複合機でカラー印刷ができない!?原因とその対策方法を徹底解説!
複合機はオフィスや家庭で日常的に利用されている便利なツールですが、時折カラー印刷ができないという問題にあうことがあります。
本記事では、カラー印刷ができない原因とその対処法、日常的なメンテナンス方法を解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機でカラー印刷ができない原因とは?原因別に対処法を解説!
複合機は精密機械であるため、急に問題が発生することがあります。
そうした急な問題は、一時的な不具合が原因であることが多いため、再起動をするなどすれば改善されることも多いです。
しかし、中には原因を対処しないと改善できない問題もあります。
例えば、印刷をしたら、時折カラー印刷できないという問題が発生したことはありませんか?
この問題が発生した場合、すぐに原因を特定し対処しなければなりません。
ここでは、カラー印刷ができない理由として考えられる下記のポイントについてと、それが原因だった場合の対処法を解説します。
- インクもしくはトナー不足
- ドライバーの初期値
- ドライバ自体のトラブル
- ハードウェア本体の故障
- IPアドレスの変更
詳しくみていきましょう。
『インク・トナー不足』
使用している複合機がインクタイプで1色でもなくなればカラー印刷ができなくなる機種の場合、カラーインクのどれかが切れているか、切れかけている可能性が高いでしょう。
一方でトナータイプの場合、カラートナーが不足すると印刷設定をモノクロ印刷に設定しておかなければ「トナーがなくなりました」というメッセージが出て印刷できません。
しかし、インクタイプの機種のなかには、インク切れの状態になっていてもモノクロ印刷で設定しなくても印刷を進めてしまう機種もあります。
そもそもインクがないのに印刷を行うのですから、当然カラー印刷はできません。
インク残量は、本体からでも繋がっているパソコン本体からでも確認可能。
例えば、リコーの本体操作パネル上に操作キーがある機種であれば、そのキーを押しパネルに表示された「保守/問い合わせ機器情報」を選択すれば残量が確認できます。
ちなみにパソコンからの場合は、基本的に下記の手順で確認できます。
- スタートメニューから「設定」を開く
- Windowsの設定から「デバイス」を選択する
- 「プリンターとスキャナー」を選択する
- 確認したい複合機のアイコンを右クリックする
- 管理ボタンを押す
- プリンターのプロパティを開く
- ユーティリティタブを選択する
- プリンター状態の確認ボタンを押す
もし、できない原因がインク不足であれば、対処法としてインク不足になったインクのカートリッジを交換することが挙げられます。
『ドライバーの初期値が白黒になっている』
カラー印刷ができる複合機は、カラー印刷とモノクロ印刷の両方ができます。
複合機は、どちらで印刷するか設定した方で判断しています。
そのため、プリンタードライバーのカラーモードの初期設定が「グレースケール」で設定されていたら、カラーで印刷するように変更しても印刷結果はモノクロになってしまいます。
すべての機種でなっているわけではありませんが、機種のなかにはドライバーのカラーモードが「グレースケール」で初期設定されている場合も存在します。
もし、これがカラー印刷ができない原因であった場合、設定を変更すれば印刷できるようになります。
初期設定の変更は、パソコンから下記の手順で行えばできます。
- スタートメニューから「設定」を開く
- Windowsの設定から「デバイス」を選択する
- 「プリンターとスキャナー」を選択する
- 確認したい複合機のアイコンを右クリックする
- 「印刷設定」をクリックする
- カラーモードをカラーに変更する
また、カラーモードが「自動」に設定されていたら複合機は原稿のページ毎に色を判断して、カラーモードを自動で切り替えます。
もし、できなかったりできたりするようなら自動に設定されていることが原因の可能性もあります。
カラーのみでしか印刷しないのなら、「自動」ではなく「カラー」にしておいた方がよいでしょう。
『プリンタードライバーに問題がある』
前述したように、複合機はカラーとモノクロのどちらで印刷するかは、プリンタードライバーで設定した方で判断しています。
そもそも、ドライバーとは、パソコン本体と接続しているデバイスを動かすために必要なソフトのこと。これがないと、パソコンから指示を出しても複合機は動きません。
そのため、問題が発生していたら、パソコン側から出した指示通り動かなかったり、設定したのとは別設定で動いてしまったりしてしまいます。
一時的なものであればパソコンか複合機のどちらか、もしくは両方とも再起動することで改善することが多いです。
再起動で問題が改善すれば、カラー印刷できないという問題も改善するでしょう。
しかし、何らかの原因で破損していたら、再起動では改善しません。
その場合の対処法は、新しいドライバーへの入れ直しです。
基本的に、新しいドライバーはメーカーサイトからダウンロードできますが、古すぎるとできない場合もあるため注意が必要。
メーカーの公式サイトで、使用している複合機の紹介ページがあれば、ダウンロードできる項目があるはずですので、そこから行ってください。
ただし、新しく入れなおす際は、既存のドライバーを削除する必要があります。
パソコンのコントロールパネルを開き、「プログラムのアンインストール」から既存のソフトウェアは事前に削除しておきましょう。
『ハードウェアの故障の可能性』
カラーインクは不足しておらず、ドライバを入れ直してみたけど改善しない場合はハードウェア、つまり複合機そのものが故障している可能性があります。
故障が原因だった場合は、素人では手に追えないため何もしない方が賢明です。
リースで導入したものならリース会社に、購入で導入したのならメーカーに連絡するか、修理専門業者に依頼するかしてください。
特に保守契約を同時に結んでいる場合、自分で修理しようとして分解すると保守契約での無料修理の適用外になってしまうケースもあるため、絶対に自分でどうにかしようと考えてはなりません。
保守契約を結んでいない場合は、まず契約を結んだ業者に連絡することをおすすめします。
『IPアドレスが異なっている』
カラーインクが不足しておらず、ドライバを入れ直してみたけど改善しない場合、もしかしたら原因かもしれないことがもう1つあります。
そのため、故障だと判断するのは、原因がそのことではないことを確認してからにしてください。
その原因として考えられることとはIPアドレスです。
パソコンと複合機を無線接続していてその間にルーターがある場合、ルーターが何らかの原因でリセットされ、それにより複合機に割り当てられたIPアドレスが変わってしまったことが原因として考えらえます。
そもそもIPアドレスは、パソコン本体や接続しているデバイスに割り当てられたナンバーのこと。パソコンに登録されているそのデバイスのIPアドレスと異なっていれば、パソコン自体そのデバイスを認識できなくなるのです。
もし割り当てられたIPアドレスが変わってしまったことが原因であれば、パソコンの「印刷設定」を開き、複合機のIPアドレスを正しく設定し直せば改善します。
複合機が汚れていてもカラー印刷ができない?!3つのメンテナンス方法を紹介!
カラー印刷ができない理由とその対処法を解説してきましたが、他にも日々のメンテナンスを怠っていて、複合機が汚れていたことが原因であることも稀にあります。
複合機は精密機械ですので、内部に汚れやゴミがあったことで正常に動かなくなることがあります。
メンテナンスを行うことは不具合の発生を防ぐことになりますし、複合機の寿命を延ばすことにも繋がります。
そのため、不具合が発生した時だけでなく、定期的に確認を行うようにした方がよいでしょう。
複合機のメンテナンスは基本的にはプロに任せた方がよいですが、自分でやって問題ない部分もあります。
ここでは、自分でやっても問題のない部分におけるメンテナンス方法を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
『トナーを交換する』
保守契約を結んでいる場合は自分でしない方がよい場合もありますが、自分で交換して問題ない場合に複合機がトナーが少なくなってきたことを知らせてきたら、すぐにトナーを交換しましょう。
完全になくなるまで印刷はできますが、できなくなってからだと慌ててミスしてしまう可能性があります。
過去に自分で交換したことのない方は、事前に交換方法を確認しておきましょう。
くれぐれも、なくなってから慌てないようにトナーの交換方法を調べて理解しておくことが重要です。
『原稿台やローラーを掃除する』
原稿台の周囲やガラス面部分、また、外から拭けるローラー部分は自分で掃除して問題のない部分です。
軽く湿らせた柔らかい布で汚れやほこりをとった後、乾いた布で水分を取り除きましょう。
給紙ローラーも、水を含んだ布で定期的にふき取る点がポイントです。
『内部クリーニングを行う』
内部部分は基本的には自分では行わない方がよい部分です。
ただし、インクタイプに搭載されているヘッドクリーニング機能など、複合機によっては内部クリーニングを自動で行ってくれる場合もあります。
そうした、搭載機能を使った内部クリーニングは定期的に行いましょう。
さいごに|正しい知識で複合機のカラー印刷ができない原因を解決しよう!
今回は、複合機でカラー印刷ができない原因とその対策について詳しく解説しました。
正しい知識をもち、定期的なメンテナンスも行っていれば、ちょっとした不具合であれば自分で解決することができます。
どうしても解決しない場合は無理に対処しようとせず、保守サービスなどを利用してください。
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