複合機の保守メンテナンスはどこまで無料?PCを追加した場合はどうなる?
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で、リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
今回は「業務用複合機のメンテナンスってどこまで無料??」というテーマについて書いていきたいと思います。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
【一覧表】複合機の保守メンテナンスの無料or有料の項目
複合機の保守メンテナンスには、無料の項目と優良の項目があります。
まずは、その内訳について下表にまとめました。
項目 | 無料 or 有料 |
トナー | 無料 |
感光体(ドラム) | 無料 |
廃トナーBOX | 無料 |
給紙ローラー | 無料 |
その他部品費用 | 無料 |
コールセンターへの質問・相談 | 無料 |
自然劣化でのトラブルでの訪問 | 無料 |
コピーやプリンター等のトラブルでの訪問 | 無料 |
筐体の破損 | 有料 |
PC設定での訪問 | 有料 |
その他PC関連のトラブルでの訪問 | 有料 |
複合機の保守メンテナンスにおける無料項目の内容
次に、上表にまとめた複合機の保守メンテナンスの項目について、それぞれ詳しくみていきましょう。
『トナー|無料』
まずは、トナー費用についてです。
実は複合機の保守メンテナンスはリースではなく、カウンター料金に紐づいております。
その為、基本的にカウンター料金を支払っている限りはトナーの購入費用は無料となります。
トナーの残量が20%ぐらいになったら自動配送がされるので、ユーザーがわざわざ電話する必要はありません。
ただ、カウンター方式ではなく、キット方式(トナー購入方式)の場合は純正トナーの購入が保守費用となりますので、そこの部分だけ気を付けてください。その他はカウンター方式と保守の内容は同じです。
キット方式は印刷枚数が極端に少ない企業向けに提供しているサービスとなりますが、世の中に流通している複合機の5%以下しかありません。
『感光体(ドラム)|無料』
複合機の心臓と言われているのが「感光体」という部分になります。
感光体の詳しい役割は「プリンターの仕組み」で解説しています。
業務用複合機の場合、この感光体の費用が10万とする高額の部品となりますが、こちらも無料となります。
感光体の交換頻度は使用期間中1回あるかないかぐらいですね。
『廃トナーBOX|無料』
複合機がトナーを使って印刷する場合に、トナーのカスがどうしても出てしまいます。
そのカスが複合機内部に溢れて故障しないように「廃トナーBOX」というゴミ箱がどの複合機にも設置されています。
こちらは複合機使用期間中に1度も変えないぐらいの企業様が圧倒的に多いと思います。
基本的に誰からも説明されない部品となるので、パニックになって弊社に「廃トナーBOXというやつを売ってくれ!」という電話がたまにありますが、安心してください。
この廃トナーBOXも無料です。
『給紙ローラー|無料』
この給紙ローラーという部品は印刷時にコピー用紙を送り出す役割を持っていますが、ローラー部分はゴムなので、長期に使用すると摩耗して送り出しが悪くなります。
給紙関係でトラブルが多い時に摩耗ぐらいを調べられますが、こちらも無料となります。
『その他部品費用|無料』
複合機は精密機器で非常に多くのパーツでできています。
基本的に自然劣化でどこのなにが壊れ用が無料で交換が可能となります。
一度あった例ですが、複合機の基盤部分でエラーが起こり、複合機が全く使えなくなった企業様があるのですが、その時もメーカーに連絡して無料にて本体ごと切り替えさせて頂きました。
また、落雷等により内部が壊れてしまった場合は、保守でどうにもならなさそうであれば、リースの場合は自然災害でも動産総合保険が効くので交換が可能です。
『コールセンターへの質問・相談|無料』
これは複合機に限らず当たり前の事ですが、トラブルが起きた際は、まずコールセンターへ電話して頂くのが普通です。
コールセンターへの電話はもちろん無料となります。
複合機設置後にパソコンを追加してお電話して頂くと0~10まで設定の方法も教えてくれます。
携帯キャリアのコールセンターの様にたらい回しにされずに、割となんでもそのコールセンターの人間が対応出来るようになっていますので、どこのメーカーでも割とストレスがたまらずに問題を解決できるはずです。
『自然劣化でのトラブルでの訪問|無料』
サービスマンが故障の度に来て複合機の調整をするのももちろん無料です。例え、それが僻地であっても別途の費用はかかりません。
対応時間としては平日の9時~17時までであれば当日対応が可能です。
弊社から導入して頂いた企業様で一番僻地だなと思う地域だと岐阜県の飛騨市のさらに山の中にある会社さんです。
「何故こんなとこに?」と疑問に思うぐらいの場所で、冬場だと四駆じゃないと来れないぐらいです。
そのようなとこでも無料で訪問メンテナンスが受けられます。
複合機は超精密機器なので、そういったサービスも家電の複合機とは比較にならないぐらい充実しています。
ただ、その様な場所だと行くのに時間がかかるので、メンテナンスマンを呼ぶ時間によっては翌日対応になる可能性もあります。
たまに「毎月の定期的な訪問メンテナンスってあるの?」というご質問頂く事がたまにありますが、そういった毎月の定期メンテはメーカーはしておりません。
というのも一昔前の業務用の複合機は、調子が悪くなる事が多かったですが、今の複合機は性能がよくなりすぎてほとんど壊れないため、一般企業への定期メンテナンスは無くなったのです。
※公共の場に置いてある複合機で、印刷枚数が多かったら毎月のメンテはあります。
『コピーやプリンターなどのトラブルでの訪問|無料』
これも自然劣化というニュアンスで捉えることもできますが、基本的に複合機で使える機能が使えない場合に関しては、まずコールセンターでヒアリングさせて頂き、複合機側の故障と判断した場合は無償で対応が可能です。
複合機の保守メンテナンスにおける有料項目の内容
次は、複合機の保守メンテナンスにおける有料項目について、詳しくみていきましょう。
『筐体の破損|有料』
これはどういう場合を想定しているのかというと、「子供がボールを投げて壊してしまった」「酔っぱらって肘をついてモニターが割れてしまった」「自分達で事務所移転をしようとした際に複合機を倒してしまった」という様な場合です。
基本的には自然劣化 もしくは 経年劣化によるトラブルのみ保守メンテナンスが無料となりますので、外部の破損は有償での修理となります。
『PCを追加した時の訪問|有料』
業務用複合機を初めて導入される企業様がよく勘違いされがちなのですが、複合機を設置した後日「パソコンを追加したから設定しに来てほしい」と依頼をしてくる方がたまにいらっしゃいます。
この場合、「保守」ではなく「設定」という項目になりますので、有償での対応となります。
ただ、無償にする方法もよろしくはないですがあります。
先ほど複合機側のトラブルだと無料で訪問すると書きましたが、それを利用するのです。
何か複合機で問題を見つけた体にして、メンテナンス担当を呼んで「ついでに設定して」って言ったら設定してくれる方は割といます。
しかし、倫理的にはダメなのでおすすめはしません。
キャノンの場合は土日含めて、PCの設定まで出来るという保守オプションが月々2,000円で使えます。
『その他PC関連のトラブルでの訪問|有料』
これも先ほど書きましたが、複合機側でのトラブルでは無償となりますが、PC側に問題があった場合はコールセンターの人間ですら匙を投げて「PCメーカーに電話してください。」と言います。
複合機周りには色々な設備がくっついているので、回線なのか、ルーターなのか、複合機なのか、パソコンなのか、正直どこで不具合が起こっているのか分かるらないケースがあります。
複合機各メーカーの保守メンテナンス拠点一覧
複合機を中長期的に活用していくためには、定期的なメーカーによる保守メンテナンスは必要です。
ここでは、複合機各メーカーの保守メンテナンス拠点をまとめました。
『コニカミノルタ製の複合機』
コニカミノルタは、日本のメーカーで事務機器や医療機器、計測機器などの製造・販売を手がけています。
特に、複合機やプリンターなどのオフィス機器分野では世界的なシェアを誇り、医療機器では画像診断装置などを提供。計測機器でも高い技術力を持っています。
近年では、AIやIoTなどの技術を活用したサービス開発にも注力しています。また企業理念として「新しい価値の創造」と掲げ、環境保護にも力を入れています。
コニカミノルタ製複合機の保守メンテナンス拠点一覧は、こちらをご確認ください。
『キャノン製の複合機』
キャノンは東京都に本社を置くメーカーで、カメラや複合機、計測機器などの製造・販売を手がけています。
1937年に設立されて以降、高品質・高性能な製品を提供しています。特にプリンターや複合機などのオフィス機器分野では、高いシェアを誇っています。
近年では、デジタル技術の進歩に合わせて、AIやIoTなどの新技術を活用したサービス開発にも力を入れています。企業理念として「共生」を掲げ、環境に配慮した製品の開発や再生可能エネルギーの利用など、社会的責任にも積極的に取り組んでいます。
キャノン製複合機の保守メンテナンス拠点一覧は、こちらをご確認ください。
『シャープ製の複合機』
シャープは、大阪に本社を構える電機メーカーで家電製品や情報機器、太陽光発電システムなどの製造・販売を手がけています。
1912年に設立され、「誠意と創意」という企業理念を掲げながら、オリジナル技術を活かした革新的な製品を展開してきました。
特に、液晶テレビや電子辞書、電卓、空気清浄機、冷蔵庫などの家電製品分野で、高い技術力を誇っています。また、スマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン、デジタルサイネージなどの情報機器分野でも、幅広い製品ラインナップを揃えています。さらに、複合機などのオフィス機器も取り扱っています。
シャープ製複合機の保守メンテナンス拠点一覧は、こちらをご確認ください。
複合機の保守メンテナンスに関連するQ&A
ここでは、複合機の保守メンテナンスに関連したQ&Aをまとめました。
『Q1)複合機の保守メンテナンスはいつでも対応してくれるの?』
基本的には平日の9時から17時までオンコールで対応し、即日対応が可能ですが、17時を過ぎると翌営業日になります。
ただし、メーカーや地域によっては17時までに電話しても翌日対応になることもあるため注意が必要。また、保守には追加料金がかかる場合があります。
例えば、休日・祝日メンテナンスは別途の有料オプションで土曜日または日曜日のどちらか一方で3,000円、もしくは両方で6,000円というような料金がかかることがあります。
またメーカーによっては東芝やシャープなど、土曜日メンテナンスが可能な場合があります。
詳細については、こちらの記事で解説しています。
『Q2)複合機は保守契約なしにすることができるの?』
結論からいうと、複合機は保守契約なしにすることができます。
しかし保守をなくすことで得られるメリットはほとんどなく、保守費用を節約することで得られるのは、実際のところ月々1,000円の基本料金の節約程度。複合機を使う必要がある場合は、保守を外すことは原則おすすめしません。
一方で保守契約がない場合のデメリットは大きく、スポット保守の費用が高いだけでなく、カウンター料金を止めることで複合機が使えなくなることもあります。
詳細については、こちらの記事をご確認ください。
さいごに|複合機の保守メンテナンスを有効活用しよう!
今回は、複合機の保守メンテナンスの内容と有料、無料の対応について解説してきました。
原則として過失による複合機破損については、優良対応となるケースもあるようですが、普通に使用しているなかで故障した場合には無料にてサポートしてくれるのが一般的です。
複合機の保守は中長期的に運用していくには欠かせませんので、定期的な動作チェックと併せて必要だといえます。
もし、故障かな?と感じましたら本記事でも紹介したとおり、そのほとんどが保守サポートが対応してくれるでしょう。
ぜひ、参考にされてください。
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