コニカミノルタ複合機の評判や特徴【メリットやデメリットは?】
目次
コニカミノルタ複合機の評判や特徴
複合機で印刷を行う際、カラー印刷時の発色や写り具合など画質のクオリティを気にされる方は大抵の場合「富士ゼロックス・キャノン・リコー」の大手3大メーカーのなかから選ぶ傾向が多いと思います。
しかし、カラー印刷時の写り具合だけでに特化してみるならば、実はリコー製の複合機で印刷したものよりもコニカミノルタの複合機で印刷した方が綺麗に仕上がるともっぱら評判であることをご存知でしょうか?
コニカミノルタはキャノンと同様に光化学レンズの開発や製造に長けたメーカーでもありますので、印刷時の色写りという機能においては先進企業として有名でもあるんです。
コニカミノルタのフルカラー・モノクロ複合機bizhubシリーズ、広幅複合機、 立体コピーなどの複合機/複写機のラインアップをご紹介します。
引用元:複合機/複写機/複合機周辺機器
1990年代前半まではフィルムやカメラの事業展開が主流となっていたメーカーでした。
デジカメやスマートホンなどの急激な普及により前途事業が著しく衰退していったことを受け、それまで細々と展開していた複合機などの事務機器事業を1990年代後半あたりから本格化し、展開することに注力を注ぐようになっていきました。
私も実際に各メーカーの主流機となるモデルの実機をつかって、ホームセンターなどで手軽に購入できる1枚0.5円程度のコピー用紙を使って印刷の仕上がりをテストしてみましたが、やはりコニカミノルタ製の複合機で印刷すると他のメーカーより非常に綺麗な仕上がりで出力することができました。
画質のクオリティをあげている秘訣としては機能性ポリマーを含めた3次元ハイブリッド構造によるトナー粒子が少ない熱量で紙上にしっかりとインクを付着させるため、日本特有の広い再現区域をしっかりとカバーでき色彩豊かな表示印刷が可能であるためです。
社内での営業ツールとして活用できるパンフレットやプレゼン用資料なども自社で簡単に作成できますし、飲食店や雑貨店などを経営する企業でしたら商品PR向けのポップなどツール制作にも適合するかと思います。
業務用複合機を取り扱うOA機器の業界において、コニカミノルタは非常に有名な企業ではありますが、一般的なユーザーにはあまり知られていなかったり、中には名前すら知らないし聞いたことがないとも言われるメーカーだと思います。
その為、これから新規で複合機導入を検討されている方からすると、名前を聞いた事のあるブランディング力の強いメーカーを選択しがちという傾向がありますので、その分若干他社に比べて不利な立場にはあるメーカーかもしれません。
現在国内で複合機の取り扱いメーカーの中では第4位となるシェア率ですが、実は世界の市場にも定評があり目を向けるとシェア率が1位や2位となっている国が多数あります。
主にドイツやオーストリア、デンマークなどヨーロッパ諸国ではシェア率が高く、オンデマンドプリンターとしての性能に定評があります。
他にも中国や南米諸国でも広く愛用されているメーカーでもあります。
これらのように海外展開においても注力をしているメーカーということもあり、文化や習慣が日本人とは異なる海外のユーザー向けにも扱いやすいような操作パネルを設計していることも特徴的です。
コニカミノルタ製複合機のメリット
最近リリースされているコニカミノルタ製の複合機でひとつ良いところを挙げるとしますとまず真っ先に思い浮かぶ項目が、複合機本体のデザイン性です。
白と黒を基調にした「bizhub C224e」というモデルシリーズから劇的にデザインに力を入れ始め、9年連続でグッドデザイン賞を受賞していることからも飛躍度が証明されていますね。
OA機器の業界でも「最も美しいデザインの複合機」とも称されるほどになりました。
スリムで美しいフォルムであるとともに、オフィスの景観をそこなわないインテリア的な要素も兼ね備えている
ことから、個性やセンスの良さを重要視するような設計事務所やデザイン会社などの企業でも最近では導入事例が
増えてきています。
見た目だけでなく機能面においてもPS3(PostScript3)の互換機能が好評なため細かい印字などを扱う企業や特にMacユーザーにとってはデータ処理や出力など業務工程にマッチングするということから導入を決めているケースも多いです。
他メーカーですとこの機能、大抵はオプション販売となるため追加で15万円程度のコストがかかってしまうのですがコニカミノルタ製の複合機にはなんと標準装備で搭載されている機能なので、MacPCをメインで使われる企業にとってはかなりの高評価ポイントとなるはずです。
また読み取りなどスキャン時の機能においても定評があります。
他メーカー品などですと通常、スキャンの際に紙詰まりなどのトラブルが発生しますと一旦機能が停止し解消された後は再度読み取りするところからやり直しをする必要があります。
しかし、コニカミノルタ製の複合機ではトラブル前に読み取っていたスキャンデータを一時的に保存してくれているため、紙原稿の読み取り作業を再度行わなくても自動で印刷からフローを再スタートさせることも可能です。
これはADFと呼ばれる自動読み取り装置の技術が良いためたとえ膨大な紙資料を読み取る際でもミスがなくかつスピーディに対応してくれるというスペックの賜物でもあります。
再読み込みなどの無駄なロスを省けるので大量の紙資料を扱う企業にとってはメリットが大きいかもしれませんね。
その他にもコニカミノルタ製品の売りとしては、その安さにも定評があります。。
コニカミノルタの原価決定における算出方針としては「たくさん売ってくれる会社には安い単価で提供する」という考え方なので、安値での取引も実現可能なメーカーということです。
省エネ機器としてコスト削減に貢献してくれる一面ももっており、国際基準となるTEC値を最大で20%カットできるという技術においても定評があります。
ビジネスが自然環境に与える悪影響への軽減活動も企業方針としてしっかりとうたわれており、こういった方針や活動は「グリーンプロダクツ」と呼ばれています。
何処のメーカーでも基本はそういった方針やスタンスで取引されているものなのですが、コニカの場合はその条件がもっとも重要視されており顕著なのだということになります。
私が以前、コニカミノルタの某代理店と競合した時は、あまりの低価格ぶりに驚愕し、「この営業マン、自分の給料削ってでも販売成績を上げようとしているのかな?」と思うほど安かったというのを記憶しています。
コスト重視の企業であれば中古品での導入も併せて検討されるケースが多いですが、他メーカーではそのほとんどで中古品に関するアフターサポートの面において対応不十分など満足できる場合は少ないと思います。
しかしコニカミノルタは中古品においても保守メンテナンスのサポート体制がしっかりしているので、その点においても安心して活用できるかと思います。
もちろん安いだけに特化しているわけではなく、機能性の充実度やプリント時の画質の美しさにもしっかりこだわっており、スピーディな操作性などにも定評があります。
そのため本体価格やランニングコストはできるだけ費用をおさえたいがそれなりのクオリティもほしいという個人事業主やSOHO関連の企業にも大変人気があります。
小さな事務所を構えるベンチャー企業や個人事業主ですとオフィスもせまめな環境であることも多いため、ファックスやスキャナー、プリンターなどといった業務上必要不可欠な機能が複合機1台ですむため、省スペース化の実現にも役立てられています。
これらのように企業や個人事業主によって複合機の用途や要望は様々なケースがあるため、コニカミノルタはメーカーの企業努力としてユーザーからのいろんな意見を集約しそれを実現させる技術開発に力を入れています。
そのためいろんなケースに該当する様々なユーザーにマッチングした多種多様な機種のラインナップが非常に充実しております。
初心者が扱いやすいような簡単で大きな液晶の操作パネルを搭載したモデルであったり、アニメーションをつかってわかりやすく解説してくれる機能や音声ガイドで説明してくれる便利な機能などを搭載したシリーズなどもあります。
ユーザー目線にたって試行錯誤を繰り返してきた努力の賜物とも言えるのかもしれませんね。
複合機をこれまで様々なメーカー品で使ってきたという熟練ユーザーにもうまくマッチングした機能も当然ながら
搭載しています。
近年ではオフィスワークを出先でもできるようにリモート機能を重要視する企業が増えてきました。
スマートホンやタブレットなどの端末普及により、外出先でも手軽にデータや資料が引き出せるように無償の専用アプリを導入することで遠隔操作なども実現できるように設計されています。
モバイルとの連携を駆使した作業効率化という面でも一役かっているわけですね。
他にも給紙用のトレイの取り外しや再度取り付けの際にストレスフリーでスムーズに行える点など、ユーザー目線で細やかな細部にまで徹底したこだわりが見える点でも好評です。
コニカミノルタ製複合機のデメリット
「悪い」という表現を使いますと少々弊がありますので、大手3大メーカーである富士ゼロックス・リコー・キャノンと比較して劣っているのではないかと考えられるところを挙げさせてもらおうと思います。。
複合機業界における原価決定の算出方法については、先程書いた通りとにかく「複合機の販売台数がいかに多いか」という事ともう一つ「自社のサービスマンをどれだけかかえているか」というポイントによって決められます。
故障時に対応できるメンテナンスのサービスマンが多い場合ですと仕切りの原価もおのずと高くなってしまうため、結果的にお客様へ提示する金額も上がってしまうという図式になります。
逆を言えば、自社で抱えているメンテナンスマンが少ないメーカーでしたらその分安い単価でお客様に商品提供ができるという事になります。
コニカミノルタは、複合機の業界シェアでは第5位に位置付けられているメーカーなため、業界シェアの全体からするとおよそ9%程しか獲得出来ていないという状況なため、自社で抱えられるメンテナンスマンもそう多くはありません。
しかしサポート面においては故障時に企業訪問し駆け付ける場合は、3時間以内には必ずお伺いするという方針でサービスに関しては大手メーカーに負けずとも劣らない対応はしっかりされています。
しかし、業務用の複合機は以前と違い、飛躍的に機能がよくなっていますので最近では滅多に故障することもなくなりました。
ユーザー評価においても耐久性に評価が高いメーカーでもあります。
複合機でよくおこるトラブルとして挙げられるのはコピーや印刷時の「紙詰まり」が多いですが、コニカミノルタ製の複合機ではあまりそういったトラブルがないと定評があります。
なので、メンテナンスマンの数の多さなどはメーカー選択の際にはあまり気にしなくても良いポイントだと思います。
複合機本体の性能だけで判断するなら、リコー製品と争っても充分互角に戦えるスペックを兼ね備えていると言っても過言ではありません。
コニカミノルタ製の複合機は機能面が優れているため、内部で使われている部品や構造が複雑なためその分故障時のメンテナンスには時間がかかってしまうという意見もよく聞きます。
ただもしもの際にはやはりメーカーや販売店からのメンテナンスに頼らざるを得ません。
拠点数だけでみるとリコーなど大手メーカーの約1/3程度しか存在しません。
ただ、CRSCというリモート管理機能を駆使して遠隔で複合機の状態を管理してくれたり、故障の前兆がないかを調べてくれるサービスがあるため、拠点数やメンテナンスマンの少なさをカバーできる体制は整えてます。
また中古品の市場においてはあまり出回らない傾向にあります。
特に最新機種は手に入りにくい傾向にあるためやはりそのあたりで販売店や取り扱いできる代理店の少なさなどマイナーブランドの影響をうけていると考えられます。
その為たとえ希望するモデル機種がコニカミノルタ製で見つかったとしても入手するのは至難な業であったりもします。
複合機を導入するうえでかかせないポイントとしてはランニングコストも挙げられますが、コニカミノルタ製の複合機は最近主流のカウンター料金においてもそこまで安くはないですね。
モノクロで1円程度、カラーだと10円程度となるため探せばもっと安いメーカー品はたくさんあります。
コスト重視で考えている企業にとっては選択肢に上がる可能性は極めて低いのではとも考えられます。
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