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複合機からする変な匂いは大丈夫?オゾン臭の原因なども解説!

普通に複合機を使っていると、ときどき「変な匂い」がすることがあります。

 

しかし、普段の印刷中に匂いを意識することはほとんどありません。

 

そのため、多くの方があまり気にすることなく、何も対策を取らないこともあります。

 

その変な匂いを、魚の生臭さのように感じる場合もあるでしょう。

 

こうしたにおいを感じたとき、「これって大丈夫なの?」と不安に思うこともありますよね。

 

結論から申しまして、複合機の匂いは人体に何ら影響ありませんのでご安心して大丈夫です。

 

本記事では、複合機から発生する変な匂い(オゾン臭)について解説しています。

 

ぜひ、最後までご覧ください。

 

複合機からする変な匂いは人体に影響はない?

複合機からする変な匂いは人体に影響はない?

 

変な匂いの正体は、実は「オゾン臭」なのです。

 

オゾン(化学式:O₃)は大気中に微量存在し、酸素原子が3つ結びついてできています。

 

高濃度になると私たちの健康に悪影響を与える可能性がありますが、通常、複合機が発するオゾンの濃度は非常に低いため人体に対する影響はほとんどありません。

 

厚生労働省によると実際、低濃度のオゾンは畜産や医療、農業などの分野で利用されることもあります。

 

しかし、濃度が高くなると上気道への刺激や呼吸困難など、健康に悪影響を及ぼすことがあるため十分に注意する必要があります。

 

ちなみに作業環境基準値は0.1ppm以下であり、これを超えることはほとんどありません。

 

そのため、オゾン臭がする場合でもその濃度が基準を超えない限り、健康に影響を与える心配は少ないといえるでしょう。

 

 

『どんなときに複合機から変な匂いがする?』

複合機が長時間使用されると、特に印刷をたくさん行った後や換気が不十分な部屋では、変な匂いが発生することがあります。

 

原因としては、主に下記の3つが挙げられます。

 

  • ドラムユニットの加熱による匂い
  • トナーの過熱
  • トナーの詰まりや劣化

 

ドラムユニットやトナーが過熱することで、機器内部で異常が発生すると焦げたゴムのような匂いがすることがあります。

 

内部の部品が故障している可能性もあるため、早めの点検が必要です。

 

もし、トナーが詰まったり長期間使用されたりすると高温状態に達し、焦げた匂いや異臭を放つことがあります。

 

機器が適切にメンテナンスされていない場合や長時間使用された場合に起こりやすい現象といえるため、早急に対処しなければなりません。

 

匂いが気になる場合は機器の故障を疑い、早めに点検を行うことをおすすめします。

 

定期的なメンテナンスを行えば、オフィスの作業環境も快適に保てるでしょう。

 

 

『変な匂いがする原因』

複合機から変な匂いが発生する主な原因には、いくつかの要因が考えられます。

 

ここでは、下記の3つのポイントで解説しています。

 

  • コロナ放電
  • 経年劣化
  • 異物混入

 

深堀りして、詳しくみていきましょう。

 

コロナ放電(レーザータイプ機種)

レーザータイプの複合機では、印刷時にコロナ放電が発生することがあります。

 

この放電が原因で、青臭い匂いや生臭い匂いが発生することがあります。

 

 

機器の経年劣化や部品の不具合

長期間使用されたトナーや印刷部品が劣化し、機器内部の温度が上昇すると焦げ臭い匂いが発生することがあります。

 

 

異物の混入

紙くずやホコリなどが機械内部に入り込んだ場合、それらが加熱されて異臭を発することがあります。

 

これらの問題が発生すると匂いだけでなく、機械の性能にも影響を与えることがあります。

 

定期的なメンテナンスと点検を早急に行い、こうした問題を未然に防いでください。

 

 

複合機からする変な匂いの正体「オゾン臭」とは?

複合機からする変な匂いの正体「オゾン臭」とは?

 

オゾン臭とは、オゾン(O₃)が放つ特有の匂いです。

 

酸素(O₂)分子が3つの酸素原子から構成されている気体で、その強い酸化作用が特徴。大気中で非常に微量で存在しており、自然界では雷の発生や森林のなかなどで生成されることがよくあります。

 

人によって感じ方も違うため、そのときの環境によっては「何か大きな問題かも?」と勘違いしてしまう場合もあるでしょう。

 

そこで、一体どんな匂いなのか?一般的な感じ方やその影響について深堀りしていきます。

 

 

『オゾン臭の匂いの感じ方』

オゾン臭は、複合機やプリンターの内部で発生します。

 

複合機が印刷を行う際に、高温や電気的な放電が起こることでオゾンが生成されることがあるのです。

 

レーザータイプの複合機ではコロナ放電という現象が発生することがあり、この放電がオゾンを生成します。

 

このため、レーザー式複合機ではオゾン臭を感じることが一般的。そもそも匂いは、人によって感じ方が違います。

 

例えば、プールのような青臭い匂いを感じるかもしれませんし、別の方は生臭い魚のような匂いを感じることもあります。

 

これは、オゾン臭が人の嗅覚に与える影響が個人差によるため。例えば、強く感じる方は空気中のオゾン濃度に敏感である可能性があります。

 

一方で、普段からオゾンに触れることが多い環境(高地、海岸など)にいる方は、匂いをあまり感じないこともあります。

 

 

『複合機におけるオゾン臭の発生場所』

複合機から発生するオゾン臭は内部からです。

 

そもそも、大気中の濃度に比べて非常に低いレベルであるため、人間の健康に害を及ぼすことはありません。

 

しかし、長時間にわたりオゾン濃度が高い環境にいると頭痛や喉の痛み、目のかゆみなどの軽い症状が現れることがあります。

 

高濃度に曝露されたときに起こることがあるため、注意しなければなりません。

 

オゾンは非常に反応性が高く空気中の不純物と反応しやすいため、換気が不十分な部屋では匂いが長時間残りやすいという特徴があります。

 

また、濃度が高くなると室内の他の物質にも影響を与える可能性があり、家具やカーテン、壁などに臭いが残ることもあります。

 

たまに換気を行って、オフィス内のオゾン濃度を低く保つようにしてください。

 

 

『オゾン臭がしたときの対処法』

オゾン臭を感じたとき、最優先するべき対処法としては換気です。

 

換気をすることでオフィス内の空気と外の新鮮な空気を入れ替え、濃度を下げることができます。

 

複合機が設置されているオフィス内の窓を開けることが効果的。また、換気扇やエアコンの換気機能を活用することで、さらに空気の流れを変えることもできます。

 

換気を行う際は、少なくとも15分から30分、オゾン臭がある程度消えるまで行ってください。

 

他にも、フィルターの活用や観葉植物もおすすめです。

 

 

フィルターを活用して予防

オゾン臭を軽減するための対策として、複合機の排気口にフィルターを取り付ける方法があります。

 

複合機が放出するオゾンやその他の微粒子を効果的に除去することができます。

 

例えば、HEPAフィルターや活性炭フィルターを使うことで他の有害物質も取り除くことができるため、オフィス内の空気質を改善することもできます。

 

フィルターの選定や設置方法についてわからない場合は、複合機メーカーやリース会社に相談して、どのようにすべきか教えてもらうようにしてください。

 

最近では、オゾンの発生を抑えるために設計された「オゾンフリー設計」の複合機も販売されています。

 

これらの機種を使用することで匂いを軽減し、より快適なオフィス環境をつくりやすくなります。

 

 

換気以外の対策

換気やフィルター設置だけでは十分でない場合、室内植物を置くこともおすすめです。

 

一部の室内植物(サンセベリアやポトスなど)は、空気中の有害物質を吸収する効果があるとされています。

 

これらをオフィス内に置くことで、オゾンや他の化学物質を自然に除去しやすくなります。

 

他にも、高濃度で発生しているかどうかを把握するためにオゾン測定器を使うことも一つの手段。濃度をモニタリングし基準値を超えていないか確認することで、より的確な対策を取れるようになります。

 

そして、 定期的なメンテナンスがオゾン臭を予防するためにも重要。トナーの詰まりや機器内部の汚れが原因で匂いが発生することもあるため、複合機のメンテナンスを怠らず問題が発生する前に早期に対応することをおすすめします。

 

 

複合機の匂い(オゾン臭)はコピー機やプリンターと同じ?

複合機の匂い(オゾン臭)はコピー機やプリンターと同じ?

 

匂いの強さが異なるのかどうか知っておけば、複合機からしたときに対処しやすくなりますよね。

 

そもそも複合機とコピー機、プリンターで匂いは同じなのでしょうか。

 

結論からいえば、機種によって違います。

 

詳しくみていきましょう。

 

 

『複合機とコピー機との匂いの違い』

複合機とコピー機では、発生する匂いの強さが異なる場合があります。

 

レーザータイプの複合機ではオゾンが発生することがあり、一般的にはこれが匂いの原因となります。

 

インクジェットタイプの機器では発生しないため、変な匂いはあまり感じません。

 

ただし、最近の複合機には匂いを抑えるためのオゾンフリー技術が搭載されていることがあるため、新しい機種に変更することで匂いを回避することが可能です。

 

 

『複合機とプリンターとの匂いの違い』

複合機とプリンターでも、前述のコピー機と同様に発生する匂いの強さが異なります。

 

しかし、オゾンフリー設計の機種であれば、においの違いはほぼ感じにくいでしょう。

 

そもそもオゾンフリー設計とは、従来の帯電方式と比較してオゾンの発生を測定が難しいレベルまで軽減できるようにすることを目的にした設計のこと。近年、複合機メーカー各社で設計開発が順次進んでいます。

 

そのため、従来の機種にくらべるとかなり測定が難しいレベルまで改善されているのが現状です。

 

 

さいごに|複合機の匂い(オゾン臭)は人体に影響ない!

さいごに|複合機の匂い(オゾン臭)は人体に影響ない!

 

今回は、複合機からする変な匂いについて解説してきました。

 

オゾン臭とも呼ばれる複合機からの匂いは、人体に与える影響はかなり少ないといってもよいでしょう。

 

もし、強烈に変な匂いがした際は換気をおすすめします。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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