複合機のドメイン参加とは?ユーザー認証の方法など解説!
複合機は、複数の機能が1台に集約しているため、1台でさまざまな業務を処理することが可能。
また、ネットワークと繋がっているため、繋がっているノードにドメイン参加しておくとよいでしょう。
本記事では、ドメイン参加の特徴やActiveDirectory認証の手順、ドメイン参加ができないときの対処法について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
ドメイン参加とは?複合機におけるユーザー認証の手順など解説!
ドメイン(domain)とは、もともと「範囲」「領域」といった意味を持つ英単語のこと。
IT用語では、ネットワーク上のコンピューターをグループ化して個々の識別を行うための概念を意味します。
簡単に例えると、インターネット上の住所です。
それでは、ドメイン参加とはどういった仕組みなのでしょうか。
ここでは、ドメイン参加の仕組みや複合機と繋がるノードにドメイン参加するメリット、ユーザー認証の手順などについて解説しています。
『ドメイン参加とは』
ドメイン参加とは、ActiveDirectoryドメインにノードを参加させ、同じドメイン内の他のコンピュータと共通のアカウント情報や利用権限を使えるようにすること。
ちなみにActive Directoryは、Windowsネットワークで導入される管理システムです。
また、Windowsネットワークの特徴は、下記のとおりです。
- Windowsに組み込まれたネットワーク機能
- Windowsを搭載したマシンで構成されるネットワークの総称
ドメイン参加したノードは、社内のWindowsネットワーク上でドメイン参加している他のノードと共通のアカウントやセキュリティ設定などを利用することが可能。
さらにファイルや接続機器の共有もできるため、認証機能を使っている複合機のアクセス権などを一元管理できるようになるのも、複合機と繋がるノードをドメイン参加するメリットです。
その他、複合機と繋がるノードにドメイン参加することによって、下記のようなメリットが挙げられます。
- 参加しているノードの管理が一括で可能となる
- 参加しているどのクライアントからでもログイン可能となる
- 複数のノードで同じIDとパスワードが利用可能となる
- インストールの手間が省ける
- ユーザープロファイルがダウンロードが可能
- 特定のノードにしかログインできない設定が可能となる
複合機と繋がるノードにドメイン参加しておくことで、その複合機を特定のノードにしかログオンできないように設定することも可能。
複合機のセキュリティを高めることができることは大きな特徴といえます。
『ActiveDirectory認証の手順』
ドメイン参加したノードで複合機などの接続機器を一括管理するためには、まずアクセス可能な人かどうかを判断するためにActiveDirectory認証を行う必要があります。
また、メインノードに複合機のActive Directory認証の管理者の登録をしておくことが必要。
そして、このActive Directory認証の管理者の登録の方法は、複合機によって異なります。
ここでは一例として、Canonの複合機「imageRUNNER ADVANCEシリーズ」での手順を紹介します
- ユーザー情報の登録
- メインノードでActive Directoryの管理ツール「Active Directory ユーザーとコンピュータ」を起動
- グループの追加をする
- ユーザーをグループに所属させる
グループの追加をする手順として、追加したいコンテナおよび組織単位(OU)で右クリックし、ポップアップメニューから[新規作成]→[グループ]を選択。[新しいオブジェクト-グループ]ダイアログボックスで、グループ名を入力し[OK]を選択します。
次に行うユーザーのグループ所属ですが、所属させたいユーザーのアカウントを右クリックし、ポップアップメニューから[グループに追加]を選択します。
そして、グループの選択ダイアログボックスで、グループ名を入力してください。
複合機のドメイン参加ができないときの対処法を解説!
複合機と繋がっているノードをActiveDirectoryドメインに参加をしようとしてもできないことがあります。
その場合、下記の対処法を試してください。
- ユーザーアカウントとパスワードを確認する
- TCP/IP設定を確認
- ドメイン名の指定方法を変えてみる
- DNSキャッシュをクリアする
- IPv6アドレスを無効にする
- システム時刻のズレを確認してみる
- ファイアーウォールを無効にしてみる
- サービスの再起動
- サーバーの再起動
- hostsファイルを編集して名前解決する
- 無線LAN接続なら有線にしてみる
これらを試してみても解決しない場合は、株式会社じむやまでお問い合わせください。
さいごに|複合機のドメイン参加でユーザー認証を最適化しよう!
ネットワークと接続しているノードが複数存在しなければ、それほど大きなメリットはありませんが、社内ネットワークに複数ノードを繋いでいる場合はドメイン参加で複合機のユーザー認証が最適化できます。
ActiveDirectory認証するには初期設定に手間がかかり、紹介した対策法を試してもドメイン参加ができないこともあります。その場合は、専門業者に相談しましょう。
複合機のドメイン参加によりユーザー認証を最適化することが可能なため、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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