複合機のヘッドクリーニングをする方法を解説!トラブルを回避しよう
複合機で印刷をした時、黒い線が入ってしまった経験ありませんか?
いつもは調子よく動いていたのに、印刷物が汚くなってしまうと仕事に支障がでてしまいます。
複合機のヘッドクリーニングは、定期的に行うことがおすすめとされていますが、どのように行ったらよいのでしょうか。
この記事では、複合機のヘッドクリーニングをする方法を解説します。
目次
複合機のヘッドクリーニングとは?
そもそも、ヘッドクリーニングとはどのようなことを言うのでしょうか。
ヘッドクリーニングは、プリンターヘッドを綺麗にすることです。
パソコンで作成したデータを印刷する時に、プリントヘッドを使って紙などに文字や画像を出力します。
印刷方法に応じてプリントヘッドの性能や仕組みは異なります。
プリンターヘッドが汚れると、黒い線が出るなど印刷物への影響が多く出てしまうので、定期的なメンテナンスをすることが大切です。
クリーニングをすると、印刷物の汚れなどが減ります。
ただし、クリーニングをしても黒い線などが入ってしまう場合は、専門業者へのメンテナンスを依頼しましょう。
複合機のヘッドクリーニングが必要な状況
複合機は、2〜3年程度使い続けていると、経年劣化により印刷物がはっきりしなかったり、黒い線が出てしまったりという状況が起こります。自然に発生するので機種の不具合ではありません。
複合機のヘッドクリーニングが必要な状況は、以下の通りです。
それぞれの状況について解説します。
印刷時に黒い線が入る
印刷した時に黒い線が入る状態は、プリンターヘッドの汚れが原因かもしれません。
また、コピーの場合に生じる時は、読み取りガラスや自動原稿送りなどが汚れている可能性もあります。
そのため、プリンターヘッドのみを綺麗にするのではなく、可能性のある箇所も綺麗にしましょう。
目詰まりが起きる
目詰まりは、長時間使用しない状態で、動かすとインクが乾燥してしまい起こる可能性があります。
目詰まりで起きること
- 本来の色と異なる色で印字される
- ミスプリントが発生する
- 通常の動作ができなくなる可能性がある
目詰まりは、プリンターヘッドに埃が付着して起こる可能性があるため、定期的に綺麗にすることも大切です。
プリンターヘッドのクリーニング機能を使ってクリーニングしましょう。
複合機のヘッドクリーニングの正しいメンテナンス方法
複合機のヘッドクリーニングは正しいメンテナンスを行うことが大切です。
それぞれ解説します。
自動のヘッドクリーニングを行う
プリンターヘッドの定期的な掃除は大切です。その上で、プリンターのヘッドクリーニング機能を使用しましょう。
プリンターヘッドクリーニングは、高圧力でインクを噴射し埃や目詰まりを取り除く機能です。インクの残量が十分あるタイミングで行ってください。
インクを噴射するノズルに異物が付着している場合、目詰まりなどが起きやすくなってしまいます。
目詰まりなどを防げるため、定期的に行いましょう。
洗浄カートリッジを使う
洗浄カートリッジを使ったヘッドクリーニングもおすすめです。洗浄カートリッジには、一般的なインクの代わりに洗浄液が入っています。
インクを購入するよりも安い点からも、ヘッドクリーニングの効率がよくなるのでおすすめです。
洗浄カートリッジには、目詰まりを取り除く成分が含まれているものもあります。
ヘッドクリーニングをしても綺麗に印刷ができない時は、洗浄カートリッジを使って行うようにしましょう。
複合機をヘッドクリーニングする時の注意点とは
複合機のヘッドクリーニングを行う時の注意点は「ヘッドクリーニングをやりすぎない」ことです。
目詰まりが改善されなかったり、綺麗に印刷ができなかったりすると、「ヘッドクリーニングがうまくいっていない」と思うかもしれません。
しかしながら、ヘッドクリーニングをやりすぎてしまうと、プリンターヘッドそのものが傷ついてしまう可能性があり悪影響を及ぼします。
複合機のメーカーなどでは2〜3回程度が推奨とされているので、それ以上やらないようにしましょう。
仮に、ヘッドクリーニングを行っても綺麗にならない時は、別の原因が考えられます。
業者にメンテナンスの依頼を出してください。
複合機本体の定期的な掃除も大切!
複合機は、本体を定期的に掃除することも大切です。
クリーニング方法
- 複合機の原稿が触れる読み取り部分を綺麗にする
- 複合機本体の掃除をする
本体のクリーニング方法について解説します。
複合機の原稿が触れる読み取り部分を綺麗にする
複合機の読み取り部分にあたるガラスを綺麗にしましょう。
原稿そのものの汚れが付着したままだと、その汚れごとコピーした印刷物に写り込んでしまいます。
具体的に綺麗にする場所
- 原稿ガラス:読み取り部分のガラス
- 原稿カバー:蓋の内側
- 原稿を送る装置:ローラーの部分
上記の部分だけでも綺麗にするとコピーなどした時に綺麗な状態で出来ます。
綺麗にする方法
- アルコール、もしくは水で薄めた中性洗剤をつけた布で拭き取る
- その後、乾いた布で綺麗に拭き取る
綺麗にする場所においては、ゴミや埃が静電気などで付きやすい状態にあります。
そのため、定期的に行うようにしましょう。
複合機本体の掃除をする
読み取り部分を綺麗にしたら、複合機本体も綺麗にしましょう。
手順
- 複合機本体の電源を切る
- コンセントを抜く
- フィーダーカバーを開ける
- ローラー及びローラー周辺を水で濡らして硬く絞った布で拭く
- 原稿自動送り装置の汚れも綺麗にする
また、上記の手順だけでなく、複合機本体にあるクリーニング機能を利用してください。
ただし、分解をし過ぎたり、掃除をしても状態が改善されなかったりする場合は、専門業者にメンテナンスや点検の依頼をしてください。
複合機をヘッドクリーニングする前に大切な心がけとは?
複合機の定期的なヘッドクリーニングはするべきです。
しかしながら、日頃からちょっとしたことに気を付けるのも重要と言えます。
大切な心がけとして次の点を意識しましょう。
大切な心がけ
- 用紙をこまめに補充する
- 紙詰まりを起こさない
トナーの交換を定期的に行うことも当然、業務上で大切なことと言えます。
ですが、用紙に関する心がけも大切です。
印刷途中で、紙やインクが無くなってしまうと業務が遅くなってしまうという実質的な損もあります。
紙詰まりを防ぐためにも、こまめな補充をした上で、紙を入れ過ぎないという点も大切です。
また、紙詰まりは、次のような点が原因で起きる可能性があります。
紙詰まりの原因
- 静電気
- 湿気
- 寒い時期の結露
- 適用外の用紙を使わない
紙詰まりが起きることで、紙を送る部品が破損するかもしれません。
また、詰まった紙を無理やり取り除こうとした時に、引っ張って破けた紙が内部に残ってしまうなど、複合機が故障する原因となる可能性があります。
また、定期的な印刷を行うことで、インクが乾いてしまうなどの状態を防げます。
日頃から使っている場合は気にする必要はありませんが、定期的に使用するよう心がけることも大切です。
ヘッドクリーニングだけでなく心がけておくことはあるので、大切に扱いましょう。
複合機のヘッドクリーニングは定期的に行おう!
黒い線が出てきたり、印刷がハッキリしなかったりする場合、プリンターヘッドが汚れている可能性があります。
一般的には、ヘッドクリーニングを行うことで印刷が綺麗にできますが、それでもうまくいかないこともあるかもしれません。
その場合は、無理はせず専門業者に依頼して点検やメンテナンスを依頼してください。
また、定期的に使用することは勿論、掃除も月に一度程度行うようにしましょう。
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