複合機の自動検針システムとは?リモートで遠隔監視やトナー自動配送が可能!
今回は、複合機の自動検針システム(FSS)についてお話します。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の自動検針システムとは?
複合機の場合の自動検針システム(FSS)とは、複合機の利用状況やトラブル情報をメーカーに送るシステムの事です。
例えば、複合機の使用状況(トナーの使用量、印刷した枚数、エラーの状態など)をインターネットを介して監視します。
これにより、複合機の様々な情報を正確に把握し、ユーザーへの負担が少なく快適に複合機を使用出来るようになります。
お客様の複合機の利用状況(トナー・エラー状況・印刷枚数など)をインターネット回線を通じて管理するシステムです。
そもそも、複合機を利用するユーザー側で自動検針システムの機能を使うことはありません。
このシステムは、オフィスの複合機を初めて設置した際に初期設定されるのが一般的です。
通常、カウンター保守契約などの契約形態で利用されますが、一部のメーカーでは、これを「EPBB」や「SPN」と呼んでいる場合もあります。
いずれにしても、「自動検針システム」と同じ意味です。
複合機における自動検針システムのメリットとデメリット
複合機において自動検針システム(FSS)には、メリットだけではなくデメリットもあるため留意しておく必要があります。
まずは、自動検針システムのメリットから詳しくみていきましょう。
『自動検針システムのメリット』
複合機の自動検針システムのメリットには、主に下記の4つが挙げられます。
- 複合機の異常や故障を検知し、修理や予防措置が迅速に行うことができる
- トナーがなくなるタイミングで自動的に配送される
- カウンター料金が削減され、コストパフォーマンスが上がる
- 毎月の検針が自動化され、不要な訪問が減る
これにより、ユーザーは複合機のトラブル対応や余計な時間を大幅に減らすことができます。
一方で、保守業者は過剰な訪問や電話による検針など、時間のかかる業務が減ります。
また、このコスト削減が周り回って保守料金の削減につながるところは大きなメリットといえるでしょう。
『自動検針システムのデメリット』
複合機の自動検針システムにおいて、ユーザー側のデメリットはほとんどありません。
ただし、保守業者側ではシステムの保全性を高める監視業務など、いくつかの雑務が増えるところはデメリットといえます。
そのため、一部ではユーザーへの電話や訪問対応、トナーの発注など若干の負担が生じるところは懸念されます。
ただし、これらはもともと自動化されたものをアナログ化するだけなので、大きなデメリットとはなりません。
複合機の自動検針システムで出来る事は?
自動検針システム(FSS)がある事により出来る事は何か?
結論としては、下記の4つが挙げられます。
- 使用枚数(カウンター数)の把握
- トナーの自動発注
- 紙詰まり等のトラブル情報
- 各種リモート設定
それでは、詳しくみていきましょう。
『使用枚数(カウンター数)の把握』
最初に書いておくと複合機にはカウンター方式の複合機とキット方式の複合機があります。
検針機能はどちらでも対応しておりますが、特に役に立つのがカウンター方式の複合機です。
カウンター方式の複合機は「カウンター単価×使用枚数」で請求額が決まる訳ですが、検針機能がある事により、正確な使用枚数が把握出来、間違いのない請求が可能になるのです。
『トナーの自動発注』
こちらもカウンター方式の機種で効果が発揮されるのですが、トナーの残量が残り僅かになったら、ユーザーが発注の手配をしなくてもメーカーが勝手に郵送してくれます。
コラム:トナーが自動配送される?【今の複合機はハイテクの塊!】
カウンター方式の複合機はトナーが無料なので、この様な事が可能なのです。
勿論、トナーが有料のキット方式だと大クレームになりますので、勝手に発送はしません。
『紙詰まり等のトラブル情報』
複合機は精密機器なので、大きな故障に繋がる前に早めのメンテナンス修理が必須となります。
検針機能があれば、紙詰まり等のトラブルが多発するとエラーコードとして、メーカーに通知が行くようになっています。
その為、迅速な保守が受けられます。
『各種リモート設定』
検針機能がある事により、各種設定をリモートで対応する事も可能です。
ただ、これは出来るメーカー、出来ないメーカーがあります。
複合機の自動検針システムはどのように契約する?
保守契約書がそのまま検針機能の申込用紙も兼ねているので、特に仰々しい書類はありません。
別途お金が発生する様な契約でもありません。
一つ注意点としては、リースの契約書は複合機の設置前に頂きますが、メーカーによっては保守契約書は設置時、もしくは設置後に書いていもらう事があります。
その為、保守契約書がメーカーに届いてないと、保守も受けられないどころか検針機能も使えないので、その点だけ注意が必要です。
複合機の自動検針システムを利用するにはどうすればよい?
複合機の自動検針システム(FSS)を利用するには、基本的にインターネット環境が必要です。
スタンドアロン環境や回線が整っていない開業直後の場合は利用できないため、注意しましょう。
また、販売店によっては従来通りの訪問検針などを行い、自動検針システム自体を導入していないケースもあるため留意しておく必要があります。
ちなみに、自動検針システムが対応している機種も増えていますが、一部のモデルでは未対応の場合もあります。
複合機を導入する前に、業者から保守契約の案内があるため、気になる方はそのときに確認してみるとよいでしょう。
複合機の自動検針システムはユーザー目線で特に目に見える操作をすることはありませんが、前述したように大きなメリットがあり、逆にほとんどデメリットはみられません。
むしろ自動検針システムが使えない方が不便ですので、複合機を導入する際にはインターネット回線の環境を整えておくことをおすすめします。
複合機の自動検針システムが出来ないとどうなる?
実は自動検針システム(FSS)は、ネットを介しており、LAN接続で複合機を繋いでないとメーカーに情報はいきません。
そうなると「カウンター数の把握」と「トナーの自動発送」が出来なくなります。
もしその様な場合だと、FAX線を代用したり、キャノン等の一部メーカーだと、検針用の機器を複合機に付ける事によりカウンターの把握をします。
最悪の場合は、メーカーで電話確認をして、お客様にカウンターのメーターを確認してもらいます。
自動検針システムは、お客様の手間が軽減されメリットしかないので、業務用複合機を導入したら必ずネットワークに繋いで、出来るようにしましょう。
各複合機メーカーにおける検針システムの名称一覧
ここでは、各複合機メーカーの自動検針システム(FSS)の名称一覧をまとめています。
メーカー | 検針システムの名称 |
富士フイルムビジネスイノベーション | EP-BB(エレクトロニックパートナーシップ-ブロードバンド) |
キャノン | NETEYE(ネットアイ) |
リコー | @Remote |
シャープ | シャープパワーネットシステム |
京セラ | ECOSYS NET |
コニカミノルタ | CS Remote Care |
東芝 | リモートデバイスマネジメントシステム(RDMS) |
富士フイルムビジネスイノベーションはEP-BB(エレクトロニックパートナーシップ-ブロードバンド)、キャノンはNETEYE(ネットアイ)など、各複合機メーカーによって自動検針システムの名称(呼び名)が異なります。
他にも、リコーの@Remoteなどが挙げられますが、いずれにしても毎月のカウンター数値をユーザーの締め日に合わせて自動的に検針します。
これにより、従来のようにカウンターを確認してハガキに記入する必要や電話での対応も不要。お客様に手間をかけることなく、迅速かつ正確な検針を行うことができるようになりました。
このように各複合機メーカーによって名称に違いはありますが、いずれも自動検針システムのことを指しますので覚えておきましょう。
さいごに|自動検針システム付きの複合機なら株式会社じむやへ!
今回は、複合機における自動検針システム(FSS)について解説してきました。
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大から小まである販売店の複合機の違いは「価格」だけで、その他のサービスはどこも一緒です。
メーカーが保守メンテナンスを担当するので、違いはありませんね。
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