NTLMとは?複合機のエラー発生時の対処法を紹介!
コピーやFAXなど、さまざまな機能が集約されている複合機。
しかし、ネットワークに繋がっていることで脅威や内部要因などの間接的な影響により、情報が流出してしまうリスクがあります。
そのため、複合機に認証システムを導入している企業も少なくありません。
本記事では、利用者認証方式の1つであるNTLMの特徴や必要性、また認証時エラーの対処法などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機におけるNTLMの必要性について解説!
NTLMとはどういった認証方式なのでしょうか。
ここでは、NTLMの特徴や複合機における必要性について解説しています。
それでは、詳しくみていきましょう。
『NTLMとは』
1993年にWindowsNT3.1で導入されたのがNTLM認証。
「NT LAN Manager authentication」の略で、従来のLM認証(LAN Manager)に代わるWindowsネットワークで標準的に用いられる利用者認証方式として、Microsoft社が採用したセキュリティプロトコルです。
Windows2000以降(Windows NT 4.0)は、より安全性を高めたNTLMバージョン2(NTLMv2)となっており、複合機にも搭載されています。
ネットワークに繋がるクライアント情報を1度、クライアント情報を持たないサーバー側からアクセスすべきかどうか判断していることが特徴。
主に、企業内ネットワークなどで利用者のアカウント情報を集中管理しているドメインコントローラにログオンしたり、共有フォルダや共有プリンタなどにアクセスしたりする際の認証方式として使われています。
現在は、Kerberos認証が標準となった背景から、Kerberosが使えない状況などで広く利用され続けています。
『複合機における必要性』
複合機で、なぜNTLM認証などの利用者認証が必要になるのでしょうか。
結論からいえば、複合機から情報が流出してしまうリスクがあるため。誰でも利用できる複合機は、常に情報漏えいの危険性が潜んでいます。
もともと複合機は、構造上、データを保存したままの状態にすることが可能。
もし、機密情報が残っている状態で誰でも利用できるようであれば、機密情報が簡単に社外に持ち出されてしまうこともあり得ます。
NTLMのような技術を活用して利用時に認証を設定しておけば、誰でも操作することはできないため、情報セキュリティが強化できます。
また、それ以外にも「誰がどれくらい利用しているか把握できる」「よく使う機能をショートカット化できる」というようなメリットがあります。
利用状況が把握できるようになれば、無駄な印刷が減らせたり印刷コストが削減できたりします。
また、機能のショートカット化で業務効率の効率化が図れるため、おすすめです。
複合機のNTLM認証でエラーが発生する際の原因と対処法を紹介!
複合機を使う際、NTLM認証でエラーが発生することがあります。
エラーが発生すれば当然、複合機は利用できません。
ここでは、なぜNTLM認証でエラーが発生するのか、またエラー発生時の対処法について解説します。
『NTLM認証でエラーが発生する原因』
複合機のNTLM認証でエラーが発生する理由は、古いバージョンを使っているため。バージョンが古いと認証エラーが発生するだけでなく、脆弱性もみられます。
またクライアントサーバーとDCサーバー、またはワークグループサーバーの間に時間差がある場合も、エラー発生に起因します。
その他、複合機でNTLM認証のエラーが発生した場合、下記のことも原因として挙げられます。
- 複合機側で機械管理者のID/パスワードが変更されている
- パスワードの入力上限回数を超えてしまいロックされた
後述するNTLM認証のエラー発生時の対処法を実践して、業務の停滞を回避しましょう。
『NTLM認証におけるエラー発生時の対処法』
バージョンが古いことがエラーの原因であれば、新しくアップデートすることで、NTLM認証のエラー発生を防げます。
またIDやパスワード、権限などに起因するNTLM認証エラーは、下記のことを実践して対処しましょう。
- 機械管理者のID/パスワードを確認する
- 複合機の電源を一度切る
複合機でNTLM認証を採用している場合、エラーを回避するためにも、常に最新バージョンに更新することは重要です。
さいごに|複合機におけるNTLMのバージョンを確認しよう!
Windowsのネットワーク認証でユーザーを管理しているオフィスであれば、NTLM認証がある複合機を導入することで、個別のユーザー登録をする必要がなくなり業務を円滑に行えます。
Windowsネットワークでの利用者認証方式のため、Windows以外のパソコンと複合機を接続していると活用できないという欠点はありますが、活用できればセキュリティを強化することが可能。
ただし、導入したままアップデートしていない場合は、エラーが発生する危険性が伴うため注意しなければなりません。
常にバージョンの確認とアップデートを忘れないようにしてください。
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