複合機の電源容量は?3つの節電方法も解説!
複合機の電源容量は最大で1,100~1,500Wといわれていますが、各機種で異なることは留意しておかなければなりません。
本記事では、本記事では、複合機の消費電力や容量、節電方法などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の電源容量とは?消費電力についても解説!
電源容量とは、電子機器へ電力を1度に送ることができる電源ユニットの容量のこと。
機器を構成する部品がハイスペックであるほど、必要とする消費電力が高くなるといわれています。
そして消費電力とは、電気器具を動かすときに使われる電力のこと。例えば、最大500W必要な機器を作動させるのに、電源容量が500W以下しかなければ電力不足となるため機器の動作に支障が出てしまいます。
複合機はOA機器のなかでも消費電力量が高い機器のため、接続する電源ユニットの電源容量は必要とする数値以下にならないように注意することが重要。ここでは、複合機のTEC値との関係性や消費電力の電源容量と種類について解説しています。
『複合機の消費電力における種類と電源容量』
複合機の消費電力には、下記の3種類が挙げられます。
- 最大電力
- 動作時平均電力
- 待機時電力
複合機の最大電力とは、機器の作動時に使われる電力量で最大の数値のこと。最大電力は機器の性能によって異なっており、ウォームアップの復帰時(待機状態からコピーや印刷を始める瞬間)が消費電力を最も高く使用します。
一方、ウォームアップの復帰後から稼働している状態の間に継続的にかかってくる電力が動作時平均電力です。
つまり、複合機でコピーや印刷をしている間にかかるのが動作時平均電力だということ。電気機器は、作動していない状態でも電気を消費しています。
その待機時やスリープ時にかかるのが待機時電力です。
これら3つがどのくらいの電源容量を必要とするかを下表にまとめました。
<消費電力の種類と電源容量>
消費電力の種類 | 電源容量 |
最大電力 | 1,000~2,000W |
動作時平均電力 | 400W~600W |
待機児電力 | 待機時:100W~150W スリープ時:2W~4W |
『TEC値との関係性』
TEC値のTECとは、国際エネルギースタープログラムに適合するための評価基準で「Typical Electricity Consumption」の略。
そもそも国際エネルギースタープログラムとは、米国EPA(環境保護庁)が設定した基準を満たす製品に「国際エネルギースターロゴ」の使用を認める、OA機器の国際的省エネルギー制度です。
複合機の場合、午前4時間と午後4時間の2回稼働させた場合の下記の電力を1日分として測定します。
- スリープ時の電力
- 作動時の電力
- ウォームアップの復帰時の電力
そして、1週間をトータルした積算電力量(単位はkWh/週)がその複合機のTEC値です。
TEC値の基準をクリアしている複合機は製品本体やパンフレット、取扱説明書に国際エネルギースターロゴが貼られています。
また、TEC値が分かれば、1ヶ月のおおよその電気料金が計算できるのも大きなメリットといえます。
複合機の電源容量を抑える3つの節電方法を紹介!
複合機の消費電力を知っておくことは、接続する電源ユニットの電源容量が必要とする数値以下にならないようにするのに必要です。
また、節約することで月々の電気料金を減らすことが可能。なぜなら、下記のように機器の消費電力は月々の電気料金に大きく関係するためです。
電気料金=消費電力÷1000×0.5h(時間)×25円=1kWhあたりの電力契約料金
ここでは、消費電力量を減らして、電気料金を節約するおすすめの方法を紹介します。
『スリープモード』
複合機が作動していない場合でも電気は消費されていますが、スリープモードは極限に消費する電気量を節約できる方法といえます。
そもそも複合機における待機とは、電源は入っているが何もしていない状態のこと。
スリープも、電源は入っている状態ですが、特に何も処理していません。つまり一定時間、何も操作しなかったときやボタンやタッチパネル操作によって移行する節電状態を指します。
機器によっては一定時間使わないでいることで自動的にスリープ状態になる複合機もありますが、その間は待機状態。そのため、しばらく使わないのならボタン・タッチパネル操作をしてスリープモードに即移行することをおすすめします。
『まとめて印刷』
複合機はウォームアップの復帰時がもっとも電力を消費します。
そのため、印刷物はまとめて1度に印刷することをおすすめします。
すぐに印刷する必要性がない場合は、できるだけ取りまとめておき、まとめて印刷するようにしましょう。
『印刷物の集約(2 in 1)』
印刷物もできるだけ集約させて、複合機で印刷しましょう。
余白幅を広げたり段落を狭めたりして、2枚だった印刷物を1枚に集約すれば、印刷枚数を減らすことができます。
片面印刷ではなく、両面印刷などを活用して印刷する枚数を減らすという手法もおすすめです。
さいごに|複合機の電源容量について理解して節電しよう!
今回は、複合機の電源容量について解説してきました。
スリープモードや印刷物を集約するなどすれば、電気代を節約することが可能。また、複合機には電源容量が最大で1,100~1,500Wと限られているため、動作面で制限を受ける場合があるため注意が必要です。
この機会に複合機の電源容量について理解し、オフィスの電気代を節約してみてはいかがでしょうか。
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