複合機のWebブラウザーとは?操作パネルでネットを表示!
現代のような情報社会では、コンピューターウィルスや不正アクセス、情報漏洩などさまざまな脅威が存在します。これらの脅威は、一般的に、パソコンで捉えられがちですが、複合機やコピー機でもセキュリティ対策を実施して脅威から守らなければなりません。
ところで、複合機をインターネット環境に置くことで、Webブラウザー機能を活用することができます。複合機の操作パネルから目的の情報を表示・印刷できることから、今後導入を検討されている方もいることでしょう。
本記事では、複合機のWebブラウザーをテーマに解説しています。できることや注意点なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
複合機のWebブラウザーとは?3つのできることも紹介!
そもそも、複合機のWebブラウザーとは、どのような機能なのでしょうか。ここでは、できることも含めて解説していきます。
『複合機のWebブラウザーとは?』
複合機のWebブラウザーとは、インターネット環境が構築されている複合機から直接Web情報を閲覧したり、印刷したりできる機能です。一般的には、パソコンを活用してWebコンテンツを閲覧しますよね。そして、目的とした情報に関するWebコンテンツを印刷したい場合もパソコンを操作して行うと思います。
複合機のWebブラウザー機能では、普段このようなパソコンで行う操作を、付属のタッチパネルだけで行うことができます。
- 表示画面が小さい
- セキュリティ対策に手間がかかる
などのデメリットはありますが、パソコンを介さずにインターネット情報が閲覧できることは、大きなメリットといえるでしょう。
『Webブラウザーで出来る3つのこととは?』
次に、Webブラウザーでできることを紹介します。
スキャンデータのアップロード
インターネットやイントラネット上のサーバーに、複合機でスキャンしたデータをアップロードすることができます。ただし、一旦ハードディスク内にデータを保存しなければなりません。
インターネット上のファイルの表示や印刷・保存
複合機のWebブラウザーで公開されているファイルを印刷したり、ハードディスク内に保存したりすることができます。しかし、ファイル容量が大きい場合は、ダウンロードに時間がかかる場合があります。
インターネット上のWebコンテンツの表示と印刷
インターネットで公開されているWebコンテンツを表示させ、複合機から直接印刷することができます。コンピューターウィルスなどの脅威から守るため、セキュリティ対策は必要です。
複合機のWebブラウザーを活用するために注意すべきこと5選
それでは、複合機のWebブラウザー機能を活用する際の注意点について解説します。ポイントは次の5つ。
- ポートのセキュリティ対策
- ファイアウォール
- IPsec
- SSL/TLS
- SNMP
詳しくみていきましょう。
『通信ポートのセキュリティ』
複合機と接続する通信ポートのうち、不要なポートは閉じておきましょう。
例えば、遠隔地にあるソフトウェアにログインするための「rsh」「 telnet」などは不要です。また、外部からの不正アクセスやコンピューターウィルスに感染する恐れがありますので、セキュリティの観点上、開くポートは最小限に抑えることが重要です。
『IPアドレスのフィルタリング』
IPアドレスのフィルタリングといえば、ファイアウォールです。
ファイアウォールは、インターネット上の脅威から複合機を守るための防壁の役割を担います。不正なIPアドレスはファイアウォールによってフィルタリング可能ですが、あらかじめ設定しておかなければなりません。
『IPsecの活用』
複合機間でインターネットを経由してデータをやりとりする場合、通信途中で改ざんや盗聴の恐れがあります。
そのため、IPsecによる暗号化方式を活用してセキュリティを強化しましょう。IPsecでは、事前に通信先の情報を確認したり、安全な通信経路を決定したりします。そのため、セキュリティ面においては、安全性が確保できます。
『SSL/TLSの導入』
SSL/TLSは、暗号化したデータの安全性を保証するための仕組みです。
正確にいえば、SSLの次世代セキュリティプロトコルがTLSですが、この2つに互換性はありません。私たちが一般的にSSLと呼んでいる仕組みは、TLSを意味していることが多いです。複合機でも、インターネット接続する場合はSSL/TLSを導入することは推奨されており、暗号強度だけでなく、最新版のSSL/TLSを活用する点に注意しましょう。
『SNMPの推奨』
SNMPとは、複合機周辺のネットワーク環境を監視するための仕組みです。
スイッチやルータ、複合機サーバー内のネットワーク異常を検知して知らせてくれるため、人的な負担を軽減させてくれる便利な機能といえるでしょう。例えば、ディスク使用率、メモリ使用率、CPU使用率、プロセスやログなどを常に監視し、異常が発生した場合に通知してくれます。そのため、複合機でWebブラウザーを使用する際は、SNMPを導入することが推奨されます。
さいごに|複合機でWebブラウザーを活用するための安全対策は必須!
複合機のWebブラウザーは、目的とした情報コンテンツを直接、閲覧・印刷などができるため便利です。しかし、コンピューターウィルスの感染や不正アクセスなどの脅威から守るためには、セキュリティ対策を行うことは必須です。
最後に、本記事の内容をまとめます。
- 複合機のWebブラウザー機能を活用するためにはインターネット環境が必要
- 複合機から直接Webコンテンツの表示、印刷、アップロードができる
- インターネット上の脅威から守るためにもセキュリティ対策は必要
本記事が、複合機のWebブラウザー機能を活用したい方の参考になれば幸いです。
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