複合機の「ウォーターマーク」と「地紋印刷」の違いとは?
目次
複合機のウォーターマークとは?
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リース・販売している株式会社じむやの堀田です。
ウォーターマークとは、一言で言えば「透かし機能」の事です。
ただ、体感としては「透かし機能を持ったスタンプ」の方が正しい言い方かと思います。
主に使われる用途としては、印刷物の重要性を示したい場合にウォーターマークが使われます。
複合機の登録用語としても「丸秘」「社外秘」「コピー禁止」「DRAFT」「持ち出し禁止」等が標準で設定されています。
もちろん任意の文字を打ち込む事も可能です。
上のアイキャッチ画像では分かりやすくするために、真ん中にウォーターマークを付けましたが、四隅に入れる事も出来ます。
透かし設定を濃くしてしまいましたが、薄くする事も可能です。
複合機の地紋印刷とは?
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複合機にはウォーターマークと同じように、印刷物に重要性を持たせる機能として「地紋印刷」というものがあります。
この機能を一言で言えば、「複製された場合に背景文字を浮かび上がらせる機能」です。
詳細に書けば、普通の原稿を「地紋印刷」モードで印刷しても、元の原稿とあまり変わらない印刷物となります。
しかし、地紋印刷された書類をコピーすると背景が浮かび上がるという仕様です。
上の画像ではくっきり「コピー禁止」という文字が浮かび上がってますが、スキャンした元の原稿は凝視しても「うっすらと何か書いてあるな~」程度しか分かりませんが、複製するとコピー・スキャン・FAXどの方法でも背景が浮かびあがってきます。
この機能は印刷物を不正にコピーされたくない時に使用されます。
先ほどのウォーターマークは、そもそも外部に見せたくない時の印象付けしかありませんし、枚数を大量に印刷されるのが想定されますので、コピーされる前提です。
しかし、地紋印刷は書類自体は限定された人にしか渡さず、書類自体が非常に重要性のあるもので、複製されると困る時のものです。
たとえば「登記簿謄本」や「住民票」にこの機能が使われております。
一般的ではありませんが、ワードで打ち出した契約書にも地紋印刷が使われているケースがあります。
ちなみに、地紋印刷とウォーターマークは併用が出来ません。
コピーガードシステムとは?地紋印刷とは違うの?
複合機にはコピーガードシステムというのが搭載されています。
先ほどの地紋印刷も不正にコピーされるのを防ぐという意味がありますが、コピーガードシステムはそれよりも強力なものです。
コピーガードシステムはコピーした際に、印刷物が全て真っ黒になります。
実際に使用されている例としては「お札」がそうですね。
「お札をコピーすると罪になる?【財務省とのやり取り】」という記事では、そもそもコピーガードシステムを詳しく説明してはいけないという事が書いてありますので、コピーガードシステムの説明は以上にします。
まとめ
ウォーターマークは、書類の重要性を表現だけするもの。
使用例としては「原価表」「会議資料」等々。
地紋印刷は、不正に複製されたくない書類に使うもの。
使用例として「登記簿謄本」「住民票」等々。
コピーガードシステムは、絶対に不正に複製されてはいけない書類につかうもの。
使用例として「お札」。
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