複合機のスリープモードと低電力モードの違いは?設定の注意点を解説!
今や、どちらのオフィスにも1台はある複合機。言わずと知れた、プリント・スキャン・FAXなど、さまざまな機能を持つ便利なオフィス機器です。
そんな便利な複合機ですが、結構な電力を消費しているのはご存じでしょうか?
何もしていないと見える「待機モード」であっても、230Wという高い数値の電気を使っています。オフィスを総括しているアナタにとっては、電気代を抑えることも重要なはず。
本記事では、複合機のスリープモードと低電力モードの違いについて解説しています。
最後までお読みいただければ、オフィスにとって重要な節電の手助けとなるでしょう。
目次
複合機のスリープモードと低電力モードの違いとは?
複合機の最大消費電力は、概ね1,100~1,500Wとされています。
これは、一般的に消費電力が高いとされるエアコン (約2,000W) や、アイロン (約1,300W) に近い数値といえます。
しかし、消費電力にもいろいろな種類が存在しますので、どの複合機も常にこれだけの電力を消費しているわけではありません。
では、どのような種類があるのか?それぞれにかかっている電力量はどのくらいなのか?
複合機のスリープモードと低電力モードの違いを、待機モードをベースに見てみましょう。
『待機モード』
待機モードとは文字通り、電源は入っているが何もしていない状態を指します。
もし、購入してから何も設定を行っていないのであれば、このモードにいる時間がそれなりに長いと考えて間違いないでしょう。
消費電力の目安は、230W。この230Wという数値を、少しだけわかりやすくご説明いたしますと、ホットカーペット(1畳用)や、PS4の稼働ワット数に該当します。
『スリープモード』
スリープモードは、電力を大幅に抑えた、まさに眠っている状態です。
多くの複合機の場合、一定時間何も操作しなかった時や「省エネ」キーなどのボタン、及びタッチパネル操作をすることで、消費電力を最も抑えることが可能なスリープモードに移行します。
これには、電力を抑える代わりに「再起動に時間がかかる」というデメリットもあります。
消費電力の目安は、10Wです。
『低電力モード』
低電力モードは、通常の待機モードより節電することが可能。スリープモードよりは消費電力が高くなる反面、再起動は早くなるといったメリットがあります。
この再起動の事を「ウォームアップタイム」と呼びます。
消費電力の目安は、85Wです。
複合機のスリープモードと低電力モードの違いは設定で管理しよう!
前述したように複合機は、就業時間中やそれ以外の時間であっても、常にいくらかの電力を消費しています。
そのため、スリープモードと低電力モードの違いをしっかり把握し、活用していきましょう。
『FAXを受信したい場合は低電力モード』
オフィスに人がいる状態で、複合機を時折稼働する程度であれば、低電力モードがおすすめ。通常の待機モードよりも電力を節約することができ、FAXにおいても受信・印刷が可能にです。
スリープモードよりも起動のための電力消費が抑えられるので、周りに人がいる状態であれば、低電力モードにしておくのがよいでしょう。
移行する方法は、複合機の種類によって異なりますが、ボタン操作やタッチパネル操作で移行する方法のほか、時間によっても設定できるようになっています。
但し、コピーや印刷するための稼働モードへ復帰の際に、最も高い電力を要しますので、稼働の際は、まとめて作業することをおすすめします。
稼働しないときは極力、低電力モードに切り替えておくようにしましょう。
『オフィスが無人の場合はスリープモード』
オフィスに誰もいない、しばらく稼働しないことがあらかじめ分かっているのであれば、スリープモードがおすすめ。前述したように、低電力モードでは、FAXを受信し自動で印刷をしてしまう可能性があります。
誰もいない、即座に確認できる状態にないのであれば、高い電力を使い続けるのはもったいないですよね。
そこで、スリープモードの出番です。
今では、販売されているほぼ全ての複合機に「スリープモード」機能が備わっているはずですので、お昼休みの時間帯や就業時間を過ぎてオフィスに誰もいない時間帯には、スリープモードにしておきましょう。
移行方法は、定時になったら即移行するよう、低電力モードと同じく時間を設定しておくと効果的です。
低電力モードやスリープモードの節電効果はごくわずかなものですが、長期的に考えれば電気代の節約に繋がるといえるでしょう。
さいごに|複合機のスリープモードと低電力モードの違いを把握しておこう!
以上が、複合機の各モードの説明でした。
複合機のスリープモードと低電力モードの違いについてまとめますと、複合機の動作内容が変化し、消費電力も変わってくるということになります。
状況に応じて、以下のようにこまめに切り替えるとよいでしょう。
- 継続的・連続的に稼働するなら、待機モード。
- 時折、FAXを受信・印刷する程度であれば、低電力モード。
- 誰もいない状態には、スリープモード。
この3点を心がけ、自分のため・オフィスのため・地球のために、余計な電気は使わないようにしましょう。
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