MACアドレスは重要な個人情報!セキュリティ対策をして複合機を守ろう!
IT機器に紐づいたMACアドレスですが、しっかりとリスク管理をされることをおすすめします。
本記事では、MACアドレスのリスクと、それに対するセキュリティ対策について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
MACアドレスとは?複合機から漏洩するとどんなことが起こりえるのか?
複合機にも割り当てられているMACアドレス。複合機のMACアドレスが漏洩した際に起こりえるリスクと、それに対するセキュリティ対策については、よく理解しておかなければなりません。
MACアドレスの仕組みについては「複合機のMACアドレスとは?仕組みと調べ方を紹介!」の記事で詳しく解説しています。
まずは、複合機にMACアドレスが割り当てられている理由から詳しくみていきましょう。
『複合機にMACアドレスが割り当てられている理由』
「MAC」は、「Media Access Control」の略で「媒体アクセス制御」と訳します。
その特徴を簡単に説明すると、ネットワーク内での通信を制御するための技術のこと。
このMACアドレスが機器のネットワーク上の通信をどの順序でするか、どれを優先するかを制御するかで、通信が衝突するのを回避して滞りなく通信できるようにしています。
アドレスは0から9の数字とAからFの英字で構成された12桁です。
一般的には2桁ごとに区切って表示されており、前の6桁はその機器の製造会社に割り当てられている番号のため、番号が共通している機器もあります。
後半の6桁は製造会社がその機器に割り当てる固有の番号のため、共通する機器はありません。
複合機は、無線LANや有線LANでネットワーク機器と繋げることができ、ネットワークを通じで情報のやり取りでき機能が備わっています。
つまり、それら情報をやり取りする際の通信にはMACアドレスが必要となり、それが複合機にも割り当てられている理由といえます。
『MACアドレスの漏洩でどんなことが起こりえるのか?』
アクセス制御は、サイバー攻撃の抑止や防止の基盤となります。
そのため、MACアドレス自体はセキュリティ対策となりですが、漏洩するとそれがセキュリティを脅かすものになり得るため注意が必要です。
基本的には、複合機のMACアドレスが漏洩しても、ユーザーの個人情報が知られてしまうわけではありません。
しかし、機器のMACアドレスが漏洩した状態で接続に無料Wi-Fiを使用すると、悪意のある第3者にユーザーの位置情報を追跡される危険性が伴います。
また、漏洩したMACアドレスで偽装した機器からアクセス認証し、その偽装機器でMACアドレスを悪用される可能性もあります。
複合機のMACアドレスが漏洩すると、ネットワークの接続の妨害を受けたり、不正アクセスやなりすましに使われたりする危険性があるため、注意しなければなりません。
脅威の不正アクセス!?複合機のセキュリティ対策は必須!
漏洩したMACアドレスの悪用による不正アクセスやなりすましだけでなく、ネットワークと繋がっている複合機は、常にさまざまな脅威にさらされています。
そのため、脅威に対するセキュリティ対策は必須です。
脅威に対するセキュリティ対策をしておけば、複合機のMACアドレスが漏洩しても、最悪の事態になることは防げるでしょう。
ここでは、下記の2点で考えられる脅威とその脅威に対して有効な対策を解説します。
- 不正アクセスによる情報漏洩
- 保存データの持ち出し
- ファイアウォール
- 暗号化
詳しくみていきましょう。
『外部による不正アクセスからの情報漏洩』
複合機のような外部ネットワークと接続している機器は、悪意のある第3者からの不正アクセスを受ける危険性があります。
悪意のある第3者から不正アクセスを受けた際に、漏洩したMACアドレスを利用されると、複合機や接続しているパソコンに保存されているデータを盗み見られたり盗まれたりする危険性が潜んでいます。
『複合機内のデータにおいて想定される脅威』
複合機には、ハードディスクが搭載されており、何度も使うデータなどを長期や一時保存できるようになっています。
悪意のある第3者による不正アクセスが原因で、その保存データが持ち出されてしまう危険性があります。
また、誰かがメモリ装置を使って不正に持ち出す可能性もあるため注意が必要です。
『ファイアウォールの有効性』
不正アクセスによる脅威の対策として有効なのがファイアウォールです。
ただし、ファイアウォールだけでは完全に防ぐことはできません。
漏洩すると悪意のある第3者による脅威にもなってしまうMACアドレスですが、このMACアドレスによるフィルタリングでより強固な対策が実施できます。
MACアドレスによるフィルタリングとは、特定のMACアドレスからのアクセス許可と拒否を指定することにより、複合機にアクセス可能なアドレス範囲を特定すること。
不正アクセス対策をするのなら、ファイアウォール導入とともにこのフィルタリングを実施しておきましょう。
ただし、このフィルタリングによる対策は、不正アクセスにMACアドレスを偽装した機器が使われると役に立ちません。
『暗号化の有用性』
複合機のハードディスクに保存されているデータは、暗号化しておくことができます。
データを暗号化しておけば、不正アクセスやメモリ装置を使って不正に持ち出されたとしても、暗号化を解除して復元しなければ、データは正常な状態にはなりません。
漏洩すると不正アクセスに使われる心配もあるMACアドレスも、暗号化しておけば安心でしょう。
しかし、MACアドレスはネットワーク上で暗号化されません。
ただし、ランダム化することは可能。ランダム化しておけば、本来のアドレスを悪意のある第3者には分かりにくい状態にできます。
さいごに|MACアドレスがバレても直ちに危険というわけではない!
今回は、MACアドレスについて、危険性と対策例を解説しました。
個人や企業のプライバシーを守るため、他言するようなことはしないようにしましょう。
すぐに危険が及ぶわけでないにしても、十分なセキュリティと配慮は必要となってきます。
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