中古複合機のメリット・デメリットは?カウンター料金が新品の3倍?
目次
中古複合機のメリットは本体価格の安さ
中古複合機のメリットは、やはり本体の「安さ」でしょう。というより、これが最大にしての唯一のメリットです。
下記に大体の相場を書きました。
ネットオークション | 5万円前後 |
保守をしない中古業者 | 8万円前後 |
保守が出来る中古業者 | 15万円前後 |
「ネットオークション>>保守をしない中古業者>>保守が出来る中古業者」
という順で価格が安いと書きましたが、具体的な相場だと上記の様な価格となります。
新品だと相場が60万ぐらいなので、それを考えるとかなり安いです。
しかし、今は新品の価格が鬼のように安くなっている 且つ リースも出来るので、新設会社でも中古を選ぶ企業は少なくなっているのが現状です。
弊社の場合だと月額6900円以下で新品がリースできます。
中古複合機のデメリット一覧
デメリット1 | リースが使えない |
デメリット2 | カウンター保守契約が出来ない場合が多い |
デメリット3 | カウンター料金が高い |
デメリット4 | 保証が基本的に1年 |
デメリット5 | 耐久性がない |
デメリット6 | 新しくても2世代前の機種 |
デメリット7 | 選べるメーカーが少ない |
ここでは中古複合機のデメリットを紹介します。
安さと引換に何を失うのか企業であったら考える必要があります。
リースが使えない
リースの仕組みは「代理店がリース会社に製品を売る」→「リース会社がエンドユーザーに貸す」という仕組みになっていますが、リースが出来る条件として、「新品である事」「保守対応が出来る事」の2点があります。
その為、業務用複合機では一般的なリースというサービスが使えないのです。
私が知る限り、全国のリース会社に例外がなく共通のルールです。
たまに、リースが出来ます!と書いてある代理店も見受けられますが、大抵はレンタルの事をリースと言っているだけなので、騙されないようにしましょう。
カウンター保守契約が出来ない場合が多い
弊社にもよく相談が来ますが「ネットで中古の複合機を買ったので、保守をして下さい。」とお問い合わせをされる方が非常に多いです。
中古の保守契約を結びたい場合の大前提は、保守が出来る中古業者から買うことが大前提です。
ですが、上記の様なオークションや安いだけのネットから中古を買ったというケースの場合は、どの代理店も門前払いです。
中古の保守契約を結びたい場合は、メーカーメンテナンスが出来ない場合が多いので、代理店が行う自社メンテになるケースがほとんどです。
中古の専門業者は、エンドユーザーに売る前に、クリーニングや事前メンテナンスをして問題ないと判断してから売るので、保守契約が出来るのです。
しかし、オークション等の複合機は、ノーメンテで状態もわからない為、業者も怖くて対応しないのです。
同じ中古でも専門業者よりオークションの方がさらに安いですが、それなりの理由があるのです。
カウンター料金が高い
中古の専門業者から複合機導入して、保守契約が出来た場合でも、もちろん新品と同じ価格では出来ません。
中古のカウンター保守料金の相場は「モノクロ3円」「フルカラー25円」「基本料金、月々3000円」です。
基本的に新品の3倍ぐらい高いと思っておけばいいでしょう。
クリーニングや事前メンテナンスをしたとしても、誰かが使ったあとですので、故障リスクは非常に高いのです。
また、新品の場合は、メーカーが商品を卸す際にも利益を抜いてますので、カウンター料金が安いという理由もありますが、中古の場合はそもそも販売価格自体が安いので、必然的にカウンター単価は高くなります。
保証が基本的に1年
中古の専門業者だとしても「保守契約を全くせずに売る業者」というのが半数近く占めます。
ちゃんとした保守契約をしないのにも関わらず「保守付き!」みたいな謳い文句で売る業者もいるので気を付けましょう。
価格的には「ネットオークション>>保守をしない中古業者>>保守が出来る中古業者」という感じです。
この様な業者の場合は、大抵1年間しか保証せず、壊れたた都度修理費を請求してきます。
耐久性がない
いくら事前メンテナンスをして販売しても、何かしらの事情で手放した機械が中古市場に流れます。
その事情として多いのが「会社を畳んだので手放した」「不具合が多くて手放した」「リース途中の入れ替えで手放した」という理由が多いです。
「会社を畳んだので手放した」という理由であったら、耐久性も期待できます。
「不具合が多くて手放した」という理由であったら、使い始めは良くても直ぐにトラブルになる事も考えられます。
「リース途中の入れ替えで手放した」という理由であったら、今のスペックじゃ物足りないから切り替るわけですから、通常よりもハードに使用しているケースが多く、将来的に故障リスクは高まります。
ちなみに、故障が頻繁にある状態の中古機だったら、業者は何かとつけて新しく購入を進めます。
しかし、エンドユーザーとしては保守契約を結んでいる以上、新しく買うという選択肢はないでしょう。
この場合、いくら保守契約を結んだとしても、契約書には「途中で打ち切れる」という趣旨の文面が必ず入っているので、あまりにもこういった状態が続く様だったら契約解除になる事もありますので、気を付けましょう。
新しくても2世代前の機種
中古市場に流れる複合機の多くは、5年前ぐらいの機種です。
新しくでも3年前ぐらいでしょう。
2012年頃から基本的な機能は変わっておりません。
しかし、ここ最近の複合機はトータルデザインに力を入れているので、外観や操作感がかなり向上されております。
選べるメーカーが少ない
基本的に保守契約ができる複合機メーカーは「シャープ」「京セラ」「キャノン」が業界の9割以上を占めます。
特にシャープ製は異常に流通しています。
「ゼロックス」「コニカミノルタ」「リコー」「東芝」というメーカーで中古はほとんど見ないです。
たまにこれらのメーカーが中古市場に流れている場合がありますが、メンテナンスが出来ないところがほとんどなので、ただ売るだけとなります。
弊社の「おすすめの複合機メーカーランキング10社」でもシャープの順位が低いですが、シェアは高いという理由を考えて頂ければ、シャープ製が多い理由が見えてくると思います。
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