複合機が結露するとどうなる?窓際に置いたときの結露の防ぎ方を徹底解説!
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円でリース・販売している株式会社じむやの堀田です。
OA機器業者が1番嫌な時期といえば、やはり冬です。特に弊社の場合は遠方に行くケースも多々あり、冬に日本海側の地域に営業が入ると雪が凄くて割とゲンナリします。
しかし、そんなことはいくらでも我慢できることですが、複合機の結露だけは割とどうしようもありません。
本記事では、複合機が結露した後の対処法や対策などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
冬のトラブル!複合機が結露するとどうなる?
複合機やコピー機が内部の結露を起こすと、トナーが上手く紙に定着しなくなり、印刷の質が悪くなったり、何を印刷したのか認識できないほど品質が悪化することがあるため注意が必要。しかし、結露が乾くような対策をとることで、トラブルを事前に回避できます。
例えば、前述したようなトラブルは、ドライヤーで約20分間も乾かせば正常に動作するようになります。
各メーカーで違いもありますが豪雪地帯では、あらかじめMyドライヤーを持参している設置担当もいます。
その場で完全に回復しなくとも、もともと複合機は熱を帯びた精密機器のため、数時間も電源を入れて放っておけば次第に稼働するようになります。
つまり、複合機の周りを暖房器具で温めることも効果的な方法の1つ。詳細については後述しますが、ここでは複合機が結露するとどうなるのか、下記のようなケースでまとめました。
- トナーが定着しにくい
- 複合機の不具合
- 紙が詰まりやすくなる
それでは、詳しくみていきましょう。
『トナーが定着しない』
外気温と室温に大きな開きがあったり多湿の時期であったりすると、複合機にもトラブルが生じやすくなるため注意が必要です。
湿気によって印刷紙が水気を吸収し紙詰まりを引き起こしやすくなるだけでなく、トナーが定着しにくく上手く印字されません。
これにより軽い摩擦で印字が消えてしまったりかすれてしまったりすることがあるため、湿気が多く結露しにくい環境で複合機を運用することが、円滑にオフィスを回していくためには重要だといえます。
『複合機の反応が鈍くなる』
実は複合機において、この結露にも重症度という考え方が存在します。
前述したような軽度な結露は問題ありませんが、重度の場合は複合機自体が破損してしまう可能性があるため何らかの対策を施さなければなりません。
もちろん保守さえ入っていれば無料で対応が可能ですし、複合機でFAXを受け取る為にも電源はつけている事が当たり前なので、導入後に結露でメンテナンスに呼ばれることは希です。しかし、複合機の導入前だと私どもはあせりますね。
実際、複合機を設置する場合に重度の結露があるとお客様からしたら、「お宅のところのコピー機大丈夫なの?」と心配されることがありました。このとき、もし下手な対応をしていたらキャンセルになっていた可能性もあります。
このような事例も考えて、後述する対処法や事前対策についても双方理解しておくべきだと考えます。
『紙が詰まりやすくなる』
複合機が結露してしまうと印刷がぼやけるだけでなく、紙送りにも影響が出てしまいます。
結露が原因で紙が湿ってしまうと、1枚ずつ送られるはずの紙がくっついてしまい、まとめて複数枚送られてしまうことがあるんです。これが、紙詰まりの原因にもなります。
特に、湿度が高いところや冬に暖房を使っているときにはこの問題がよく起こります。
湿度が高いと紙が湿気を吸いやすくなり、紙同士がくっつきやすくなってしまいます。
また、暖房が直接複合機に当たると中で温度差が生じて結露を引き起こしやすくなります。
さらに、窓際に複合機を設置している場合、窓からの冷気や暖気によっても結露が発生しやすくなります。
窓からの直射日光や冷気が複合機に直接当たることで複合機内部に温度差が生じ、結露を引き起こす可能性につながります。
複合機はどの地域で結露しやすい?対処法についても解説!
気温の低い日本海側の地域や北海道は、結露が起こりやすいです。
前述したとおり、複合機導入後であればそれほど結露は怖くないトラブルですが、結露してしまうと数時間は稼働が止まってしまうため企業にとってはマイナス要素が強いのが現状。
また、余裕があれば正規オプションでヒーターを装備させることも可能ですので、寒冷地のお客様は選択肢の1つとして考えてもよいと思います。
「本体部」「給紙部」「リーダー部」等で付けるヒーターが別々になりますが、どれも1万前後で装着可能。基本的には本体部のヒーターを取り付けておけば結露しにくく、給紙部にヒーターを付ければ紙詰まりを軽減できます。
ここでは、複合機が結露したときの対処法についてのポイントをまとめました。
- 電源入れて待機
- 複合機内部を温める
- 室内外の寒暖差
それでは、詳しくみていきましょう。
『電源をONにして待機する』
複合機の結露に対処する方法としては、電源を付けておくこともおすすめ。しばらく待つことで内部が温まり、結露防止に繋がります。
もともと複合機にはヒーターが内蔵されており、これが結露対策となり得ます。
冬の寒い時期に室内との寒暖差によって結露しやすい環境下でも、ヒーターにより昼前後には解決していることでしょう。
『複合機内を温める』
冒頭でも複合機内部を温めるためにドライヤーを持参する内容について触れましたが、何らかの手段を用いて対処することもおすすめです。
このケースでは、外部ヒーターやドライヤーなどが主な対処法となりますが、熱くなるほど使いすぎるのは故障の原因となる可能性があるため注意しましょう。
『部屋全体を暖める』
結露する要因としては、室内外の寒暖差が挙げられます。
そのため、複合機の結露に対処する目的で部屋全体を暖めておくことも方法としてはおすすめ。ストーブやエアコンなどを活用しましょう。
複合機が結露しない対策方法を紹介!
複合機の内部には精密部品が数多く使用されているため、水に弱いとされています。
一般的な複合機の推奨環境は「湿度:15~80%」「温度:10~32℃」。つまり、このような環境下で設置し運用しなければなりません。
そもそも複合機にとって結露は故障の原因となり得るため、事前対策が必要。防止策としてはいくつかありますが、そのなかでも厳選して下記にまとめました。
- 窓際に近づけない
- 電源を常時付けておく
- 乾燥剤の使用
複合機を窓際に近づけないことを前提とし、オフィス内の配置については十分配慮しなければなりません。また、主電源は切らずに常時付けておくことも心掛けておきましょう。
また、シリカゲルのような乾燥剤を給紙トレーに設置しておくこともおすすめの対策方法です。
結露や湿気による印刷紙のダメージも軽減してくれることでしょう。
窓際に設置された複合機の結露問題とは?2つの対策方法で解説!
限られたオフィス環境では、どうしても窓際に設置せざる得ない場合もあります。
ここでは、窓際設置の複合機についての結露対策を中心にまとめていきます。
- 窓に断熱材を設置する
- 窓際の複合機周辺を特に温める
詳しくみていきましょう。
『窓に断熱材を設置する』
窓に断熱材を設置するというのは、まさに冬の寒さから身を守るようなものと考えてもらえばよいのではないでしょうか。
窓ガラスは、冷たい外気と室内の温かい空気の間で温度差が生じやすい場所です。
その結果、窓際付近の複合機が冷えてしまうわけですから、決して行き過ぎた対応ではないでしょう。
断熱材の種類にはさまざまなものがありますが、窓用の断熱フィルムや断熱シートが手軽で効果的です。
窓際の冷気対策として、手軽な断熱材を6つ紹介します。
- 断熱フィルム
- 気泡緩衝材(プチプチ)
- 断熱ボード
- 厚手のカーテン
- すき間テープ
- 二重窓DIY
最後の二重窓DIYもやってみればそんなに難しいものではありません。
ぜひ、窓際冷気対策にチャレンジしてみてください。
断熱フィルム
窓ガラスに貼るだけで手軽に断熱効果が得られます。
ほとんどの製品は透明なので、窓からの採光や眺めを遮りません。
この製品にはミラータイプのものもあり、夏の日差しを遮る遮熱性能も備えています。
冬は暖かく夏は涼しく過ごせるので、1年中つけたままでも大丈夫です。
気泡緩衝材(プチプチ)
プチプチと呼ばれることも多い気泡緩衝材。もとは梱包材として使われていたものですが、窓に貼り付けることで気泡が空気の層となって熱の移動を抑えてくれます。
窓用である程度のサイズにカットされた商品も最近では見かけるようになりました。
水で簡単に貼り付けることができ、繰り返し使用することができる点もエコでおすすめです。
断熱ボード
窓際の下側に立てかけるだけで、室内への冷たい空気の侵入を防いでくれます。
発泡スチロール製やプラスチック製などの複数の製品があり、柔らかい材質のものであれば、折り曲げて使用したり、サイズを手軽にカットできるものもあります。
逆に頑丈な素材のものは柔軟でない反面、断熱性能が高い傾向にあります。
厚手のカーテン
断熱性能の高い厚手のカーテンは、断熱ボードや断熱フィルムなどと併用することで更に効果を発揮します。
導入の際には、窓の寸法をしっかりと図り、やや大きめで検討しましょう。
設置後にサイズが合っていなければ、冷気の侵入を許してしまうので注意が必要です。
すき間テープ
窓とサッシ枠の小さなすき間は熱の逃げ道となっています。
ここにすき間テープを貼ることで断熱効果が高まり、すき間風による室内温度低下の対策にもなります。
二重窓DIY
すこし手間がかかりますが、窓を二重窓にしてしまうのも1つの手です。
最近ではDIYで二重窓を作る方法などもありますので、気になる方はネットなどで調べてみてもよいでしょう。
値段と手軽さでおすすめなのは、百均材料を使ったDIY。こちらは、プラスチックダンボールと四角のケーブル隠しを使って二重窓を作る方法です。
見た目もリメイクシートなどをつかえばオシャレにすることができます。
これらの材料は全て百均で揃いますので、ぜひ窓際冷気対策としてやってもらいたいです。
『窓際の複合機周辺を特に温める』
次に窓際の複合機周辺を特に温めるという方法です。まるで寒い日にこたつで暖を取るようなものです。
複合機の周囲を暖めることで、複合機の内部温度を上げて結露を防ぐことができます。
具体的には複合機の近くに暖房器具を設置したり、複合機の下に保温マットを敷いたりするとよいでしょう。
ただし、暖房器具を使用する際には安全に注意することが大切です。
【例外】複合機の結露は夏場でも発生することがある!
ここまで複合機の結露について、冬場を想定した内容でまとめてきました。
しかし、夏場でも内部が結露する可能性があるため取り扱いには十分な注意が必要。例えば、夏の暑い時期に冷房を多用することで湿気が凝縮し、結露してしまう可能性があります。
これと似た自然現象に、氷の入ったコップに水を注ぎしばらくすると結露する現象が挙げられます。
つまり、冷房によって室内が低温化しますが、その後は夏の暑さで結露するということ。複合機内の基盤に結露した水滴が付着すると耐久性の低下を伴うトラブルが発生する恐れもあるため、オフィスの温度管理はしっかりと行いましょう。
さいごに|複合機の結露には要注意!
今回は、複合機における結露トラブル発生時の対処法や未然に防ぐ対策について解説してきました。
精密機器が内蔵されているため基本的には水に弱いところがみられますが、結露を蒸発させることで改善します。
また、電源を常時ONにしたり結露しやすい箇所に複合機を設置しない取り組みをすることで、トラブルを回避できることでしょう。
複合機の結露によるトラブルを未然に防ぎ、円滑な業務運営を行ってください。
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