複合機でL版印刷はできる?写真印刷時の注意点なども解説!
複合機でL版サイズの印刷をしようと思ったときに設定がうまくいかず、もどかしい思いをしたことはありませんか。
本記事では、L版サイズの設定方法と、印刷時の注意点を解説していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機でL版サイズの印刷はできるのか?
複合機では、さまざまな用紙の印刷が可能。よく使用されるのは定形サイズ用紙です。
定形サイズ用紙とは、国際規格でサイズを統一した用紙のこと。この定形サイズであれば、印刷時に用紙設定をする必要は原則としてありません。
しかし、L版を使用する場合は、印刷時に用紙設定をする必要があります。
ここでは、L版とはどんな用紙なのか?また、L版使用の際に用紙設定をする必要があるのはどんなケースなのかを解説します。
『L版とは』
複合機メーカーが自社の複合機での使用を推奨しているのは、基本的に非加工紙です。
非加工紙とは、用紙の表面に特別な加工をしていない用紙のこと。例えば、普通紙(PPC用紙)や化学パルプで作られている上質紙などが非加工紙です。
撮影した写真をプリンターで綺麗に印刷できる写真専用の印刷用紙のような加工紙の使用は、どのメーカーも推奨していませんが、光沢紙やマット紙などであれば使えることがあります。
L版は、その写真専用の印刷用紙の定形サイズのひとつ。普通紙の定形サイズにはA判やB判がありますが、写真専用の印刷用紙の場合はそれらと規格が異なっており、下表のような規格となっています。
規格の種類 | サイズ |
全切 | 457mm×560mm |
半切 | 356mm×432mm |
4つ切 | 254mm×305mm |
6つ切 | 203mm×254mm |
2L版 | 127mm×178mm |
L版 | 89mm×127mm |
E版 | 82.5mm×117mm |
L版は、写真専用の印刷用紙の中で最も使われているサイズ。そのため、アルバムやフォトフレームもほとんどL版が入りやすいように作られています。
ちなみに2L版は記念写真などの、大人数の集合写真で使われることが多いサイズで、E版は昔のカメラで使われていたL版よりも少し小さめの写真に近いです。
『対応していない複合機もある』
写真専用の印刷用紙は、どれも加工紙です。
非加工紙と同じA判やB判規格の定型サイズの加工紙であれば、印刷時に用紙設定をする必要はありませんが、L版の場合は用紙設定をする必要があります。
ただし、用紙設定をして複合機でL版に印刷できるのは、加工紙への印刷に対応している複合機のみ。機種によって対応できる加工紙の種類が違うため、印刷できる種類のL版用紙でなければ印刷自体できません。
また、機種によって対応している用紙サイズが異なります。
機種によっては、L版はサイズがセットできる最小サイズより小さすぎて対応できないこともあるので注意しましょう。
複合機でL版サイズを印刷する方法は?手差しトレイを活用する!
複合機でL版に印刷する際には、印刷時に用紙設定が必要です。
ここでは、用紙設定の方法と印刷時の注意点を紹介します。
『不定形サイズ登録を活用』
L版は写真専用の印刷用紙の定形サイズですが、複合機での定形サイズとなっている用紙はA判やB判規格の用紙のみのため、L版は複合機において不定形サイズになります。
そのため、不定形サイズの印刷と同じやり方で、大きさを「89mm×127mm」にして、比率を「1:1.427」と設定すれば印刷できます。
ただ、そのサイズと比率だと見切れてしまうことがあるため注意しなければなりません。
その場合は「ページに合わせる」ではなく「縮小して全体を印刷する」で設定すると、画像全体を印刷できるでしょう。
また、頻繁にL版への印刷を行うことがあるのであれば、不定形サイズ登録を活用することで印刷のたびに設定しなくて済みます。
複合機のなかには、不定形サイズをいくつか登録しておける機種があります。登録しておけば、それを呼び出すだけなので、すぐに印刷が可能です。
『L版印刷の注意点』
複合機でL版に印刷する際は、下記のことに注意しましょう。
- 必ず手差しトレイを使う
- 対応している種類の用紙を使う
- サイズ対応しているか確認する
不定形サイズの用紙を使用する場合は、手差しトレイに用紙を使用するのが基本です。
L版に印刷する場合も、必ず手差しトレイに用紙をセットしましょう。
複合機は、印刷時に用紙に熱をかけます。
対応していない種類のL版を使うと熱で表面に施されているコーティングが溶けてしまい、それが内部部品に貼り付いて複合機が故障してしまうことがあるため、必ず対応している種類の用紙を使うようにしてください。
セットできる最小サイズより小さい用紙を使用した場合も紙詰まりが発生する可能性が高く、それによって故障してしまうことがあるため、必ずサイズ対応しているかの確認もしておきましょう。
さいごに|複合機でL版印刷をしてみよう!
今回は、複合機でL版サイズの印刷をする方法と注意点について解説してきました。
手差しトレイを活用すれば、様々な用紙サイズにも対応することができます。
複合機でぜひ、思い出の写真などを印刷してみてはどうでしょうか。
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