サムスンとシャープが複合機業界に与えかけた影響
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サムスンとシャープが複合機業界に与えかけた影響
業務用フルオプションA3カラー複合機を月額6,900円で
リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
皆さんはちょっと前に「シャープの複合機事業をサムスンと共同で行う!」という様なニュースを見た事はないでしょうか?
知らない方の為に説明すると、当時はまだ民主党が第一党として日本を指揮していました。
それはそれはデフレの真っ只中で、家電産業は大打撃を受けていたのです。
私のユーザー様も大打撃を受けて倒産してしまったとこもあります。
もちろん私自身ユーザー様の味方であるので、民主党の開き直りには失望と怒りの念がありましたね。
もちろんシャープも凄まじい影響を受けており、潰れるのでは?と噂される程でした。
そんなシャープを救ってくれたのがサムスンです。
スマホであるギャラクシーの液晶にシャープ製の物が使われており、足を向けて寝れない状態でした。
日本のテレビでも連日「サムスンすゲー!!」という内容の番組が飛び交ってましたね。
それでも業績に回復の兆しは見えず、サムスンから支援を貰う為にシャープが交渉していたのです。
ただ、向こうもタダで支援をするはずもなく、 交換条件として提示されたのが「複合機事業に関わらせろ!」
というものでした。
結論から言えば、これは中止になりました。
日本の複合機は最高峰レベルの耐久性と精度をもっており、そのほとんどの特許は「リコー」「キャノン」「ゼロックス」で占めています。
その3社からシャープに圧力がかかり、中止という結果になりました。
特許が使えなくなったら複合機事業がまる事なくなりますからね。
基本的にその3社はそこまで厳しく特許を管理しておりませんが、この件に関してはライバル同士手を組んだ形です。
それもそのはず。
日本の複合機ビジネスは信頼を築いて現在の地位にあるので、サムスンの様に販売価格だけ激安で保守サービスが家電レベルだったら、 業界全体の損失になりますから。
ちなみに、特許の話を持ち出された時シャープはまずいと思ったものの、サムスン幹部は楽観的で「なんとかなるだろ」的な考えだったと噂されています。
世の中の流れを簡単に書けばこんな感じです。
複合機業界に勤しむ者としては、数年に1度あるかないかの衝撃的な事件でした。
当時の民主党政権時でシャープの事業のほとんどは赤字でしたが、唯一複写機事業は黒字と言われてましたので、
光化学レンズの技術と合わせて手に入るならサムスンも喉から手が出るぐらい欲しい事業でしたね。
現在シャープはインフレのおかげでだいぶ回復してきて、逆にサムスンが業績を落としていますので、政権次第で国が転覆するという恐怖が分かった3年間でした。
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