複合機6,900円以下

シャープ複合機の総合点を発表!耐久性が悪い評判って本当?

シャープの複合機の評価

シャープの複合機の評価
本体価格 ★★★☆☆
カウンター料 ★★★☆☆
耐久性 ★★★☆☆
メンテの速さ ★★★☆☆
色写り ★★★☆☆
シェア ★★★☆☆
(NO4)
拠点数 ★★★☆☆
(約158)
総合 ★21個(7位)

 

>>他メーカーのランキング一覧

 

 

 

シャープの独自路線

 

複合機メーカーはそれぞれ独自路線を歩んでいます。

 

その中で、シャープの独自路線と言えば「優秀で勢力的な代理店を抱き込む」事が上手い印象です。

 

今の時代、複合機の各メーカーは貢献してくれた代理店を守る事を意識しており、同じメーカーの複合機を代理店を変えて入替は出来ない!という保守的な制約があります。

 

その点、シャープは上記の様な縛りがない為、拡販的な代理店の足枷にする様な事は極力しないのです。

 

既存の代理店からクレームがあったとしても「それはおたくがちゃんとお客様と信頼関係が出来てないからでしょ?」というスタンスなんですね。

 

その為、大手販売店は物凄くアクティブに営業活動が出来るのです。

 

そのアクティブな営業の途中で、お客様からのクレームがあったとしても、それは仕方がない事として、他メーカーだったら取引停止レベルの事でも厳重注意や仕切り価格のアップで済みます。

 

 

 

本体価格

 

シャープの本体価格は販売店によっては相当安く出す事がありますが、それはどうしても台数を吐きたい時の話で、基本的には高いです。

 

というのも、シャープ製複合機をメインで扱っている会社の多くはお客様を見て価格を決める傾向が強いのです。

 

要するに高く売れるところには高く売るというスタンスですね。その為、★3にしています。

 

先ほどの独自路線で書いた様にシャープ代理店の営業は物凄いですからね。

 

テレアポで掛かってくる複合機の営業の9割はシャープ製の複合機ではないでしょうか?

 

 

 

カウンター料金

 

カウンター料金も普通です。

 

ただ、過去の歴史を遡れば、シャープの複合機がカウンタービジネスを終わらせるきっかけになった事は間違いないです。

 

ほんの10年前ぐらいまでは、モノクロカウンター料金が8円とか掛かっていました。
それをシャープが3円で出せる様に仕向けて、他メーカーもそれに引っ張られる形で下がってきた過去があります。

 

今でも「シャープ=安い」と思っている企業さんは多いです。

 

 

 

耐久性

 

先ほどの話でシャープ=安いと書きましたが、実を言うと安くせざるを得ない事情がありました。

 

それは耐久性が低いというデメリットがあるからです。

 

今ではだいぶ改善はされてきたものの、他メーカーと比べて耐久性が良いという事はありません。

 

私のユーザー様でも紙詰まりやその他のトラブルが多すぎてどうにもならないから変えてくれ!という相談は過去何回も受けた経験があります。

 

体感として4年目以降からその様なトラブルが各段に増えますね。

 

それから弊社ではシャープの販売は控える様にしています。

 

 

 

メンテナンスの速さ

 

メンテナンスも極々普通ですね。

 

大体訪問依頼を受けてから6時間以内に来る感じでしょうか?

 

他のメーカーだと「○○さんのメンテナンス対応が良いからメーカーを変えたくない」という声が結構ありますが、シャープではそういった声を聞いた事がないので、可もなく不可もなくという事でしょう。

 

 

 

色写り

 

比較的色写りも良くはありません。

 

複合機メーカーから言っても下から数えた方が速いでしょう。

 

しかし、一般的なオフィスで使う分であったら、何ら問題のないレベルです。

 

あくまで、デザイナー業の方が発色の良さとか原色の再現度等の我々が気にする事のないレベルでの色写りという事なので、業務用複合機であったらどのメーカーでも大丈夫です。

 

 

 

国内シェア

 

今まで書いた中ではあまりぱっとしない印象だと思いますが、実は国内シェアで4位なんです。

 

これには実はカラクリがあって、シャープの複合機は、全てのファミリーマートの店舗に入っているので、そこでシェア数の底上げがされているのです。

 

シャープの販売店のトークとして「シャープの複合機はコンビニに入っているので耐久性も安心ですよ!」というトークがあります。

 

しかし、コンビニの複合機は、性質上使用頻度が少ないので、耐久性が低くても問題はないんですね。

 

あくまでどれだけ安く出せるか?が重要になってくるのです。

 

 

 

拠点数

 

拠点数は流石に下位メーカーの中では一番シェアが高いので、拠点もそれなりですね。

 

ただ、過去に台湾企業の鴻海(ホンハイ)に買収されたという経緯があります。

 

海外企業は、経営判断が迅速で、見切りを付けるのも早いです。

 

一時期、光通信出身の社長の間で噂になったのが、メンテナンスマンを減らしている!という事です。

 

先ほど書いた通り、弊社では現在シャープをほとんど売っていないので、実状はどうか分かりません。

 

拠点数は多いが、メンテナンスマンが少なくなっているという事があるかもしれませんね。

 

 

 

総合(まとめ)

 

評価の通り、シャープの複合機の評判はイマイチぱっとしません

 

それから、複合機の中古で出回る複合機メーカーはシャープが大半です。

コラム:中古複合機のメリット・デメリットは?カウンター料金が新品の3倍?

 

中古を販売している業者のホームページを見てもらえれば、簡単に分かる結果です。

 

以前に知り合いの業者に何で「シャープばかりが世の中に出回るの?」と聞いた事がありますが、「そんなんシャープの複合機を手放す奴が多いからに決まってるじゃん!」という当たり前の回答が返ってきました。

 

まあ シェアも比較的に多いし、不具合のある機種も多いので中古市場はシャープばかりなのだそうです

 

ちなみに、私は元々シャープの複合機の販売店に務めていましたので、他サイトの様なヨイショ的な内容ではなく、割と実体験に基づいています。

 

 

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業界歴10年以上の生粋の複合機営業マン。勤めていたOA機器会社のあまりの悪徳営業っぷりに嫌気がさし「株式会社じむや」を設立。 複合機業界の赤裸々なコラムを発信し続け、価格崩壊を招いた張本人。 競合他社から2週間に1回はクレームが入る程の激安正直価格で複合機を全国にリース販売しています。

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