複合機のパフォーマンスチャージとは?考え方と算出方法について解説!
複合機のランニングコストを節約したい、企業担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、複合機のパフォーマンスチャージの仕組みや注意点について解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機のパフォーマンスチャージとは?算出方法についても解説!
複合機やコピー機において、パフォーマンスチャージはカウンター料金として別名で呼ばれることもあり同義として扱われます。
企業にとって運営にかかるランニングコストのひとつで、経費として計上する際の勘定科目は「消耗品費」です。
カウンター料金や勘定科目については、下記の関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご確認ください。
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ここでは、複合機のパフォーマンスチャージの算出方法について解説しています。
算出方法を知ることによって、会社における適切な運用コストを考えていきましょう。
『パフォーマンスチャージとは』
複合機の印刷枚数に応じて発生する料金のことで、1枚印刷するごとに発生してくる印刷費用です。
リース契約や保守契約を結んだ場合、毎月の印刷枚数に応じて料金が請求される仕組みとなっています。
企業のオフィスで日常的に使用されている複合機には、導入コストだけではなく、使用量に応じた運用コストが発生してきます。
運用にかかるコストで代表的なものといえます。
企業のオフィスに欠かせない複合機ですが、導入コストだけでなく、運用にかかるコストも重要なポイントとなります。
一般的にパフォーマンスチャージは「モノクロ印刷」と「カラー印刷」で異なる料金が設定されています。
ちなみに、カラー印刷は「2色カラー」と「フルカラー」にさらに分類されます。
一般的にはモノクロ、2色カラー、フルカラーの順に、かかってくる料金は高くなりがちです。
印刷するたびに発生するこの料金体系を詳しく理解することは会社を運営するうえで重要。適切に利用することで、コストの削減にも繋がるでしょう。
『パフォーマンスチャージ算出における考え方』
カウンター料金の考え方と同義でもあるパフォーマンスチャージの算出方法は、基本的に下記の公式にて当てはめて算出します。
毎月の印刷枚数×カウンター単価=パフォーマンスチャージ
つまり、コピーやプリントを1枚するごとに感光体やトナーなどの消耗品代、修理代、メンテナンス費用をまとめて平均化したものです。
算出方法を理解するにあたって、毎月の印刷枚数とカウンター単価は把握しておくべき内容です。
複合機の運用コスト(ランニングコスト)にもなるため、経費の無駄や削減を目指すなら知っておいた方がよいでしょう。
また、印刷時にカラーとモノクロでも少し考え方に違いがあるため、もう少し深堀りしていきます。
パフォーマンスチャージの算出方法
1枚当たりの単価(カウンター単価)は、複合機の機種ごとに設定されておりモノクロとカラーでも違います。
そもそも、カウンター数(印刷枚数)として実際に印刷、もしくはコピーした枚数(カウンターで計測)で前述した公式に当てはめて算出します。
例として、算出方法を下記で考えてみます。
- モノクロ単価:1枚あたり約1.5円、カラー単価:1枚あたり約15円
- モノクロ印刷2,000枚、カラー印刷500枚
すると、合計料金は、下記の計算式となります。
(1.5円×2,000枚)+(15円×500枚)=3,000円+7,500=10,500円
結果として、10,500円です。
モノクロ印刷とカラー印刷における価格差
複合機印刷において、モノクロとカラーでも料金に違いがあります。
- モノクロ印刷:1枚あたり約0.5円~2円
- カラー印刷:1枚あたり約6円~15円
メーカーや保守契約内容によっても違いがありますが、モノクロ印刷とカラー印刷では相場に価格差があり、運用コストの面で注意しなければなりません。
『基本料金と超過料金』
パフォーマンスチャージには基本料金と超過料金があります。
リース契約や保守契約を結ぶ際に、この基本料金と超過料金の設定が行われます。
ここでは、基本料金と超過料金について深堀りしていきます。
下記の考え方を加味して基本料金や超過料金が算出されます。
基本料金
前述のとおり、パフォーマンスチャージの基本料金とは、毎月一定枚数までの印刷に対して発生する定額の料金のことをいいます。
そもそも、契約時に設定され「モノクロ印刷3,000枚まで」「カラー印刷500枚まで」といったように上限枚数が決められます。
上限枚数以内であれば追加で料金はかからず、追加の印刷コストがかからず基本料金の範囲内で印刷可能。リース契約や保守契約に組み込まれており、月額料金の一部に含まれていることが原則です。
超過料金
基本料金で印刷できる印刷枚数を超えた場合、超過料金が発生してきます。
超過料金は1枚ごとに課金される仕組みになっている場合が多く、契約内容によっても異なるため注意が必要。例えば、印刷枚数に応じて加算され「基本料金の上限を超えたモノクロ印刷は1枚あたり1円、カラー印刷は1枚あたり15円」といったように追加のコストがかかってきます。
また、料金体系が契約ごとに異なり、リース契約や保守のプランによって超過料金の単価が違います。
複合機のパフォーマンスチャージにおける注意点は?6つのポイントで解説!
複合機やコピー機におけるコスト管理は重要で、印刷枚数にかかる費用についてはよく理解しておかなければなりません。
どうしても、数字や計算の考え方と結びつける必要もあり、会社の経営にも影響する話です。
パフォーマンスチャージはカウンター料金ともいわれているとおり、会社のランニングコストに影響しやすいため注意深く運営するとともに、慎重な判断が求められます。
ここでは、下記のようなポイントで、複合機のパフォーマンスチャージにおける注意点を解説しています。
- 料金の請求が月単位
- 契約期間が有限
- パフォーマンスチャージ料が上がる場合もある
- 基本料金
- モノクロ印刷とカラー印刷
- 経年劣化
これらの注意点を知ることで、複合機故障時の対応や注意点を理解し複合機を適切に利用できるようになります。
詳しくみていきましょう。
『請求が月単位』
複合機の印刷にかかる費用は、毎月の使用量にもとづいて請求されます。
月末に集計された印刷枚数などにもとづき、前述した算定方法(毎月の印刷枚数×カウンター単価=パフォーマンスチャージ)にて料金が計算されます。
ただし、テスト印刷(性能確認や動作チェックのための印刷)や不良出力(品質が不良だったり、誤って印刷されたもの)は、料金に含まれません。
これらの出力については控除され、実際の請求額に反映されないため、無駄な費用をかけないで済みます。
『契約期間は5年で以降は1年単位で自動更新』
複合機のパフォーマンスチャージにおける契約は通常、5年の期間で結ばれます。
この期間中、契約内容や料金は安定していますが、5年が経過した後は契約が1年単位で自動的に更新されます。
契約更新時に特に解約の意思を示さない限り、更新手続きが自動的に行われるため、更新後の条件や料金変更については注意しなければなりません。
『6年目はパフォーマンスチャージが8%上乗せ』
契約が6年目に入ると、パフォーマンスチャージ料金が8%上乗せされます。
これは契約の更新時に適用される料金変更で、契約が長期にわたることにより、サービス提供者が料金を見直すことが一般的です。
6年目以降は高くなるため、会社運営にかかる予算に影響を与える可能性があり注意が必要です。
『基本料金の違い』
前述したとおり、パフォーマンスチャージには「基本料金と超過料金」があります。
この2つの料金体系を詳しく理解し、適切に利用することでコストの削減になるでしょう。
『カラーとモノクロでカウンター料金が違う』
パフォーマンスチャージの算出方法でもふれたとおり、モノクロ印刷とカラー印刷ではカウンター料金が違い「モノクロ<2色カラー<フルカラー」の順番で高くなってくるのが原則です。
1枚印刷するあたり、約15円ほど変わってくるので注意が必要。印刷費用を抑えたい方はモノクロ印刷を利用し、印刷品質にこだわりたい方はカラー印刷を利用するなど、目的に応じて利用を考えてみましょう。
『経年劣化に伴う故障に注意』
複合機は継続的な利用や経年劣化に伴い紙詰まりが起こってしまったり、印刷物に黒い線や点のようなものが入ってしまう、などのトラブルにあう場面がでてきます。
このようなトラブルにあった場合、業者に修理依頼を行う必要があります。
ですが、基本的には消耗品代、修理代、メンテナンス費用が含まれていることが多いため、急なトラブル時でも十分なサポートを受けることができます。
さいごに|複合機のパフォーマンスチャージを意識して業務にかかるコストを削減しよう!
今回は、複合機のパフォーマンスチャージについて解説してきました。
複合機のパフォーマンスチャージ(カウンター料金)は、業務のなかで意識しずらいコストですが、長期的にみると企業の経費に大きく影響を及ぼしてしまいます。
複合機のランニングコストを意識し、適切な契約や印刷管理を行うことで経費を削減しやすいです。
保守契約内容の見直しや運用時における社内ルールの設定、さらにはデータ管理を徹底することで無駄な出費を抑えながら、効率的な業務を目指しましょう。
ぜひこの機会に、複合機にかかる費用を意識しながら業務の効率化に努めてみてください。
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