【アスクルの複合機】カウンター式プリントサービスの評判は?
目次
アスクルカウンター式プリントサービスの特徴
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
このサービスの特徴としては、初期費用が59,800円(税抜き)で、カウンター料金式というサービスです。
3年間は無償で修理サポートがあるという事で「非常にお得!」という事を強調しています。
確かにコストだけを見るのであれば、かなり安く複合機が使えると思います。
ただ、事業用の複合機に取って代わるサービスかどうかは少し疑問が残ります。
こういったサービスは何故か家庭用複合機しかない
アスクルのプリントサービスと似ているのが「インク使いたい放題」というサービスです。
こちらに関しては、月1万円ぐらいでA4複合機の印刷コストが0円というものです。
アスクルにしてもインク使いたい放題にしても、「あなた達は会社として使い物になっていると本当に思う?」と問いかけたいです。
弊社では従業員数人の所謂零細企業という位置付けの会社になると思いますが、それでも業務用の複合機でないと仕事にならないです。
複合機にはコピー・FAX・スキャン・プリンターがついていると思いますが、業務用だと左記の四役は全て業務用仕様です。
家庭用だと全て家庭用仕様ですね。当たり前ですけど。
レーザーとインクジェットの差もはっきりありまして、実際見積書や書類をインクジェットでお客さんに提出すると「大丈夫かこの会社?」と思われる事も少なくありません。
実際に、インクジェットで出力した契約書が原因で失注したという相談もあります。
それ以外でも、やっぱり業務用だと耐久性や使いやすさが圧倒的に違うんですよ。
その代わり、月々のリース料金が発生するので、そこがデメリットにはなります。
例えば、複合機の自動両面現行送り装置(ADF)なんかの読み取りスピードは5倍ぐらい違います。
特に言いたいのが「複合機の耐久性」で、家庭用だと月間300枚を超えたら半年でトラブルが起きる確率が非常に高くなります。
数十万する洗濯機サイズの業務用複合機の耐久性が月間2000枚なのに、6万円の卓上サイズの家庭用で「2000枚までだったらお得!」っておかしくないですか?
基本料金、月額1000円は妥当か?
私が気になる点の一つとして、中途半端に業務用の複合機を意識してしまって、基本料金を設けてしまった点があります。
アスクルの基本料金が月額1000円という事で、私的にはユーザーとの乖離があるのではないか?と考えています。
先ほど書いた通り、家庭用の複合機の耐久性としては、月間300枚以下が適正です。
業界に10年程おり、1000社以上の企業を見てきたので、決して低く盛った数字ではありません。
すると、本来の使用枚数の少ない企業に家庭用複合機を使ってもらいたいのに、月額の固定費という足枷が出来てしまいます。
普通の市販の家庭用でよくない?ってなると思います。
修理にくるスピードが遅いのでは?
先ほど想定する耐久性がおかしいという事を書きました。
これに対して「3年間は無償修理されるんだからいいじゃん!」という事を思う方もいるでしょう。
私はこのサービスを使った事がないので、確実な事ではないかもしれませんが、当日メンテナンスは恐らく無理です。
所謂、業務用複合機の保守メンテナンスは当日メンテナンスが基本です。
それも3時間以内にです。
こういった時間で修理が行えるのは、各メーカー全国に100拠点以上のメンテナンス拠点を構えているからです。
業務用の一つランクが下の沖データというメーカーだと翌日以降のメンテナンスになります。
では、バリバリの家庭用メーカーのブラザーだといつメンテナンスに来れますかね?
私の予想だと3日以上はかかるんではないかと思います。
基本的にメンテナンスを呼ぶ時は、使いたいときに壊れたから呼ぶのであって、ユーザーからしたら急ぎな訳ですよね。
そうすると翌日以降とか正直論外な訳なんですよ。
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