要素の1つです。
リコーのRICOH MP C8003/C6503を例に紹介します。
これらの機種はオートタンデムトレイを採用しており、印刷途中であっても用紙補給が可能。用紙切れによるダウンタイムがなくなることで、素早い大量印刷を実現しています。
オプションの給紙トレイを装着することで、最大7,665枚(坪量67g/㎡換算)もの大量給紙性能を誇ります。
頻繁な用紙補充がなくなることは、仕事の中断を最小限に抑え、作業効率・生産性の向上へとつながることでしょう。
『多彩なアプリケーション』
高機能な複合機にはたくさんのアプリケーションが組み込まれています。
FAXを電子化して管理しやすくするものや、文書の管理に使える私書箱、複合機のモニター上からPCやサーバーのフォルダーを表示するナビゲーションソフトなど、実に多彩です。
数あるアプリの中から、セキュリティ対策に役立つLogキャプチャNXPlusというアプリを紹介します。
このアプリはいつ、どこで、だれが、どのような操作をしたかという複合機の利用内容を画像で保存するものです。
操作ログや操作の対象となった書類も確認することができますし、認証機能を利用することで部署や個人を特定できるものになります。
このような機能があることを周知しておけば、文書管理に対する意識向上になるとともに、もしも情報漏えいなどが起きてしまった際にも流出経路を特定するのに一役買うことでしょう。
管理ミスなどのヒューマンエラーは減らしていかなくてはならない事項ですので、事前に手を打てる情報漏えい対策もしっかりと取り組むことが大切です。
さいごに|複合機の重さには機能が詰まっている!
今回は、複合機の重さについて、また大型であることは多機能であるということを解説してきました。
大型であるがゆえに危険な側面も併せ持っていますが、しっかりと対策を打つことで危険は減らすことができます。
オフィス環境やビジネスニーズに合わせ、最適な複合機を選んでください。
本記事が、複合機選びの一助となれば幸いです。
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