複合機のリースとは?レンタルやローンとの違いを詳しく解説!
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円でリース・販売している株式会社じむやの堀田です。
今回はリースのメリット・デメリットについてお話します。
目次
リースとは?
リースとは、リース会社がユーザーの希望する物件を代行で購入し、ユーザーに物件を分割で貸すサービスです。
1・メーカーが代理店に卸す
2・代理店がリース会社に売る
3・リース会社がお客さんに貸す
という構図です。
リースとは、リース会社がお客様の希望する物件を購入し、お客様に長期間賃貸する取引です。借り主(=お客様)を特定の相手とする点で、レンタル(短期の賃貸)と区別されます。
引用:リースとは?昭和リース
「リース」「レンタル」「ローン」との違いは?
項目 | リース | レンタル | ローン |
機種 | 新品 | 中古 | 新品 |
信用審査 | 有り | 無し | 有り |
契約期間 | 3年~7年 | 1日~ | 1年~8年 |
中途解約 | 原則不可 | 可能 | 不可 |
契約終了後 | 返却か再リース | 返却か継続 | 自己所有 |
所有権 | リース会社 | レンタル会社 | 自社 |
損金処理 | リース会社 | レンタル会社 | 自社 |
固定資産税 | リース会社 | レンタル会社 | 自社 |
イニシャルコスト | なし | 基本料金発生 | なし 又は 前金 |
保守会社 | メーカー・販売会社 | 販売会社 | メーカー・販売会社 |
保守料等 | 安い | 非常に高い | 安い |
上記がそれぞれの早見表となります。
より詳しい解説をしていきます。
リースの特徴
先ほどの「リースとは?」で仕組みを解説しましたが、リースは原則解約はできません。
この原則というのは、解約したければ残りの残債を一括で払ってくれれば解約出来ますよ!という意味です。
また、途中解約すると解約手数料が掛かってくるので、トータルの支払い額は満期と比べると、月々のリース料金の3か月分ぐらい余分に発生します。
複合機の場合、最短の契約期間は3年~となり、短期で使いたい場合には向いていません。
レンタルの特徴
レンタルの場合は、審査が一切必要でなく販売店が独自に分割するので、未回収リスクが販売店にそのまま跳ね返ってきますので、基本的には一番割高になります。
その変わり、柔軟な契約体系が可能で、1日だけレンタルという事も可能です。
長期で複合機を使うには向いておりません。
ローンの特徴
ローンもリースと同じく、信販会社の審査をクリアしないと利用できないサービスですが、2つの大きな違いとしては以下のようになります。
リース | 物件はリース会社の物 |
ローン | 物件は自己所有物 |
そして、リースが「販売店から購入して、ユーザーに貸す」のに対し、ローンは「信販会社にお金を借りて、ユーザーが購入する」という違いがあります。
購入している訳なので、勿論途中解約はできませんが、ローンの場合一括返済をすると支払い総額は満期で完済するよりも金利が安くなります。
ただし、購入している訳なので、固定資産税等の支払いはお客様負担となります。
複合機のリースのメリットは?
ここではリースのメリットをご紹介させて頂きます。
大きなメリットとしては3つがあります。
分割が支払いが出来る
リースのメリットとして第一にあげられるのは、やはり分割払いが出来る事です。
どうしても起業したての方や一気にお金を払う事が嫌いな方がいらっしゃいますので、そういった方々にはうれしい仕組みです。
昔の基準では複合機の法定耐用年数は5年と定められていましたので、6年リースまでしかありませんでしたが、複合機も耐久性が非常に上がり、7年リースというのも可能になりました。
複合機の場合、一番短くて3年リースでも契約可能です。
動産総合保険に自動加入できる
リースで申し込むと「動産総合保険」という保険に自動的に加入されます。
これはどういう保険かというと、故意の破損でない部分を保障する保険になります。
コラム:複合機リースの動産総合保険とは?【補償と保守は別物?】
例えば、火事・落雷・地震・津波・盗難・破損です。
2011年3月に起きた、東日本大震災からは特にリース案件が増え、今では複合機の8割~9割は、リースで設置されています。
ただし、破損に関しては保障される部分と保障されない部分があるので注意して下さい。
基本的に買取で複合機を希望の方に、動産総合保険をちゃんと説明すれば「やっぱリースの方がいいね!」と言われますね。
固定資産税がかからない
文中にも書いた通り、リースはあくまでリース会社がお客様に貸している物になります。
その為、自己所有物ではないので、固定資産税がかかりません。
そうなると、実は現金購入するのと総額の支払いはそんなに変わらないのです。
複合機のリースのデメリット
ここではリースのデメリットについて解説していきます。
料率(金利)が掛かる
ローンに金利がかかるのと同じく、リースにも「料率」というものが掛かり、トータルで見れば一括購入より割高になります。
例えば90万円の複合機を6年リース(料率1.65%)で組んだとします。
その場合、月額が14,850円となります。
そして月額14,850円を6年間払うと、トータル106万9200円となり、一括購入より約17万円高くなります。
複合機90万円×1.65%(0.0165)=月額14,850円
月額14,850円×6年(72回)=1,069,200円
1,069,200円(リーストータル)-900,000円(一括購入)
=約17万円!
満期まで解約が出来ない
これが一番トラブルの元になります。
ローンもそうですが、リースは解約が出来ません。
もし解約したい場合は残債を一括で返す必要があります。
たまに、途中解約が出来るものと思っている方がいますが、断じてそんな事はできません!!
「悪徳な販売店では途中解約できますよ!」なんてトークを使ってますけどね。
ただし、複合機を新しくする際に、販売店が残債を被る事は出来ます。
既に複合機を3年以上使ってらっしゃる企業様も「リースが安くなるんで変えませんか?」って言われた事があると思います。
これはどういう事かというと、リースの残債を新しい複合機に上乗せしているだけです。
ただ、途中解約をすると残金+月額リース料の2ヶ月~3ヶ月分の解約手数料が発生するので、満期まで払い続けた方がお得です。
いずれは自己負担で返却しなければいけない
上の方で書きましたが、リース契約をするとその物件はリース会社の所有となります。
ですので、返却する必要がありますが、業務用複合機の重量は100キロ以上ありますので、郵便に出して終わりという訳には行きません。
リース終了3か月前にはハガキでお知らせがありますので、「再リース」「返却」を指示されます。
再リースの場合は、そのまま使用すれば良いだけですが、返却の場合は自己負担でリース会社指定の場所まで返還しないといけません。
こちらもたまに勘違いしていらっしゃる方がおりますが、リースが終わったら販売業者が無料で引き取ってくれると思われている方がいます。
他社の過去多くの複合機のリース契約を見てきましたが、返還費も込みのところは1社も知りません。
ただ、業界の特徴として複合機を入れ替えた際に、旧物件の複合機は新しく契約した業者が無料で返却するというサービスはあります。
新たに業務用複合機を契約せずに、これで最後という場合のみ自己負担で返却となります。
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