複合機のゴミとして捨てる場合はどうする?廃棄前に確認すべきことと注意点についても解説!
業務用複合機の捨て方としては、メーカーに依頼して処分してもらうことが一般的です。
本記事では、複合機の捨て方や廃棄前に確認すべきポイントについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
複合機の捨て方とは?廃棄する前に確認すべきポイントも紹介!
現代において業務用複合機などのオフィス機器は、レンタルやリースで導入することが主流です。
リースやレンタルであれば、何らかの理由で現在使用している複合機を廃棄することになっても取引している会社に返却すればよいため、捨て方で心配する必要はありません。
しかし、最初から購入して導入した場合やリース期間終了時に返却ではなく購入することにした場合は、その複合機の捨て方については考えておく必要があります。
その理由は、業務用複合機は家庭用ゴミのように簡単には捨てられないため。それでは使用している業務用複合機を捨てる場合は、どうすればよいのでしょうか?
ここでは、複合機の捨て方と廃棄前のポイントを解説しています。
『複合機の捨て方』
家庭用プリンターやコピー機であればそれほど大きくはないため、捨て方で悩むことはないでしょう。
そもそも家庭用プリンターやコピー機は粗大ゴミ扱いにしている自治体がほとんどなので、粗大ゴミの回収日に出すだけです。
ただし、回収時に手数料が必要だったり、事前に廃棄の申し込みをしておかなければならない自治体もあるため注意しましょう。
そんな捨て方であまり悩まなくてもよい家庭用プリンターやコピー機とは異なり、業務用複合機は自治体のゴミ回収では回収してもらえません。
それでは、廃棄するのにどのような捨て方をすればよいのでしょうか。
ポイントとしては、下記の3つが挙げられます。
- リース契約の複合機は利用規約に基づいて処分する
- 購入したメーカーに回収を依頼する
- リサイクルショップで売却する
まず、使用している複合機がリース契約したものであれば、リース会社に契約を終了することを伝えれば会社が回収してくれます。そのため、自ら捨てなくても問題ありません。
捨て方を考えなければならないのは購入した複合機だった場合ですが、メーカーのなかには自社製品の回収・処分を行っているケースがあります。
廃棄したい複合機が、その自社製品の回収・処分を行っているメーカーのものであれば、メーカーのサービスセンターに連絡すれば回収してもらえるでしょう。
しかし、使用している複合機のメーカーが回収・処分サービスを行っていなかったら捨てられません。
その場合、まだ故障や不調が発生していない複合機であれば、リサイクルショップで買い取ってもらえることもあるため、そのような手段も検討するのもよいでしょう。
もし買取不可だった場合には、産業廃棄物専門業者や不用品回収業者に依頼すれば、回収・処分してもらえます。
産業廃棄物専門業者や不用品回収業者に依頼して回収・処分してもらう場合、依頼料の他に運搬出張費や廃品処分費などもかかります。
これらの料金は業者によって異なりますし、複合機の回収・処分をしている業者のなかには悪徳業者も少なからずいるため、業者の下調べをしてから依頼するように注意してください。
『廃棄前のチェックポイント』
業務用複合機を廃棄する場合には、「内部データの消去」「メモリーカードの確認」の観点で注意が必要です。
複合機には、これまで使ってきたさまざまなデータが保存されています。
そのなかには、取引相手の住所やこれまで印刷した資料の履歴など外部に漏れてはいけないデータもあるはずです。
使用データ・情報は複合機内にあるHDDに保存されているため、廃棄前には必ずHDDに保存されているデータはすべて消しておきましょう。
HDD内のデータ消去は、複合機に備わっているデータの初期化機能を使うことで可能。また、データ消去の専門ソフトもあります。
もし、消去したけど復元されないか心配というのであれば、複合機からHDDを取り出してハンマーなどで破壊すれば確実に消去できます。
その他、複合機のなかにはメモリーカードにデータを保存するタイプのものもあるため、そうしたタイプはメモリーカードを入れたままにしていないかよく確認しましょう。
また、廃棄を考えている複合機がリースで借りたものであった場合、勝手に廃棄したら契約違反となってしまう恐れがあるため注意が必要。
リース契約している複合機は、契約会社のものです。
廃棄する前に、その複合機が自社で購入したものか、リースで借りたものか事前に確認しておきましょう。
複合機を廃棄する際にかかる費用相場はどのくらい?捨て方の流れも紹介!
前述したように、自社製品の回収・処分を行っているメーカーがあります。
廃棄を考えている複合機が、その自社製品の回収・処分を行っているメーカーであれば、捨て方で悩むことはないでしょう。
ちなみに国内シェア率が高い大手複合機メーカーといえば、「Cannon」「SHARP」「RICOH」がその代表として挙げられますが、自社製品の回収・処分を行っています。
ただし、このサービスは無料ではありません。産業廃棄物専門業者や不用品回収業者への依頼と同じく、回収料や処分料が必要です。
そして、この回収料や処分料はメーカーや、処分する複合機の重量などによって違ってきます。
そのため、産業廃棄物専門業者や不用品回収業者に依頼した方が安くなることも少なくありません。
ここでは、「Cannon」「SHARP」「RICOH」に廃棄を依頼した場合にどれくらいの費用がかかるのかをまとめました。
『Canon|14,500~96,000円』
Cannonでは、オフィスで不要となった使用済みの事務機器を回収して、再利用・再資源化処理を行う「キヤノン グリーンリサイクルサービス」を行っています。そのサービスを利用すれば、廃棄を考えている複合機の回収・処分をしてもらえます。
回収・処分にかかる費用は、その機器の重さで変わります。
必要となるのは、再資源化処理費(グリーンリサイクルサービス処理費と引揚げ料金)と搬出撤去費。そして、重量区分は30kg未満から250kg〜600kg未満までの6区分です。
30kg未満の場合は合計で14,500円、250kg〜600kg未満であれば合計で96,000円です。
『SHARP|22,100~56,000円』
SHARPでは、環境保全の一環として使用済みの複合機を回収するサービスを提供しています。
機器の重さによって料金が変わるのは同じですが、Cannonは事務機器全体での料金設定だったのに対し、SHARPは複合機の回収で個別に料金が設定されています。
SHARPの廃棄費用としては回収費用と再資源化費用が必要で、重量区分は70Kg未満から300Kg以上までの4区分。70Kg未満の合計が22,100円で、300Kg以上の場合は合計で56,000円です。
また、他にも廃棄証明書発行費用として1,000円(税別)が必要です。
『RICOH|10,000~205,000円』
環境省から「広域認定制度」の認定を取得しているRICOH。広域認定制度は、製造事業者等が使用済みとなった自社製品を広域的に回収し、再生・処理を実施するための廃棄物処理法における特例制度です。
そんなRICOHも回収・処分にかかる費用は、その機器の重量で変わります。
料金の内訳は回収費と処理費で、重量区分は20kg未満から500kg以上の7区分。
20kg未満の小型複合機であれば合計で10,000円、40kg以上100kg未満の中型複写機であれば25,000円、そして500kg以上の大型複合機を回収・処分してもらう場合は合計で205,000円かかります。
さいごに|複合機の正しい捨て方を知ろう!
今回は、複合機の捨て方について解説してきました。
基本的には、家庭用ゴミのように捨てられないため廃棄方法には十分な注意が必要です。
正しい方法で捨てるようにしましょう。
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