複合機契約におけるファイナンスリースとオペレーティングリースの違いを解説!
1台で、さまざまなオフィス機器として使える複合機。プリンターや一般的なコピーと比べて多機能な分、導入にかかる費用は高いです。
そのため、リースで導入するのが一般的となっています。
今回紹介するリースの契約には、下記の2つがあります。
- ファイナンスリース
- オペレーティングリース
本記事では、それぞれの違いや導入の流れについて解説しています。
複合機のリース導入を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ファイナンスリースとオペレーティングリースとの違いは?
複合機をリースすると、
- 初期導入費のコストダウンができる
- 毎月の支払いを経費扱いにできる
- 陳腐化の軽減が可能
といったメリットがあります。
リースは、契約によって「ファイナンスリース」「オペレーティングリース」に分類されます。
ここでは、それぞれどういった違いがあるのかを紹介します。
『ファイナンスリースとは』
借主が選んだ複合機をリース会社が購入し、それを賃貸するのがファイナンスリースです。
ファイナンスリースは、中古市場で価値が下がってしまう物件が対象となります。
「ビジネスホン」「LED照明」「エアコン」等が対象です。
複合機はファイナンスリースとなります。
特徴は、下記の6つです。
- 複合機は借主が選べる
- 借主が購入するお店も指定できる
- フルペイアウトである
- 中途解約はできない
- 貸主は瑕疵担保責任は負わない。
- 滅失・毀損の危険負担を負うのは借主
複合機や設備に関するものは、一通り貸主が用意してくれるため、導入時にまとまった資金を用意する必要がありません。
また、固定資産税の納付、各種保険の手続きなども行ってくれるといったメリットもあります。
しかし、オペレーティングよりも総額が高くなりやすいだけでなく、中途解約ができないという点には注意しなければなりません。
『オペレーティングリースとは』
貸主が満了時における複合機の中古価値をあらかじめ見積り、これを残存価額として物件価額から残価引き、それをベースにリース料を設定する仕組みがオペレーティングリースです。
オペレーティングリースは、中古市場でも価値の高いものが対象となります。
「自動車」「ヘリコプター」「飛行機」「工作機械」「建設機械」「半導体製造設備」「印刷機械」等が対象となります。
特徴は、下記の3つです。
- リースする物件の残存価額は貸主が見積る
- 見積通りにならない場合のリスクは貸主が負担する
- ノンフルペイアウトである
- 実質的に貸主の資産となるので、借主に資産計上の必要はない
- 制限はあるが理論上は中途解約できる
期間を柔軟に設定できるということ、仕訳処理が賃貸借処理なのでシンプルなことも特徴として挙げられます。
また、「一定期間はできない」「中途解約すると違約金が発生する」といった制限が設けられていることがありますが、中途解約することが可能。
さらにメリットとしては、残価を設定しているため、支払総額が比較的割安となることです。
一方、デメリットは、金額が高くなるほど最低リース期間が長くなってしまうことです。
ファイナンスリースとオペレーティングリース!複合機契約時の手順の違いを解説!
内容が異なる「ファイナンスリース」「オペレーティングリース」は、複合機契約の流れも少し違います。
それぞれの流れについて紹介します。
『ファイナンスリース契約の流れ』
ファイナンスリースで複合機を導入する場合、下記の流れで進めます。
- 導入する複合機を選定する
- 仕様と複合機の価格を決定する
- 申し込む会社を決める
- 会社に申し込む
- 会社が審査して試算
- 取引条件の合意を確認
- 契約を締結
- 会社が複合機の販売会社と売買契約を締結する
- 複合機が納入される
- リース開始(借受証の交付)
リース会社の審査が決定してから、契約が成立します。
『オペレーティングリース契約の流れ』
オペレーティングリースで複合機を導入する場合は、下記のような流れです。
- 申し込む会社を決める
- 会社が保有しているなかから複合機の銘柄・機種・仕様・納期などを決める
- 会社に見積を申し込む
- 会社が見積書を作成する
- 取引条件の合意を確認
- 契約を締結
- 複合機が納入される
- リース開始(借受証の交付)
見積書を確認して契約を締結するところに違いがあります。
複合機の契約!ファイナンスリース・オペレーティングリースでは期間満了時の対応に違いはある?
リースにて導入した複合機は、満了時には返さなけばなりません。
その満了時の対応も、少し異なります。
ファイナンスリースは、「返却する」「再リースをする」から選ぶことになります。
コラム:複合機の再リースとは?料金やメリット・デメリットを詳しくご紹介!
それに対して、オペレーティングリースは、下記の対応から選ばなければなりません。
ちなみに、再リースと二次リースの違いも、下記にまとめました。
- 再リース:期間満了後、同一契約者に同一物件を再度貸すこと
- 二次リース:一次リースの物件を、あらためて第3者に貸すこと
同じように思えますが、複合機の所有者が異なっている点に注意しましょう。
さいごに|複合機のリース契約はその違いを理解することが重要!
複合機をリースする場合、「ファイナンスリース」「オペレーティングリース」のどちらを選ぶかで、かかる費用やの複合機の扱いが変わります。
それぞれに、特徴が異なるため、簡単に決めずに、それぞれの違いをよく理解して決めるようにしましょう。
ぜひこの機会に、複合機のリース契約を検討してみてはいかがでしょうか。
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