複合機のオープン価格と定価は意味ない?【定価で原価が分かる】
目次
複合機のオープン価格と定価は意味ない?
定価とはメーカーが事前に取り決めをしてる価格の事です。
普段から「定価」という価格よく目にする事があると思いますが、商売をしている人以外は「この価格で買えるんだ~」ぐらいの認識しかないと思います。
では業務用複合機の場合の定価はいくらだろうか?
例えば、弊社でもおすすめしているキャノンの「iR-ADV C3520F III」という機種の定価は1,350,000円です。
ただ、4段給紙カセットで使用する場合に、2段カセットペディスタル・AP1(150,000円)を付ける必要がありますので、150万円が定価となります。
だいたい何処のメーカーも分速20枚機ぐらいのスペックの複合機は150万円前後が定価です。
皆さんの感想はたっか!と思うでしょう。僕でも150万円だったら家庭用の複合機使います。
しかし、今時この金額で売れる訳ないですし、代理店も定価で売ろうとも思っていないです。
一部のイケイケの営業会社だと定価までは行かないでも近いところでリースさせている事もあります。
この定価というものですが、複合機の営業マンはどういう位置づけで考えているかというと、即決で契約してもらう為のツールとして考えています。
基本的にどの業界も相見積されたくないですよね。
その為、複合機業界では即決営業が常識となっていますが、「定価が150万円の物が今回特別に半額の75万円で買えます!リースだと月々1万3000円です!」という提案であれば、何かいいかもと思いませんか?
複合機の価格の相場が分かっていれば、そんな事ないのですが、分からない方は契約してしまいますね。
定価が高ければ高いほど実際の販売価格との差が広がってお得感がありますので、営業マンは喜びます。
また、オープン価格は事前に取り決めがない価格で、オープン価格の複合機というのもあります。
しかし、当たり前ですが、仕入れ価格(卸価格)は存在しますので、販売価格は自然と周りと同じような金額となります。
定価で仕入値と製造原価が分かる
現在進行形でバリバリに業務用複合機をリース販売している弊社が言うので信憑性はあると思っています。
定価の20%~30% | 代理店の仕入原価 |
定価の約15% | メーカーの販売原価 |
定価の約5% | メーカーの製造原価 |
一切のポジショントーク無しで書くと上記の様なイメージです。
業界で一番公開してはいけない情報だと思いますが、裏事情を包み隠さず公開するという信念がありますので皆さんに教えます。
代理店の仕入原価が20%~30%という幅があるのは、代理店の販売実績等で変わってくるからです。
ただ、この情報を公開したからといって市場原理が失われる分けではありません。
弊社では幸いな事に多くのお問い合わせや契約がある代理店の一つなので、薄利多売ができますが、普通の代理店は月販4台あれば良い方と言われていますので、そうなるとある程度粗利を頂かないと会社経営が出来ないですからね。
この前マクドナルドのポテトMの原価が15円っていう情報がネット上に出てましたが、これと同じ理由で複合機も原価では売れません。
利益を得たいがために、各社製品の向上をしている訳ですからね。
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